2024.08.06
【北海道・十勝川温泉】露天風呂に浸かれるおすすめ温泉宿・ホテル3選を徹底解説!
北海道の南西部に位置する十勝平野に湧き出す温泉地、十勝川温泉には、見渡す限りの牧場や畑など、のどかな平野が続く十勝川流域に、数多くの温泉宿やホテルが点在しています。十勝川温泉は、入浴後の肌がすべすべになると評判の美人の湯で、葦の生い茂る湿地帯から湧き出す「モール温泉」と呼ばれています。ここでは、モール温泉が湧き出る十勝川温泉の露天風呂に浸かれるおすすめの温泉宿・ホテル3選を紹介し、徹底解説していきます。
*こちらの情報は2024年6月時点のものです。実際に行く前に各施設の公式HPなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
この記事の目次
- 十勝川温泉の歴史をおさらい
- 十勝川温泉の魅力TOP3選&泉質をご紹介!
- 十勝川温泉のベストシーズン
- 十勝川温泉周辺のおすすめ観光スポット
- 十勝川温泉のおすすめ温泉宿|十勝川モール温泉 清寂房
- 十勝川温泉のおすすめ温泉宿|ホテル大平原
- 十勝川温泉のおすすめ温泉宿|観月苑
- 露天風呂付き客室の宿や日帰り施設で貴重なモール湯を満喫しよう
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十勝川温泉の歴史をおさらい
十勝川温泉の記録は、明治7(1874)年の「北海道地誌要領」に“音更川湯、河東郡ニアリ、泉質未詳”と記載されており、当時一帯は、葦の生い茂る湿地帯に小さな沼が点在し、そこから常時生ぬるい湯が湧き出ていました。周辺は冬でも凍らないことから、鳥や獣が集まったり、先住民であったアイヌの人々も薬の湯として利用していたとされています。
明治33(1900)年に、依馬嘉平という人物が、自然に湧いているぬるま湯を1m四方の箱に引き、加熱した湯を利用したのが始まりとされており、その後大正2(1913)年に、前田友三郎が手掘り工事で掘削し温泉を引き当て本格的な温泉経営を開始。さらに昭和3(1928)年に雨宮駒平が、豊富な量の42℃の温泉掘削に成功。昭和8(1933)年、当時の代議士であった三井徳宝の命名によって正式に十勝川温泉と名付けられました。
太古の植物を起源とする十勝川温泉
十勝川温泉は、遥か太古の時代、十勝川河畔に自生していた葦などの植物が長い年月を経て堆積し、出来上がった亜炭層を通って湧き出した温泉で、植物性の有機物を多く含むモール温泉です。昭和初期から本格的な開発が行われ、希少な温泉資源を大切に守るために、地域一丸となって資源保護活動を行っている温泉郷です。
十勝川温泉の魅力TOP3選&泉質をご紹介!
①世界的に貴重な泉質「モール温泉」が堪能できる
植物性温泉のモール温泉は、一般的な鉱物性温泉に比べて、資源が限られている世界的に貴重な温泉資源です。かつてアイヌの人々が薬の沼として利用していた十勝川温泉は、昭和初期に本格的開発が行われ、今では道東を代表するモール温泉が堪能できる温泉地として、道外からも多くの観光客が訪れています。
モール温泉の特徴とは?
モール温泉は、亜炭層を通って湧き出るフミン質腐植物を含むアルカリ性温泉で、泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩水(弱アルカリ性低張性高温泉)。適応症は、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、虚弱体質、疲労回復、健康増進など、さまざまなものに効能があるとされています。
また、帯広市街地の平野中心部の地下1,000mから湧き出る50℃ぐらいの温泉と比べると、十勝川温泉では地下500m~700mから湧き出ており、55℃~60℃と、より高温になっているのが特徴です。
②アクティビティやグルメスポットが豊富
十勝川温泉のある十勝川流域は、大自然に囲まれたアクティビティや北海道地産の食材を使ったグルメスポットが豊富。十勝平野や大雪山系、日高山脈など、一大パノラマが眼下に広がる熱気球体験や圧倒的なスケールを誇る十勝川でのカヌーやスタンドアップパドル体験、冬の時期のスノートレイルやスノーモービル体験など、十勝川温泉の露天風呂を満喫したあとに、北海道の大自然も思う存分に堪能できます。
また、北に大雪山系、西に日高山脈、南に太平洋が広がる十勝平野の中央に位置する十勝温泉は、山と海の幸に恵まれた食材の宝庫。ラーメンやお寿司、ベーカリーやスイーツなど、さまざまなグルメスポットが豊富に点在しています。
③帯広と合わせて観光しやすい
帯広市の中心部から車で約20分の距離にある十勝川温泉は、帯広市内にある数多くの観光スポットと合わせて楽しむことができます。世界で唯一、そりを引く競馬が行われる「ばんえい十勝 帯広競馬場」や敷地面積50.5haという広大な広さの「緑ヶ丘公園」、ホッキョクグマやキタキツネなどの北海道ならではの動物が見れる「おびひろ動物園」など、見どころ満載です。
十勝川温泉のベストシーズン
12月下旬から2月下旬にかけては神秘的な光景が楽しめる可能性も
十勝平野を蛇行して流れる十勝川では、冬の早朝に気温がマイナス10℃以下になると、「雲龍」と呼ばれる幻想的な川雲を見ることができます。見頃となる12月下旬から2月下旬にかけ、気温が極端に低くなった朝に、川と大気の気温差によって川面に霧が発生。霧は川の広範囲で発生するため、うねる川の形に添って、まるで巨大な龍が川の中を泳いでいるような神秘的な光景を楽しめます。また、大気中の水分を含んだ木々に凍りつく「霧氷」も必見。真っ白に凍りついた木々の中を散策することで、大自然の壮大なアトラクションに遭遇します。
十勝川温泉周辺のおすすめ観光スポット
真鍋庭園
JR帯広駅から車で約15分の距離にある「真鍋庭園」は、約25,000坪の広大な敷地に3つのテーマガーデンがある回遊式庭園です。それぞれに風情の異なる日本庭園・西洋風庭園・風景式庭園に分かれており、園内の約1,200mを30分かけて巡る「エゾリスコース」と約1,800mを45分かけて巡る「キタキツネコース」は、平坦で快適な散策ができ、大人から子どもまで楽しめます。特に、広葉樹の鮮やかな赤と針葉樹の緑のコントラストが織り成す10月が見頃で、絵画のような圧巻のスケールが広がります。
真鍋庭園
- 住所
- 北海道帯広市稲田町東2-6
- アクセス
- [車]帯広広尾自動車道帯広川西ICより約5分
[電車]JR根室本線帯広駅より車で約15分 - 公式HP
- http://www.manabegarden.jp/
- TEL
- 0155-48-2120 (旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。)
- FAX
- 0155-48-2169
- 営業時間
- 【ガーデン】4~9月:8:30~17:30、10月:8:30~16:30、11月:8:30~15:30※最終入園は閉園の30分前まで、【カフェ(5~10月)】10:00~16:30(LO16:00)
- 定休日
- 11月下旬~4月下旬※冬期休園
- 入場料
- 大人:1,000円、子ども(小・中学生):200円、団体(10名以上):800円/人※障害者手帳をお持ちの方は800円、年間パスポート:大人2,200円、子ども500円
- 駐車場
- 50台
十勝アルプス牧場
十勝清水ICを下りて車で約10分、北海道上川郡清水町にある「十勝アルプス牧場」は、大自然の中の放牧地で自由に過ごす自然体の牛を見ることができる牧場です。中でも骨太で寒さに強く、放牧に適したブラウンスイス牛が草を食べたり、リラックスしている様子を見て回る体験ツアーが人気。また、見学の後に食べる、ブラウンスイス牛の生乳を100%使用した贅沢なアイスクリームが絶品です。
十勝アルプス牧場
- 住所
- 北海道上川郡清水町清水第6線31番地
- アクセス
- [車]道東自動車道十勝清水ICより約10分
- 公式HP
- https://www.tokachi-alps.com/
- TEL
- 0156-62-3327 (旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。)
- 営業時間
- 10:00~15:00
- 定休日
- 不定休
- 入場料
- 3,000円~
- 駐車場
- 10台
十勝川温泉のおすすめ温泉宿|十勝川モール温泉 清寂房
広々大浴場でゆったりと寛げる美肌の湯
「十勝川温泉 清寂房」は、全室に50平米以上の源泉かけ流しの露天風呂が付いた客室になっており、好きな時に好きなだけゆったりと露天風呂の湯を楽しめます。また、大浴場やロウリュが楽しめるサウナもあり、心ゆくまでモールの湯を満喫。見学は受け付けておらず、小学生以上からの大人の空間で、ダイナミックな建築デザインが贅沢な非日常を感じさせてくれます。
地産と全国旬の食材が融合する創作和食会席
施設内にあるJAPANESE DINING「和敬 WAKEI」では、質の高い北海道産食材と全国の旬の食材を使い多彩なテイストを取り入れた創作和食会席が楽しめます。また、GRILL&DINING「十勝川 TOKACHIGAWA」では、北海道産の海産物や肉などの贅沢食材を使った鉄板焼きを味わえます。
十勝川モール温泉 清寂房
- 住所
- 北海道河東郡音更町十勝川温泉南16丁目1-19
- アクセス
- 電車:JR根室本線 帯広駅から車で約20分
車:とかち帯広空港から約40分 - 公式HP
- https://seijyakubow.jp/
- TEL
- 0155-65-0805 (旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。)
十勝川温泉のおすすめ温泉宿|ホテル大平原
源泉掛け流しの露天風呂やサウナでリラックスタイム
北海道十勝平野に湧く植物性モール温泉を存分に堪能できる「ホテル大平原」は、大浴場や源泉掛け流しの露天風呂、水流の異なる複数のコーナーを設けたエステバスなど、多彩な湯を完備。また、フィンランド式セルフロウリュのサウナもあり、リラックスタイムが満喫できます。日帰りでの利用も可能ですが、混雑状況によっては休止になる可能性もあるので、事前にお問い合わせください。
よりどり選べるバイキングコーナー
北海道十勝産や大平原ファーム産の/line]厳選食材をよりどり選べるバイキングコーナーでは、多彩な料理を楽しめます。できたての味が楽しめる実演コーナーでは、アツアツ、サクサクの天ぷらなどがあり、好評です。また、銘木の美しさと荒々しさを感じる十勝の山麓で育った原木に囲まれた日本料理「きらく」では、自慢の和風創作料理が楽しめます。
ホテル大平原
- 住所
- 北海道河東郡音更町十勝川温泉南15丁目1番地
- アクセス
- 車:道東自動車道 音更帯広ICから約20分
- 公式HP
- http://www.daiheigen.com/
- TEL
- 0120-254126 (旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。)
- FAX
- 0155-46-2624
十勝川温泉のおすすめ温泉宿|観月苑
雄大な十勝川を眺める展望露天風呂付きの客室
十勝川河畔にある十勝川温泉「観月苑」は、展望露天風呂付きの特別室を完備した閑静な宿です。展望露天風呂は、異なる4つのタイプが揃い、最上階河畔側にある開放的な露天風呂からは、雄大な十勝川の景観が楽しめます。また、愛犬と一緒に宿泊できる3種類の専用客室も完備。ふき取り可能な素材の畳やクッション性の高いフローリングなど、心づかいが嬉しい宿です。
十勝の食材にこだわった人気のメニュー
十勝産の食材を使った料理が盛りだくさんのバイキングでは、帯広名物「豚丼」や「十勝ラクレットチーズ」などの十勝食材にこだわったメニューが人気です。また、食材の宝庫と言われる十勝平野で獲れる新鮮食材を使った創作料理など、見た目も美しい料理の数々が存分に堪能できます。
観月苑
- 住所
- 北海道河東郡音更町十勝川温泉南14-2
- アクセス
- 電車:JR根室本線 帯広駅よりバスで約30分
車:道東自動車道 音更帯広ICより約20分 - 公式HP
- https://www.kangetsuen.com/
- TEL
- 0155-46-2001 (旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。)
- FAX
- 0155-46-2333
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露天風呂付き客室の宿や日帰り施設で貴重なモール湯を満喫しよう
北海道十勝平野に流れる十勝川に沿って湧き出る大自然の恵み「モール温泉」が楽しめる十勝川温泉には、源泉掛け流しの露天風呂や大浴場、サウナなどが楽しめる温泉宿やホテルが数多く点在しています。十勝川温泉は、市街地の中心部となる帯広市から近く、帯広市内の観光スポットとも合わせて楽しめます。十勝川温泉に訪れたら、露天風呂付き客室の宿や日帰り施設で貴重なモール湯を満喫してはいかがでしょう。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:zukzuk22