title
title_sub
2Day Stay

2019年11月に「星野リゾート リゾナーレ那須」がオープン。
農業とリゾートを融合させた新しい旅スタイル“アグリツーリズモリゾート”
を提唱する日本で初めての宿泊施設です。日頃から農業体験のために遠出を
するという川瀬良子さんと一緒にその全貌を体験してみましょう。

写真/村上未知 スタイリスト/森田文菜 ヘアメイク/脇坂美穂 取材・文/小竹亜紀

time schedule
背景小物1
背景小物2
1day
title1_1
title2 _2
title1_3
  • 東京駅から新幹線に乗ること1時間10分、那須塩原駅に到着。そこからホテルまでは送迎バスにゆられて約40分。バスから窓の外を眺めていると、徐々にのどかな田園風景が広がっていくのがわかる。どこかほっとする、そんな原風景とともに、凝り固まった心が解放されていく。旅気分が徐々に盛り上がってきたところで、「リゾナーレ那須」に到着です。栃木県北部・那須岳の山裾に立ち、大自然に囲まれたリゾートホテルのコンセプトは、“アグリツーリズモリゾート”。アグリツーリズモとは、イタリア語のアグリクルトゥーラ(農業)とツーリズモ(観光)を合わせた造語。つまり、その土地ならではの自然を楽しみながら農体験や土地の文化をリゾートホテルで楽しめる、新しいホテルのカタチといったところ。畑好きの私としては“農業”の響きだけで胸が高鳴るものの、聞きなれないそのコンセプトについては、正直まだピンときていない。泊まってみてその正解を見つけてみたい。

  • sub1_1
≪ 前へ 次へ ≫
  • 森の中に佇む、の表現がぴったりのホテルの全貌は、レセプションに入っただけでは全体がわからない。スタッフの曽和さんの説明によれば、ホテルの敷地は42000坪もあるという。それって……どれくらい? とうまく想像できないままに、茄子(那須)色(!)のカウンターで、チェックイン。

  • sub1_2
≪ 前へ 次へ ≫
  • 木の温もりを感じるキーだな、と思っていたら、「桜の木から作りました」と教えてくれた。こだわりを感じるデザインすべてがかわいらしくて私好み。これはお部屋も期待できそう。

  • sub1_3
≪ 前へ
bg1_1
title2_1
title2_2
title2_3
  • 敷地内を散策してみると、イヌシデ、コナラといった落葉広葉樹林に囲まれ、川まで流れている。この広大な土地の中にあるのは、メゾネットの客室がわずか43室。自然の恵みを体感できる贅沢な空間が広がっていた。今回予約したのは、デラックスメゾネット。いつも頑張っている私を労わるためご褒美旅! と称して奮発した甲斐あり。 吹き抜けの天井まで続く大きな窓が開放感たっぷりで、思わず「田んぼビューだ!」と子どものように声をあげてしまう。今までいろんな農家さん宅に泊まったことがあるものの、土地の息吹を感じながら、こんな豪華なお部屋で寛げるなんてほかにないのでは? 田んぼの真ん中には米を収穫した後に干す稲掛けまで。その斬新さに“アグリツーリズモリゾート”の意味が少しわかった気がする。

  • sub2_1
≪ 前へ 次へ ≫
  • お米は、地元の農家さんに教えてもらいながら、ホテルのスタッフさんが育てているという。冬から春にかけては土作り、春になったら種蒔きと苗作り、田植え、そして稲刈り。季節ごとに異なる体験ができるなんて、想像するだけで面白い。「お米が安定して収穫できるようになったら、いずれレストランで食べられるようにしたいと思っています」とスタッフさん。“リゾナーレ産”のお米がいただける日が楽しみだ。

  • sub2_2
≪ 前へ 次へ ≫
  • お部屋のインテリアはとっても上品。聞けば、どの部屋からも自然を身近に感じられるよう設計されているのだそう。春には桜、夏には緑豊かな田園風景、実りの秋には黄金色の田んぼ、冬は雪景色。移りゆく季節を感じられる、まさに自然と調和した空間だ。ふとテーブルに目を向けると、かわいらしい三角形のモノが。不思議そうな表情をしていたのか、案内してくれた曽和さんが「キーと同じ桜の木でできた一輪挿しです。よろしければ敷地内の野花を摘んで、飾ってください」と教えてくれた。その遊び心に思わずにやり。さっそく、ホテルを散策しながら好きな花を見つける。そういえば、花をゆっくり愛でるなんていつ依頼だろう。忙しかった日常を忘れて、童心に帰る時間が嬉しい。

  • sub2_3
≪ 前へ
bg2_1
title3_1
title3_2
title3_3
  • 栃木有数の農業地帯でもある那須一帯は、ブランドネギ「白美人」のような地元産の新鮮野菜に、ブランド米「なすひかり」、「那須和牛」、さらにはジャージー牛からできる乳製品まで、食の宝庫。がぜんディナーの期待も高まります。イタリア料理を楽しめるメインダイニング「OTTO SETTE NASU」へ。野菜をモチーフにしたユニークなアート作品が飾られた空間に気持ちが華やぐ。テーブルに置かれた野菜をモチーフにしたガラス細工もかわいらしい。

  • sub3_1
≪ 前へ 次へ ≫
  • 最初に運ばれてきたのは、目にも鮮やかな「農園のピンツィモーニオ」。旬でカラフルな野菜を使った前菜はまるでアートのよう。マイクロキュウリ、赤水菜など初めていただく珍しい野菜も。シャキシャキ、カリカリ、サクサク……いろんな食感が楽しい。

  • sub3_2
≪ 前へ 次へ ≫
  • 滋味深い野菜のおいしさを存分に堪能したら、シェフが目の前で切り分けてくれるプロシュットをトッピング。ほどよい塩加減が野菜の味を引き立ててくれる。ソムリエがセレクトしてくれたイタリア産のロゼワインと一緒にいただけば、すっかりリゾート気分。「ホテル内の畑、アグリガーデンで栽培されたハーブや野菜も使っています。本日ですと、黒いピーマンのハマクロピーや、ブロッコリーのスティックセニョールなどがそうですね」とシェフが教えてくれた。なんともかわいらしい響き! 今まで出合ったことがない野菜がたくさんありそう……明日、畑に行くのがますます楽しみに。コース料理を食べ終える頃には料理はもちろん、那須の豊かな食材がすっかり好きになっていた。

    data_s

    ◆OTTO SETTE NASU

    営業時間/17:30〜 または 18:00〜(要予約、宿泊者専用)

    メニュー/大人 13,000円(ディナーコース)、7〜11歳 9,100円(ディナーコース)、4〜6歳 6,500円(ディナーコース)

    ご予約/0570-073-055(9:00〜20:00・リゾナーレ予約センター)

  • sub3_3
≪ 前へ
bg3_1
title3_1
title3_2
title3_3
  • 大浴場では、那須連山のひとつ、茶臼山がもたらす火山性の那須温泉を楽しめる。さっそく、自然に囲まれた開放感たっぷりの露天風呂で、ゆっくりのんびり羽を伸ばす。頬にあたる冷たい風が心地いい。1000年以上前に開湯された由緒正しい温泉で、那須温泉の山頂に近い入浴施設は、湯治場としても有名だとか。疲労回復や婦人病にも効果が期待できるのが嬉しい。体がポカポカしてきただけでなく、なんだか心も軽くなった。

    data_s

    営業時間/15:00〜翌1:00、5:00〜11:00(宿泊者専用)

    利用料金/無料

    泉質/含硫黄 – カルシウム・マグネシウム – 硫酸塩温泉

    効能/神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔、冷え性、病後の回復期、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、切り傷、糖尿病、慢性婦人病、動脈硬化、高血圧

  • sub3_1
bg3_1
content
© BRANGISTA INC.