パン野ゆりさん直伝“ホテル産”ジャムを100倍楽しむパンランチ
高級食パンを皮切りに、進化が止まらないパン業界。製法や歴史、マナーなど、幅広い知識が必要な゛パンシェルジュ”の資格を持つパンコーディネーター・パン野ゆりさんに、旅色の宿マルシェで販売しているグランフェニックス奥志賀の「蜂蜜ジャム」にぴったりなパンを教えていただきました。パンシェルジュであるパン野さんが選ぶパンとは?
Text&Photo パン野ゆり
目次
長野の恵みギュッと! グランフェニックス奥志賀のジャム達とパンランチしてみた。
旅色読者のみなさまこんにちは! パンが大好きなパン野ゆりです。
今回は、長野県北部の奥志賀高原、標高約1,500mの場所に佇むホテル、グランフェニックス奥志賀のオリジナルジャムを使った私のパンランチをご紹介しちゃいます。
恵まれた土地で育まれたフルーツをふんだんに使い、さっぱりとした甘さが癖になるホテルジャムです。ホテルグランフェニックス奥志賀の朝食で食べられるあの味をお取り寄せしてみました。
ジャムはパンのベストパートナー! という事で、パン野ゆりがおすすめするグランフェニックスのジャム達がこちら。上から「あんず」「りんご」「栗ジャム」。 どれも個人的に大好きなフレーバーでテンション上がります。ごくり。
こちらのジャムは、作る際にお砂糖ではなく蜂蜜を使用して甘みを出している事がポイント。信州産果物と蜂蜜を合わせることにより、体にも優しい自然な味のオーガニックジャムに仕上がっています。
さまざまなパンと合わせて食べてみようと思い、お気に入りのパンを用意してみました。パン達ずらり。これだけでもときめきますね!
今回は、リーンなパン(小麦粉や塩などの基本材料で作られるシンプルなもの)をメインに、去年の秋に永福町にオープンしたばかりのイタリア系のパン屋さん「PANFICIO VIVIANI」にて調達。
早速ジャムを食べてみましょう!
まずは「アプリコット」をいただきます!
実は長野県はあんずの生産量が日本一だそう! 晴々しい鮮やかなオレンジ色が食欲をそそります。
「アプリコット」に合わせるのは、食パン。ジャムのみで食べても甘酸っぱい爽やかな味わいを堪能できてとてもおいしいのですが、私はクリームチーズと合わせるのがお気に入り。マイルドな奥深さがプラスされてジャムの瑞々しさが一層際立ちます。
イタリア料理ではお馴染みのフォカッチャ。薄く切って、塩っけのある生ハムと甘酸っぱいあんずジャムをプラスしてみました。これまた意外と相性抜群。食事の前菜としてもGOODです。
その他にも、ヨーグルトに混ぜたりアイスに添えて、デザートとしていただいてもいいかもしれません!
スッキリした後味の「リンゴ」に合わせるパン
長野県はりんごも有名ですよね。こちらの「リンゴ」のジャムは、自然な甘みでスッキリした後味で驚き……! ジャムやコンフィチュールは口いっぱいに強さのある果物の味わいと甘味が押し寄せてくるイメージがあるのですが、物凄い食べやすさ。パンもより一層おいしく感じます。
少し癖のあるポルチーニ茸のバゲットに合わせてみました。りんごのすっきりさがポルチーニ茸の癖を少し引き出していて、なんだか心地よい気分に。ジャム自体はわざとらしくないのにりんごを丸ごと食べている様なジューシーさも! サラリとしているので癖の強いチーズなどとも相性抜群です。
最後はお上品な「栗」! デザート感覚でいただきます。
長野県小布施町で取れた大粒の栗を使用したスペシャルなジャム! しかも一粒一粒手作業で丁寧に剥き出して加工されているそう。これはバターたっぷりなクロワッサンと一緒にデザート感覚で食べる事に決めていたのです。ふふふ。
こちらのクロワッサンは骨格がしっかりしていて、エアリーなバターの香りが芳醇。そこに、たっぷりの栗ジャムを……至福な時間が始まりますよ。
栗の生産者さんが減少傾向にあるらしく、一つずつが貴重な小布施栗を堪能できるスペシャルなジャムは栗好きには見逃せません。その他、クランベリーのチャバタと合わせてもとってもおいしかった! ドライフルーツの入ったカンパーニュやフルーツデニッシュなど、フルーツ系のパン達のお供にも間違いないと思います。
無限に広がるパンとジャムの食べ合わせ!
パンとジャムの食べ合わせって無限に広がりますよね。実際に自分で様々な組み合わせをトライするのもとても楽しいので、パンとジャムの化学反応をぜひお試し下さいね。
グランフェニックス奥志賀のジャムは全部で6種類。今回ご紹介した3種類は、旅色の宿マルシェでもご購入が可能です。ぜひ貴方のお好みのジャムを探してみて下さいね!
◆グランフェニックス奥志賀
上信越国立公園の大自然に囲まれた、奥志賀高原に佇むリゾートホテル。標準的な客室でも42平米あり、どの部屋もゆったり過ごせる。また、本格的なイタリアン・和食・中華が堪能できる食事処があるのも、ホテルの自慢のひとつです。
◆PANFICIO VIVIANI
住所:杉並区永福4-5-18 1F
電話:03-6379-1366
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌火曜日)
◆パン野ゆり
パンコーディネーター、パンシェルジュの肩書を持つ。モデル・山野ゆりとして活躍する一方、北九州市のベーカリー「PARK BAKER LAB.」のプロデュースなど多彩に活動。パンをテーマにファッションブランド「ViS」とのコラボレーションを行ったりと活躍の場を広げている。