清水港～土肥港間を約75分でつなぐ高速カーフェリー。全長83.00m、幅14.00m、総トン数約1,554tと大きく迫力ある船体は、約400名の乗客と大型バス、乗用車、バイク、自転車を乗せて駿河湾を横断します。5色の虹に彩られたカラーリングは、乗る前から旅気分を盛り上げてくれること請け合いです。また、航路は全国でも珍しく「県道223（ふじさん）号」に登録されているなど、ちょっとした特別感にも浸れます。「223」にちなんだフォトスポットやオリジナルグルメ・グッズなどもありますよ。

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住所／静岡市清水区日の出町10-80（清水港乗り場）、伊豆市土肥2920（土肥乗り場）
電話／054-353-2229
旅客運賃／大人2,000円、小人1,000円（令和5年4月1日から）

船室は全3タイプ。一般客室には座席と雑魚寝スペースがあるのでご自身のスタイルに合わせた滞在が可能。特別室は乗車当日に売店でチケットを購入すれば入室可能（大人500円、小人250円）。まるで高級ラウンジに来たかのような雰囲気です。さらに、船の最上部にある貸切特別室（往復10,000円、片道6,000円／要事前予約）なら、時間にあわせて変化する景色を家族や特別な人と独り占めできます。他にも、デッキ部分の「船出の鐘」など見所も満載。

相模湾、富山湾と並んで日本三大深湾に数えられる、駿河湾。晴れた昼間には富士山や南アルプス、日本三大松原のひとつである三保の松原など、75分間の旅路で日本を代表する景観を楽しめます。また、美しい夕陽が見られることもあり、季節や時間を変えて何度乗っても違った景色があじわえるはず。さらに、運がよければイルカに出合えることも。これらの美しい景色は船内の大きな窓からはもちろん、船外の広々としたデッキからも眺めることができます。デッキには県道223号マークをあしらったフォトスポットもあるので、一緒に写真撮影を楽しんでみましょう。

一般客室フロアにある売店コーナーには、223号モチーフをあしらったオリジナルグッズや静岡銘菓が並びます。また、治一郎などでお馴染みの「ヤタロー」との「223（ふじさん）ばうむ」（1,080円）、ななやでおなじみの「丸七製茶」との「駿河湾オリジナルジェラート」（400円）といったコラボスイーツも販売しているのでぜひ味わってみて。オリジナルグルメはデッキの屋台エリアでも。たこ焼きや海鮮串などの香ばしい匂いがデッキに漂います。おすすめは223号看板をモチーフにした「223（ふじみ）焼き」（粒あん180円ほか）です。

2023年度のNHK大河ドラマ『どうする家康』の舞台でもある静岡県。ドラマ放送に合わせて、2023年2月2日から当面の間、徳川家の家紋「葵の御紋」旗を掲げて運航しています。江戸幕府は「土肥金山」から金塊を海路にて駿府城まで運ぶ際、駿河湾フェリー航路を使用し「黄金街道」と呼ばれていたそう。旗は生成色（下地）×黒（葵紋）と黒（下地）×金（葵紋）の2種類が随時入れ替えて掲げられています。旗の掲揚に合わせ、フェリー内売店で販売している御船印の「葵の御紋」仕様が2月25日から販売。大河ドラマの展開と併せて、ぜひ注目してみて。