
2026.04.27
肘折温泉完全ガイド|名物朝市と絶景を巡る観光・最新アクセス事情
山形県大蔵村の奥深くに佇む秘湯「肘折(ひじおり)温泉」。開湯から1200年以上の歴史を持つこの地は、昔ながらの湯治場の風情を今に色濃く残す特別な空間です。本記事では、季節ごとの山の恵みが並ぶ名物「朝市」や歴史ある名所、周辺に広がる圧倒的な絶景スポット、そして東京からの新幹線ルートを含めた絶対に知っておくべきアクセス事情を徹底解説します。
この記事の目次
- 肘折温泉の歩き方:名物「朝市」と1200年の開湯伝説
- 周辺の絶景スポット:日本の原風景とジブリの世界
- 夫婦でのんびり自然満喫。2泊3日のプチ湯治モデルプラン
- アクセスガイド:東京からのルートとカーナビへの注意(最重要)
- まとめ
- 【FAQ】肘折温泉のよくある質問
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肘折温泉の歩き方:名物「朝市」と1200年の開湯伝説
ノスタルジックな温泉街には、宿泊しなくても日帰りで楽しめる文化や絶景、名湯がギュッと詰まっています。
季節の恵みが並ぶ名物「肘折温泉 朝市」
肘折温泉を訪れるなら、絶対に外せないのが名物の「朝市」です。開催期間は例年4月20日から12月10日まで。毎朝5時30分から7時30分ごろ(時期により変動)まで、温泉街のメインストリートで開催されます。
地元のお母さんたちがズラリと並び、春から初夏にかけては「たらの芽」や「こごみ」などの山菜、夏は瑞々しい夏野菜、秋には天然のキノコと、季節ごとの山の恵みが販売されます。雨天時でも各商店の軒先を利用して開催されるため、天候に関わらず地元の方言に触れながら温かい交流を楽しめる必見のイベントです。
「肘を折った老僧」の開湯伝説とパワースポット「地蔵倉」

地蔵倉 奥の院(Photo by PIXTA)
「肘折」という地名は、肘を折った老僧(地蔵菩薩)がこの湯に浸かり、たちまち傷を癒やしたという開湯伝説に由来しています。その伝説の舞台とされるのが、温泉街の背後にそびえる岩壁の洞窟「地蔵倉」です。
温泉街の「薬師神社」脇にある登山口から、ブナ林の山道を徒歩30分から40分ほど登ることでアクセスできます。断崖をえぐったような山頂の洞窟にはお堂とお地蔵様が安置されており、月山方面の山々を見渡す抜群の眺望を楽しめます。
また、お堂のそばの岩肌には無数の小さな穴があり、願いを込めながら「こより(紙縒り)」を通して結ぶことができれば願い事が叶うという言い伝えが残っています。歩きやすい靴での軽いトレッキングに最適です。
趣の異なる2つの日帰り温泉
また、散策の後は趣の異なる2つの施設で日帰り入浴が楽しめます。
・共同浴場「上の湯」:温泉街の中心にある肘折のシンボル的存在です(大人400円)。切り傷に効くとされる名湯を堪能できます。
・日帰り温泉「カルデラ温泉館」:温泉街から少し歩いた自然の中にあり、珍しい炭酸泉を楽しめる施設です(大人500円)。
登録有形文化財「肘折ダム」と癒やしの源泉公園

肘折ダム(Photo by PIXTA)
温泉街を銅山川沿いに奥へと進むと、国登録有形文化財の「肘折ダム(砂防堰堤)」が現れます。その周辺は「源泉公園」として整備されており、源泉が湧き出る様子を見られる石造りの源泉ドームや、ダイナミックなダムの景観を眺めながら浸かれる「初恋足湯」があります。初夏(5月から6月)の週末にはダムの幻想的なライトアップも実施され、昼夜を問わず散策に欠かせない憩いのスポットです。
周辺の絶景スポット:日本の原風景とジブリの世界
肘折温泉周辺(大蔵村・鮭川村エリア)には、ぜひ足を延ばしたいフォトジェニックな絶景スポットが点在しています。
東北有数のスケール「四ヶ村(しかむら)の棚田」

四ヶ村の棚田(Photo by PIXTA)
大蔵村にある「四ヶ村の棚田」は、「日本の棚田百選」にも認定されている絶景スポットです。雪解けを終えて水が張られた水鏡の風景や、青々とした稲が風に揺れる様子、黄金色に輝く秋の収穫期など、四季折々の日本の原風景を楽しめます。肘折温泉からは車で15分ほどです。
圧巻の生命力「小杉の大杉(トトロの木)」
隣接する鮭川村には、その愛らしいシルエットから「トトロの木」として全国的に有名になった「小杉の大杉」があります。樹齢1000年を超えるといわれる巨大な天然杉で、温泉地からのドライブコースに最適です。
夫婦でのんびり自然満喫。2泊3日のプチ湯治モデルプラン
日々の喧騒から離れ、ご夫婦で水入らずの時間を過ごすなら、肘折温泉に連泊してゆっくりと羽を伸ばす「プチ湯治」がおすすめです。
浴衣姿での温泉街散策や、活気あふれる朝市での買い物、そして最終日には戸沢村へ足を延ばして大迫力の「最上川舟下り」を楽しむ、2泊3日のモデルコースをご紹介します。ご夫婦の思い出に残る旅行計画に、ぜひお役立てください。
「肘折温泉」の2泊3日のモデルコースはこちら
アクセスガイド:東京からのルートとカーナビへの注意(最重要)

肘折温泉の冬の風景(Photo by PIXTA)
肘折温泉へ向かう際は、遠方からのアクセス方法と、マイカーにおける「危険なルートの回避」を事前に把握しておくことが重要です。
東京方面から新幹線と路線バスでのアクセス
東京駅から公共交通機関で向かう場合は、乗り換えが少ないルートが最もスムーズです。
[推奨ルート]
東京駅 →(山形新幹線「つばさ」で約3時間半)→ 新庄駅 →(大蔵村営バス「肘折ゆけむりライン」で約55分)→ 肘折温泉
※村営バスの運賃は片道600円です。山形駅で奥羽本線に乗り継いで新庄駅へ向かうルートも利用可能です
マイカーでのアクセス(国道458号の「酷道」区間に厳重注意)
肘折温泉へ通じる「国道458号」の南側(寒河江市方面から十部一峠付近)は、ガードレールのない崖際や、落石・土砂崩れなどが頻発する「酷道」として知られ、例年6月中旬ごろまで冬季閉鎖が続きます。開通後もすれ違いが困難で非常に危険なため、カーナビで案内されたとしても観光利用は推奨されません。
マイカーでアクセスする場合は、必ず北側(山形市・新庄市方面)から「国道13号」を経由し、国道458号(北部側)または県道30号を利用して大蔵村へ入るルートを選択してください。こちらの推奨ルートであれば、安全にドライブを楽しめます。
まとめ

肘折温泉の冬の朝の風景(Photo by PIXTA)
肘を折った老僧の伝説が息づく肘折温泉。季節の恵みが並ぶ名物の「朝市」や、登録有形文化財の「肘折ダム」、「四ヶ村の棚田」といった圧倒的な景観は、訪れる人に最高の癒やしを与えてくれます。東京からの新幹線アクセスも良好な山形が誇るノスタルジックな秘湯へ、安全なルートを確認した上で、ぜひ出かけてみませんか。
【FAQ】肘折温泉のよくある質問
おでかけ前に確認しておきたい実用的な疑問をまとめました。
Q:朝市は雨が降っても開催されますか?
A:はい、雨天時でも開催されます。
肘折温泉の朝市は、雨天の場合でも温泉街の各商店や旅館の軒先を利用して開催されます。天候に関わらず、地元の方との温かい交流やお買い物を楽しむことができます。
※出店数の減少や時短営業となる場合もございます
Q:日帰り観光で車はどこに停められますか?
A:温泉街入り口の「肘折いでゆ館」の駐車場などが利用可能です。
日帰り観光客のメインの駐車スペースとなるのは、約50台が停められる「肘折いでゆ館」の無料駐車場です。また、日帰り温泉施設「カルデラ温泉館」を利用する場合は、施設併設の無料駐車場(約30台)も利用できます。温泉街の中心部は道が狭く歩行者も多いため、手前の広い駐車場を利用して徒歩で散策するのが基本です。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 なかやま
ライター:旅色編集部 なかやま
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