吉祥寺の夜は
都会で味わうジャングルクルーズ
オミール:夜もやっていたお気に入りの喫茶店が、最近なくなっちゃったんだよねー。
Rachel:え、どこだっけ??
オミール:シェモア。
Mamiko:あー、あのおじいちゃんと犬がいるお店だ。
オミール:そうそう。あと、個性的なのは駅の公園口。バスがよく通るんですけど、「あんな所をよく通るな」ってくらい狭い道を抜けていくところが、ほかの街にはない光景だよね。そして、誘導のおじさんが強烈!
Rachel:あ、分かる! インカムスピーカーがめちゃくちゃ爆音なんだけど、たぶん地声がデカイんだよね。よくあんなデカイ声でるなって、いっつも思うわ(笑)。すっごい頑張ってるよね。
Mamiko:本気でやってるもんね。使命感あるって感じ!
オミール:それと、井の頭公園駅から吉祥寺駅に向かって井の頭公園を夜に歩くと、すごい気持ちいいんだよね。なんか、緑が多くて原始世界みたいで。ジャングルクルーズの最後みたいで楽しいんです。原始時代から文明社会に開けていく感じもして、楽しくてテンション上がるよね。
Mamiko:あ、分かるわ。その感じ。
アーティストとしてだけでなく、
服のセンスが好きで
MVのスタイリストを頼むことも
Rachel:プライベートで2人で吉祥寺に遊びに来ていて、古着屋の「mint」に行ったらオミールがいたんです。偶然オミールがいてビックリした!
オミール:そうそう。働いているところに普通に入ってきたよね。
Rachel:実は私、数年前に、移転する前の「mint」でバイトしていて。その時にオミールと一緒に働いていたんです。だから、オミールは職場の先輩なんです(笑)。
Mamiko:その先輩に選んでもらった服が、MVの衣装になるとはね。
オミール:そうだね、選んだねー。
Mamiko:だからMVのクレジットにスタイリングとして、オミールって入ってるんだよね。
Rachel:似合っているのを選んでくれるんですよー。
Mamiko:ほんとに可愛くて。Y.I.M.のインスタとか、MVとかで見ていたものがもともとツボで。カルチャーに対しての考え方がすごい好きですね。
Rachel:うん、めちゃくちゃオシャレ。
3人にキャッチコピーをつけるなら、“雑な関係”
お2人にとってオミールさんってどんな存在ですか?
Rachel & Mamiko:友達!
オミール:そうね…。みんなマイウェイなんで。
Rachel:みんな一人っ子(笑)。距離感が広がらない感じがいいんですよね。
Mamiko:一緒にいてラクなんです。それに尽きますよね。
逆にオミールさんは?
オミール:2人の言う通り。全部おんなじです。
Mamiko:あ、ずるい。もうちょっとなんか言ってよ。
オミール:なんだろうね。うーん……楽しいですね。相方のアスちゃんと喋っているのとおんなじ感じです。
Rachel & Mamiko:あー、分かるわー。
オミール:お前ら、アスちゃんの何を知っている!?
Rachel:(爆笑)!! 別の人だとめちゃ緊張するのに、オミールもアスちゃんも、ラクでいられる。
オミール:だから、なんだろうね。お互い雑な関係?
Mamiko:雑って(笑)。でも、何かいいね、キャッチコピーが雑な関係って。
イナタい雰囲気やイルミネーションのダサさも、
気取らずに楽しめる街
Rachel:もしかしたら吉祥寺もそんな感じの街なのかもしれないね。なんか、気張らなくていいって言うか。雑多だけど完結している。だから対外的に気を張らないと言うか。そこがいいんですよね。
Mamiko:ただ慣れ親しんでいる。小さい頃から来ているってのもあるけど、地元みたい。あと、誰も他人を気にしていないって感じが好きですね。
オミール:マミコの言う通りかもね。慣れ親しんでいる。そして、道が分かる! これが一番の魅力。
Rachel:確かにそれはある! あとは、ココ(cherry loville)にオミールがいるので、実家みたいで落ち着くね。
オミール:(笑)。それと、冬は駅前にイルミネーションが出るんですけど、毎年ダサいんですよ。
Rachel & Mamiko:今日も見た! ダサいよね。
オミール:そこがいいんだよ。ダサいのよ。吉祥寺ってあか抜けない。
Rachel:絶妙にイナタい(笑)。
オミール&Mamiko:そうなのよ。そこが愛くるしいんだよね。