日吉大社
滋賀県/大津市
日吉大社
ヒヨシタイシャ
平安京の表鬼門を守る山王総本宮
滋賀県大津市に鎮座する「日吉大社」は、約2100年前に創祀(そうし)された全国3,800余の「日吉神社」「日枝神社」「山王神社」の総本宮。平安京の表鬼門を守る方除け、厄除けの大社、そして「比叡山延暦寺」の護法神として、崇敬を集めてきた。境内には“日吉造”による西本宮・東本宮の2つの国宝本殿をはじめ、17棟の重要文化財が点在。大宮川の清らかな水音と深い森に包まれ、春の桜や秋を彩る約3,000本のモミジなど、四季の美しさも別格だ。悠久の祈りの歴史に触れ、心穏やかな時間を過ごせる。
- 約2100年前、崇神天皇7年の創祀(そうし)と伝わる。東本宮には、比叡山の地主神・大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀る。
- 668年(天智天皇7年)、大津京鎮護のため、奈良県の三輪山から大己貴神(おおなむちのかみ)を勧請し、西本宮に祀られた。
- 1571年(元亀2年)、織田信長の比叡山焼き討ちで全社殿を焼失。豊臣秀吉の寄進により、桃山時代に社殿群が再建された。
宮司
森 真吾
皇學館大学神道学科卒業後、「日吉大社」「八坂神社」を経て「神宮(伊勢神宮)」に31年間奉職。神宮では禰宜を務め、「日吉大社」宮司に就任。
旅路に刻まれる和の印影
浄書は「日吉大社」のみ。ほかは書き置きで授与され、山王七社や本地垂迹の神号、「日吉東照宮」「唐崎神社」、季節限定などが揃う。訪れるたびに新たな意匠と出合え、日吉山王信仰の奥深さが楽しめる。
七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏
| 開催月 | 行事 | 時間 |
|---|---|---|
| 毎月1日 | 月次祭 | 7:00~ |
| 毎月1日 | 東照宮月次祭 | 8:30~ |
| 毎月14日 | 月次祭 | 10:00~ |
| 毎月28日 | 唐崎神社月次祭 | 11:00~ |
| 1月1日 |
大戸開神事
新年最初に西本宮と東本宮の御扉を開き、片山九郎右衛門による能が奉納される伝統行事。 |
5:00~ |
| 2月3日 |
節分祭
一年の厄を祓い、福を招く節分の祭典。東本宮拝殿から福豆をまき、無病息災を祈る。立春前日に開催※2026年は2月3日 |
11:00~ |
| 2月11日 |
紀元祭
神武天皇の御即位にちなみ、建国の大業を仰ぎ、国の平安と発展を祈る祭典。 |
11:00~ |
| 2月17日 |
祈年祭
春に先立ち、五穀豊穣や国家の安泰、諸産業の発展、人々の暮らしの安寧を祈る重要な祭典。 |
11:00~ |
| 2月23日 |
天長祭
天皇陛下のお誕生日を奉祝し、御代の弥栄(いやさか)と国家と国民の平安を祈る祭典。 |
11:00~ |
| 3月1日〜4月12日 |
牛尾宮 三宮献灯
山王祭を前に、八王子山山上の牛尾宮・三宮へ灯明を献じ、神域を清らかな光で照らす祭典。 |
|
| 3月15日 | 牛神楽祭 | 11:00~ |
| 4月12日〜4月14日 | 山王祭 | 各神事により異なる |
| 4月12日 | 午の神事 | 18:30~ |
| 4月13日 | 花渡り式 | 13:00~ |
| 4月13日 | 宵宮落とし神事 | 18:30~ |
| 4月14日 | 例祭 | 10:00~ |
| 5月2日 5月1日 |
茶摘祭
最澄(伝教大師)が唐から持ち帰った茶種を植えたと伝わる日吉茶園で、新茶を摘み、神前に奉る祭典。 |
9:30~ |
| 5月26日 |
山王礼拝講
「比叡山延暦寺」の僧侶が西本宮で法華八講を奉修する、神前で行われる希少な仏事。 |
9:00~ |
| 5月下旬 | 裏千家献茶祭 | 10:00~ |
| 6月 第1水曜日 6月 第2水曜日 |
庖丁まつり | 11:00~ |
| 6月 第1日曜日 |
東照宮例祭
徳川家康公を祀る日吉東照宮で斎行される、御神徳を称え、国家安泰と人々の平安を祈る祭典。 |
11:00~ |
| 6月30日 |
大祓式
走井祓殿社にて、半年間に積もった罪や穢れを祓い清める夏越しの大祓。 |
15:00~ |
| 7月28日 | 湯立て神楽神事 | 11:00~・19:00~ |
| 7月28日 | みたらし祭 | 18:00~ |
| 7月28日 | 手筒花火神事 | 20:00~ |
| 11月 第2土曜日 | 講員大祭 | 11:00~ |
| 11月17日 | 表千家献茶祭 | 11:00~ |
| 11月23日 | 新嘗祭 | 10:00~ |
| 12月13日 | 煤払式 | 8:00~ |
| 12月31日 | 大祓式 除夜祭 | 15:00~ |
過去の物語を辿る
由来、由緒
神と仏が響き合う山王信仰の世界
最澄(伝教大師)が比叡山に天台の道場を開くと、山麓に鎮まる日吉大神(ひよしのおおかみ)は、仏法を守る山王権現(さんのうごんげん)として仰がれた。仏が人々を救うため神の姿を借りて現れるという本地垂迹(ほんじすいじゃく)の思想のもと、山王七社には本地仏が定められ、壮大な信仰世界が築かれる。その世界は、八王子山や社殿群を描いた「秘密山王曼荼羅」、神々の姿を描く「日吉山王垂迹神曼荼羅」、本地仏を配する「日吉山王本地仏曼荼羅」などに表されている。天台宗とともに全国へ広がった山王信仰は、比叡山と坂本、「比叡山延暦寺」と「日吉大社」をひとつの聖域として結び、人々の心のよりどころとなった。明治の神仏分離を経た今も、深い森には、神と仏を敬ってきた祈りの歴史が息づいている。社殿を巡りながら、山王信仰の世界に触れてみるのもおすすめ。
社殿
3棟の本殿に受け継がれる日吉造の美
「日吉大社」を訪れたら見ておきたい、国宝の西本宮本殿・東本宮本殿と重要文化財の宇佐宮本殿。この3棟に共通するのが、「日吉大社」独自の建築様式“日吉造”である。板壁に囲まれ、正面中央にのみ扉を開く内陣の前面と両側面に庇(ひさし)を設け、入母屋造の屋根を背面で短く切り落としたような独特の姿を生み出す。桁行5間、梁間3間の堂々たる構え、檜皮葺きの大屋根が描く優美な曲線、正面と背面で異なる表情の3棟を巡りながら見比べたい。床下には“下殿”と呼ばれる空間があり、かつて本地仏を祀る仏教儀礼の場となった。西本宮は1586年(天正14年)、東本宮は1595年(文禄4年)、宇佐宮は1598年(慶長3年)に再建。災禍を越えて古式を守り継いだ3棟の本殿が神仏習合から生まれた建築美と安土桃山時代の匠の技を今に伝えている。
日吉大社の神輿
かつて都をも動かした日吉神輿の神威
「日吉大社」の神輿とは、神様がお移りになる神聖な輿(こし)。平安時代後期以降、「比叡山延暦寺」の衆徒である山法師は、訴えが聞き届けられないと「日吉大社」の神輿を奉じて都へ向かい、朝廷に決断を迫った。これが強訴であり、“神輿振り(みこしふり)”とも称された。神輿を傷つければ神罰を招くと畏れられ、朝廷も武力で退けることは容易ではなかったという。強訴は単なる武力行使ではなく、日吉大神の目に見えない神威を、神輿によって都に示す宗教的な訴えでもあった。「平家物語」は、白河院でさえ“賀茂川の水、双六の賽(さいころ)、山法師”は意のままにならなかったと伝えている。強訴の時代を経た今、7基の神輿は天下泰平を願う山王祭で坂本を巡り、琵琶湖を渡る。かつて都を動かした神威は、今も人々の祈りを未来へとつないでいる。
寺社の境内に広がる四季折々の美しい風景と、自然の移ろいをご紹介します。
火の粉が舞うみたらし祭
健康や厄除けを祈願
社殿を包む紅葉の天蓋
錦秋へいざなう境内
白銀に浮かぶ山王鳥居
深雪に鎮まる祈りの社
- 住所
- 滋賀県大津市坂本5丁目1-1
- アクセス
- 車:名神高速道路京都東ICより約16分
電車:京阪電鉄石山坂本線坂本比叡山口駅より徒歩約9分、JR湖西線比叡山坂本駅より徒歩約20分 - 公式HP
- https://hiyoshitaisha.jp/
- TEL
- 077-578-0009旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- SNS
- FAX
- 077-578-0134
- 営業時間
- 【参拝・授与所】9:00~16:00※ご祈祷受付は9:00~15:30、【開門(西・東本宮)】4月~9月:6:00~16:00、10月~3月:7:00~16:00
- 定休日
- 無休
- 料金
- 【入苑料】大人:500円※障がい者は250円、団体30名以上は450円/名、中高生:300円※障がい者は150円、小学生以下:無料、学校行事等の入苑料は電話で要問合せ
- 駐車場
- 60台
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