今こそ注目したい! マンホーラー・白浜公平がおすすめする“マンホールのふた”起点の旅

全国

2021.12.01

LINEでシェア
はてなでシェア
今こそ注目したい! マンホーラー・白浜公平がおすすめする“マンホールのふた”起点の旅

ここ数年、マンホールのふたが話題になることがよくありますが、その楽しみ方は多種多様です。マンホールのふたには風景・歴史・名産品など、その土地ならではのものが描かれていることが多く、旅のヒントを得るきっかけになることも。今回は、改めて知っておきたいマンホールのふたを旅の起点とする楽しみ方と、写真の撮り方を幾つかご紹介します。

目次

閉じる

マンホールのふたを旅の起点に

何気ない風景にマンホールのふたを足してみる

おわりに

◆白浜 公平(しらはま こうへい)

マンホールのふたを旅の起点に

マンホールのふたにはご当地自慢のものが詰め込まれていることが多いです。どこを観光するか、お昼に何を食べようか、迷ったらマンホールのふたを起点としてみませんか?

ご当地一押しの風景を教えてくれるふた(静岡県伊東市)

ご当地一押しの風景を教えてくれるふた(静岡県伊東市)

例えば、伊東のふたにはつり橋と灯台のある岸壁がデザインされています。「伊東市・灯台」などと検索をすれば、それが城ヶ崎海岸にある門脇埼灯台であることがわかりますね。このことから、門脇埼灯台が伊東市一押しの風景であるといえます。

ふたになった風景へ「聖地巡礼」(門脇吊橋と門脇埼灯台)

ふたになった風景へ「聖地巡礼」(門脇吊橋と門脇埼灯台)

そして実際にその場所を訪ねてみると、絶景が広がっていました。写真を撮る際はぜひ、ふたのデザインと同じ画角を探してみましょう。マンホールのふたにデザインしてしまうほどのご当地一押しの構図になるはず。ふたになった風景、それは間違いなく感動を呼ぶ風景です。ドラマやアニメに出てきた風景を実際に訪ねて巡ることを「聖地巡礼」と呼びますが、これも正に聖地巡礼ですね。

奇岩・瞰望岩で「ご本人登場」(北海道遠軽町)

奇岩・瞰望岩で「ご本人登場」(北海道遠軽町)

聖地巡礼と似た撮影方法を紹介します。ふたになった風景と、そのマンホールのふたとを一枚の写真に収める撮影方法。これを「ご本人登場」と私が命名しました。この写真の場合、マンホールのふたを「さそり座の女」を歌うコロッケさんに見立て、後ろにそびえ立つ瞰望岩を美川憲一さんに見立てることで、ものまねをするコロッケさんの背後から本家・美川憲一さんが登場する風景が浮かびます。「ご本人登場」は、お城や橋などの建築物、鹿や鳥などの動物がデザインされたマンホールのふたでも同じように撮影することができます。ただ、よい位置にマンホールのふたが無い場合が多く、撮影には苦労することも少なくありません。しかし、うまく一枚の写真に収めることができた時の達成感は格別です。

足元にキンメダイ(静岡県東伊豆町)

足元にキンメダイ(静岡県東伊豆町)

静岡の稲取にあるふたにはキンメダイがデザインされています。稲取は他にも海の幸や山の幸、つるし雛も有名ですが、それらを差し置いてマンホールのふたにデザインされています。つまり、ご当地の一押しがキンメダイなのだとわかりますね。

金目丼

金目丼

ここまで推されたら食べてみないわけにはいきません。そして間違いなく美味しい。ふたに従えば後悔することはありません。マンホールのふたは「優れた旅の案内人」とも言えるでしょう。

何気ない風景にマンホールのふたを足してみる

ここまでは、マンホールのふたを起点とした旅の仕方を紹介しました。ここからは、より美しくマンホールのふたを撮る方法を見ていきましょう。どこにでもあるマンホールのふたですが、そのふたを含む風景を切り取ってみると、ハッとするほど美しいと感じることがあります。

洗濯日和な児島ジーンズストリート(岡山県倉敷市)

洗濯日和な児島ジーンズストリート(岡山県倉敷市)

マンホールのふたは動かない被写体ですが、その日の天気や時間帯によってさまざまな表情を見せてくれます。晴れた日は青い空を入れて撮影してみるのも良いですね。

雪化粧したふた、一期一会の風景(秋田県仙北市)

雪化粧したふた、一期一会の風景(秋田県仙北市)

雨の日や雪の日にもそれぞれ表情があります。水が溜まったマンホールのふたに浮かぶ波紋も綺麗ですし、水面に映る空や雲を写しても、また違った面白さを感じられます。雪の日は降り始めが狙い目。凹凸の窪みと表面とで温度差があるせいか、上の写真のように切り絵のような鮮烈な表情を見せることもあります。

鋳肌が美しいふた(福井県敦賀市)

鋳肌が美しいふた(福井県敦賀市)

ふたに思いっきりカメラを近づけると、鋳肌の様子が分かる写真を撮ることができます。図柄の無い地味に見えるふたでも、錆びの様子や砂の詰まった様子から、その場所で長く働いてきたことを感じ取ることができ、愛着さえ湧いてきます。

「ふた庭」というよりは植物園(埼玉県川口市)

「ふた庭」というよりは植物園(埼玉県川口市)

中には草や苔が育って箱庭のような小宇宙を形成している場合もあります。「ふた庭」と呼んで愛でていますが、これも寄って撮影するのがいいですね。

常陸国出雲大社で「ギラリ」(茨城県笠間市)

常陸国出雲大社で「ギラリ」(茨城県笠間市)

影が写真に入ったり照り返しがきつ過ぎたりすると、太陽の光を邪魔に感じることがあります。しかし、照り返しが最も強くなる方向からふたを撮影することで、写真のように地面に輝いて見えるふたを撮影することができます。この照り返しを利用した撮影方法は「ギラリ」と呼ばれており、鉄道写真用語からの輸入だとのことです。

おわりに

新しく設置されたふたを求めて全国を飛び回ったり、正体不明の古いふたの謎を解くために資料を探し回ったり、歴史資産となりうる貴重なふたの保護・保存活動を行ったり、この趣味はとても深い沼です。楽しみ方は人それぞれ、正解はありません。その中でも、今回はマンホールのふたを旅の起点とする楽しみ方を紹介しました。ふたを起点に旅をすることで、その土地を知るきっかけにもつながります。マンホールのふたの旅を始めるときは、始めに自分の身近にあるところから目を向けてみるのもいいかもしれません。たまには下を向いて歩いてみて、気になるふたを見つけたらそこから旅をしてみてくださいね。

◆白浜 公平(しらはま こうへい)

マンホールふた愛好家。マンホールナイト実行委員。日本橋高島屋セミナー・マンホールのふた担当講師。出演したテレビ番組に「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)、「マツコの知らない世界」(TBS)、「次課・長州の力旅」(BS フジ)、「ピエール瀧のしょんない TV」(静岡朝日テレビ)など。「下水道協会誌」、「東京人」、「日本観光ランニング」などに連載・寄稿。

Related Tag

#マンホール #ご近所トリップ #北海道 #静岡県 #埼玉 #茨城 #岡山 #福井 #秋田

Author

TABIIRO

旅色編集部

編集部おすすめの記事や、注目のインタビュー、旅色に関するニュースなどを発信しています。メンバー限定で参加できるファンコミュニティ(likes.tabiiro.jp)の活動報告や、イベント情報も! ▽注目のコンテンツ ・読めばきっと旅気分「月刊旅色」 ・ローカルにフォーカスする「FO-CAL」 ・おいしいが見つかる「旅色おとりよせグルメ」「旅色おとりよせグルメ」 ・宿のとっておきのモノだけを紹介「旅色の宿マルシェ」

Articles

日本で海外気分を楽しめるスポット5選! 世界一周した元バックパッカー・雨宮あゆ実が紹介

天体観測は夏にぴったり! 気象予報士・千種ゆり子がおすすめスポットを紹介

【東京・渋谷】ランチのために通勤したい! つい通っちゃう渋谷のおすすめランチ4選

New articles

- 新着記事 -

  • NEW

京都府

2022.08.11

夏に味わいたい日本の風景~初夏の京都~

メンバー

旅色LIKES

  • NEW

沖縄県

2022.08.11

【離島のビール旅】西表島で滝修行! 頑張ったあとのビールは極上です

古賀麻里沙

ビール旅

  • NEW

三重県

2022.08.10

わたしも街道を楽しんだ「松阪・ふらり旅」

なお

旅色LIKESライター

  • NEW

東京都

2022.08.10

【今月の旅写真】夏の涼を求めて昭和レトロな街へ~巣鴨・大塚~

こばやしかをる

写真家

  • NEW

神奈川県

2022.08.09

【横浜・新高島】テレワークも週末デートにも。猛暑日でも楽しめるひんやりスポット「S/PARK(エスパーク)」の過ごし方

メンバー

旅色LIKES

  • NEW

愛媛県

2022.08.09

夏を楽しむ! しまなみ海道絶景スポット巡りでフォトジェニックな旅

saori

映え旅

More

Authors

自分だけの旅のテーマや、専門的な知識をもとに、新しい旅スタイルを提案します。

旅色LIKES旅色LIKES

メンバー

ビール旅ビール旅

古賀麻里沙

旅色LIKESライター旅色LIKESライター

なお

写真家

こばやしかをる

映え旅映え旅

saori

ドローン旅作家

とまこ

ホテル評論家

瀧澤信秋

編集部

アベ