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藤原紀香 インタビュー

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Special Interview 藤原紀香

――紀香さんと徳之島のご縁を教えてください。

奄美群島を訪れるのは初めてで、とても行きたかった場所のひとつでした。そして、夫の祖父が徳之島出身で、実は夫もまだ訪れたことがなかったので、以前から2人で、ルーツである徳之島のこと、歴史深い奄美群島のことに大変興味を持っていました。数年前、ようやくお互いのスケジュールを合わせ、プライベート旅を計画しましたが、台風で中止に。夫も残念がっていたのですが、その願いが天に届いたのか、ある日、「徳之島の“観光大使”の依頼をいただいた! 一緒に行こう!」と喜んで帰ってきたんです。それで、今度は観光大使として今年9月に来島する予定となり、同行できるスケジュールを私も取ったのですが、なんと! 台風が3つ同時に来た時期と重なり飛行機が飛ばず、またもや延期……。ここに来られるまでの道のりが本当に長かったわけですが、今回、行く先々で地元の方々の歓迎のおもてなしを受けて、本当に嬉しくて! 実は今回、着なくなった白大島の着物をデザイナーのKITANO YOSHIKOさんにオーダーし、このワンピースを作ってもらったんです。お隣の奄美大島はもちろんのこと、徳之島でも以前は大島紬を作っていたそうです。島の方々も日常に大島紬を着ていましたから、私のワンピースを見てとても喜んでくれました!

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Special Interview 藤原紀香
「おぼらだれん」は徳之島の方言で「ありがとう」
藤原紀香 インタビュー
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Special Interview 藤原紀香

――徳之島には3つの町がありますが、今回はそのなかでも徳之島町を訪れました。印象はいかがでしたか?

海岸線の多様性が印象的でした。「徳之島ブルー」といわれるコバルトブルーの美しい海や、そそり立つ岸壁、千畳敷のような岩場など、いろいろな表情を見せてくれました。静かな優しい女性らしい海も、男性的な強い海もあるんですよね。そして金見崎ソテツトンネルは、歩いていると、原始の時代かと思うような、まるで時を忘れてしまうかのような雰囲気を醸し出してくれる場所でした。手つかずの自然が数多く存在し、それが大事にされているんだなと。“太古からある大自然と人々が共存している島”だということが分かりました。

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――地元の方々との交流もたくさんありましたね!

食事をしたお店の店主の方が唄者(うたしゃ)さんを呼んでくださり、一階で夕食をされていた島民の方々が私たちのいる2階に踊り唄いながら上がってきてくれて、闘牛をモチーフにした新民謡“ワイド節”を見せてくれたんです! アップテンポな力強く楽しい曲調で、私もスタッフさんたちも座っちゃいられない~!と皆一緒に踊って、元気をもらえて、最高に楽しい思い出ができました。昼間に島内を歩いていても、皆さん笑顔でゆったりとした優しい雰囲気をまとってらっしゃって、バタバタとせわしなく動いているのは私たちだけだった気がするなぁと。日々の喧騒や時間に追われて過ごすのも人生だけれど、島民の皆さんのように、季節を感じて、自然の美しさを愛で、心にゆとりを持ちながら過ごすということも必要だ……と実感して、人の原点に返れたような気がしましたね。

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徳之島は、ずっと訪れたいと思っていた特別な場所でした
藤原紀香 インタビュー
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――徳之島町ならではの手作り体験はいかがでしたか?

工芸作家さんの工房で「夜光貝磨き」を体験しました。古くから螺鈿細工の材料に使われてきた夜光貝という巻き貝が、とてもきれいなアクセサリーになると聞き、この体験を楽しみにしていました。夜光貝をきゅっきゅっと紙やすりで磨くと、真珠のように光っていくんです。先生から都度、教わりながら磨いていくのですが、できるだけ自身で、心を込めて、集中して磨きました。「この貝は磨けば磨くだけ光ります」と先生がおっしゃっていましたが、本当にそう! それは、物だけでなく人に対しても言える言葉だなと感じました。思いと情熱を込め、物事に誠実に向き合うこと、一つひとつ丹念に行うこと。これからも心身ともに鍛錬し磨き続けたいと思いました。ちなみに、私はオーバルの形を選び、ネックレスを作ったのですが、自身が作ったもののほかにもう一つ、徳之島町の方々が事前に用意してくださったネックレスがありました。夫の家紋である「追いかけ五枚銀杏」にちなんで作ってくださったと聞き、とても感激しました。

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まるで原始時代? 時間を忘れてしまうような不思議な場所
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――徳之島町の食べ物についてはどうですか?

食したもの一つひとつに感動がありました。島の野原を散歩したときに、自生している花や薬草について地元の方が教えてくださったのですが、それが夕食の際に天ぷらで出てきて、とてもおいしかったんです。ゴーヤやオクラも味がしっかりしていて食感がよく、普段のものとはひと味違いました。あとはジビエやハーブ、島らっきょう、島バレイショなどとてもおいしくいただきました。地元のものをその土地ならではの食べ方でいただくというのは旅の醍醐味ですよね。

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なかでもお気に入りは、徳之島たんかんや、ヤマ・シークニン、島バナナなどのフルーツ! ヤマ・シークニンは、以前から自宅に取り寄せて発酵ジュースにしていますが、ビタミンCがシークヮーサーの20倍もある柑橘類で、お酒にも炭酸水にも入れて飲んでいます。滞在中、スタッフさんも大喜びしてお土産に、果汁100%ドリンクを購入していました。島の名産品を取り扱う「美農里館」のジェラートもおすすめ。町長さんおすすめでもある生姜ジェラートは、「本物の生姜!」という感じでとてもおいしい! 名産のドラゴン&パッションフルーツソルベも最高で、こんなに素材の味がしっかり味わえるジェラートはなかなかないので、お取り寄せやお中元としても最高です。

徳之島は手つかずの大自然がたくさん残る島。奄美群島として世界自然遺産にも登録され、観光の方々もこれからより一層増えると思います。多くの方に徳之島の魅力を知ってほしいですが、自然をリスペクトし、大切にしながら旅を楽しんでほしいですね。最後になりますが、この旅で初めて、特別天然記念物である“アマミノクロウサギ”を見ることができました! 島に限られた数しかいないというのに、なんとその夜は5匹に遭遇! 嬉しかったぁ。徳之島の皆さん、たくさんの愛と感激を“おぼらだれん!”

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藤原紀香
藤原紀香
Profile

1971年兵庫県生まれ。神戸親和女子大学英米文学科在学中に第24回ミス日本GPコンテストでグランプリを受賞。卒業後に上京し、マルチな芸能活動をスタートする。俳優としてテレビドラマや映画、舞台、声優など数々の作品に出演。気さくな人柄でバラエティ番組にも引っ張りだこに。テレビCMやモデル業など幅広く活動する傍ら、NPOを立ち上げ、国際活動や人道支援も継続中。2016年に歌舞伎俳優の片岡愛之助さんとゴールイン。仕事や私生活をつづったブログ「徒然はんなり日記」が女性の支持を集める。近年は新しく公式インスタグラムを開設。
https://www.instagram.com/norika.fujiwara.official/

衣装協力

・1着目
ワンピース(Yoshiko Kitano|Yoshiko Kitano 075-821-1283)、ペンダント、ピアス、バングル、リング(すべてグリンビジュー|グリンビジュー 03-6721-0406)、2連ダイヤモンドリング(RUBIDA|ジュエル ツチヤ 054-629-1670)、靴(スタイリスト私物)

・2着目
コート、パンツ(ともにミッソーニ|ミッソーニ 03-3470-8237)、ニット(バリー|バリー 03-5216-6518)、ピアス、3連リング(ともにジョージ ジェンセン|ジョージ ジェンセン 03-6743-7006)、ホワイトシェルネックレス、2連ダイヤモンドリング(RUBIDA|ジュエル ツチヤ 054-629-1670)、ブーツ(ユナイテッド ヌード|ユナイテッド ヌード 03-6721-0406)

島の恵みが詰まった 徳之島の特産品3選

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