栃木のおいしいを食べつくす! 冬の日光「湯けむりの里 柏屋」で夫婦水入らずの旅

栃木県

2024.02.02

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栃木のおいしいを食べつくす! 冬の日光「湯けむりの里 柏屋」で夫婦水入らずの旅

神戸在住の旅色LIKESメンバー・ひろみです。アラフォーで生まれてはじめて、北関東・栃木県へ。夫婦水入らずで「湯けむりの里 柏屋」にお試しステイしてきました。グルメ、素敵なお部屋はもちろん、乳がんサバイバーの私が感激するおもてなしが。「栃木は、いつかそのうち行こう……。」と、正直興味を持たずにいた私が、すっかり栃木の魅力にハマり、また行きたいと思うほど感動したことを関西人目線でご紹介します。

目次

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神戸から栃木県日光へは飛行機とレンタカーで

洗練されたラウンジで優雅な気分に

乳がんサバイバー必見! 入浴着で傷跡をカバーして温泉を心から満喫

控えめに言っても最高! 栃木の食材を味わい尽くす絶品会席料理

夜明け前の銀河鉄道を眺めて想う

五感を味わい尽くす夫婦水入らずの旅をぜひ栃木で!

◆この記事を書いたメンバー

神戸から栃木県日光へは飛行機とレンタカーで

「湯けむりの里 柏屋」があるのは、栃木県日光市の川治(かわじ)温泉。神戸から栃木への旅は、神戸空港からスカイマークで茨城空港へ約80分(スカイマーク神戸~栃木 片道8,800円~)、そこからレンタカーで2時間ほどで行くことができます。

洗練されたラウンジで優雅な気分に

ウェルカムティーで優雅な気持ちに。

奥には栃木出身・相田みつをさんのギャラリー。

ラウンジでウェルカムティーと手作りの芋羊羹をいただき、今回宿泊する、別館花見亭2階の雛菊の部屋へ。

広いホールには、洗面所とは別に水道があります。

洗練された10畳の和室。

丁寧に手入れが行き届いたお部屋から、いい気が流れているのが感じられました。

ターコイズブルーの川にうっとり。

浴衣は男女それぞれ、大小サイズあります。155㎝の私は小でちょうどいい。

10畳の広い和室の奥にはイスとテーブルが置かれた広縁。窓一面に広がる鬼怒川と男鹿(おじか)川の渓谷と 野岩鉄道(やがんてつどう)を見ながら椅子に座ってひと息つきました。絨毯ではない畳の広縁は、心地いい空間でした。

乳がんサバイバー必見! 入浴着で傷跡をカバーして温泉を心から満喫

入浴着について。

入浴着について。

館内情報を見て、私はここへ来るべくして呼ばれてきたお宿だと確信しました。私は、乳がんを経験した“乳がんサバイバー”です。

左右兼用の入浴着。貸出はフロントにて。

乾きやすい素材。

なんと「入浴着」の無料貸し出しがありました。入浴着とは、乳がん・腫瘍・皮膚移植などの皮膚に重大な傷跡の残る手術を受けた方が周りの目を気にすることなく傷跡をカバーするために開発された入浴用肌着のことです。

入浴着の存在を広めるためにも、着心地を体験してみることに。お部屋で入浴着をつけて浴衣を羽織って大浴場へ行けば、傷跡を見られることなく温泉に入ることができます。目立たない薄いベージュで、シルクのような肌ざわり。細かいメッシュで軽くて、入浴中も布のまとわりが気になりません。湯上り時は、入浴着をしっかりタオルで拭いたら、すぐに乾くので、着用したまま浴衣を羽織って部屋に戻ることができ、安心で快適! 完全にドライになるわけではないので、お部屋に戻ったらすぐに着替えることをおすすめします。この入浴着が必要な方も、そうでない方も、みんなにこの存在を知っていただき、気持ちよく温泉を楽しんでほしいです。入浴着を導入している柏屋さんの愛を感じました。

浴場の様子はイラストで!

浴場の様子はイラストで!

露天風呂は、川へ続くように見える開放感あふれるつくり。冬の冷たい風が心地よくて、お湯の温度も丁度よく、ゆったりと長い時間入っていられます。浸かりながら聞こえる、川の流れる音や鳥のさえずりによる天然の癒しの音、肌当たり柔らかな温泉で、長旅の疲れも吹っ飛びました。

控えめに言っても最高! 栃木の食材を味わい尽くす絶品会席料理

おいしい食事もイラストに!

おいしい食事もイラストに!

岩魚(イワナ)は頭からしっぽまで全部おいしい。

左から辛口、中辛、甘口。地酒が勢ぞろいしています。

「熱いうちにどうぞ」といわれた揚げゆばは、全身でお出汁を感じました。

とちぎ和牛のA5サーロインステーキ。口の中で静かに溶けて、気絶しそうでした。

栃木名産のいちごは、酢の物にしてもおいしいということを学びました。

夕食では、日本酒飲み比べセットを注文し、夫婦で楽しむことに。おすすめの辛口、中辛、甘口を一本ずつ選びました。お刺身は辛口にぴったりで、岩魚(イワナ)の塩焼きも日本酒との相性抜群! 目が一本線になって顔がほどけるほどおいしかったです。

干し柿の間にバターをサンドした「柿博多」は、この旅で知った食べ物。中辛の日本酒との組み合わせが最高でした。 冷凍の柿博多は売店で購入することができます。再冷凍も可能なので、私のように遠方からきている人もお土産におすすめ。

もう一つ、日光の名物が「ゆば」だということを初めて知りました。神戸在住の私は、「ゆば」といえば京都。少し敷居の高い食べ物のイメージがあります。日光の「ゆば」は優しい口どけが忘れられない感動の味で、これが食べたくてまた栃木を訪れたいと思ったほど。揚げゆばとお出汁の一品は、夫婦で目をつぶって最後の一滴まで余韻に浸りながら味わいました。ちなみに京都のゆばは「湯葉」、栃木は「湯波」と書くそうです。

初めて食べた藁の納豆。

餡を絡めていただく青豆大豆の豆腐は、まるでデザートのよう。

朝食も豪華で朝から心とお腹が大満足。夫婦で気に入った青大豆の豆乳で作った豆腐は、少し甘めの餡につけていただきます。

夜明け前の銀河鉄道を眺めて想う

朝6時の露天風呂はまだ暗くて、静かな夜明け前の空気のなか「ガタンガタン……」と響き渡る音が。パッと鉄橋を見ると、暗い中を電車が、辺りを黄色く照らし、ゆっくり流れる星のように山の中へ走っていきました。まるで「銀河鉄道の夜」の世界観。その後、少しずつ空が薄紫色に変わり、「ピ~~ヒョロロ~~」と気持ちよく空を飛び回るトンビが、朝を知らせてくれました。同時に空からキラキラ輝く粉雪の舞いが。今年も心豊かにたくさん旅したい、そして元気に生きていることに感謝した、気持ちいい朝の始まりでした。早起きの特権、早朝の露天風呂もおすすめです。

五感を味わい尽くす夫婦水入らずの旅をぜひ栃木で!

最後に柏屋さん全体が映る場所で記念に。スタッフさんは映りのいい角度をよく知っています。

川をまたぐ橋から旅館と鉄橋をバックに一枚。

河川遊歩道はいい散歩コース。

栃木の名物がいっぱいのおいしい食事、心も体も温まる気持ちいい温泉、そしてトレインビューと美しい大自然の景色。自然のなかにいるから気づく癒しの天然ミュージックやいい気分にしてくれる日本酒の香り。これらを五感で堪能できる「湯けむりの里 柏屋」でゆっくりオトナの休日を過ごしてみてはいかがですか?

◆この記事を書いたメンバー

旅色LIKES

ひろみ(六期生)
神戸在住のトラベルイラストレーターで乳がんサバイバー。小学生年子姉妹の母でもある。南国、自然、健康・美に関すること大好き! 吉方位旅行がマイブームで、旅の思い出を絵にしている。子連れでも、抗がん剤治療していても、旅は気軽にできる! ということを発信できれば……という思いで旅色LIKESに参加中。

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#グルメ #温泉 #日光 #お試しステイレポ #栃木県

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