箱根町[神奈川県]

旅を暮らしに変えたはこねびと

豊かな自然と適度な利便性を兼ね備えた箱根町は、
今、移住・定住先として、ますます熱い注目を集めています。
箱根暮らしを満喫するお二人に、志田未来さんが会いに行きました。
ハコネステイルメンバー 黒澤孝一さん
居住体験施設で移住を考える人をサポート

ハコネステイルメンバー 黒澤孝一さん

cotoha
箱根町仙石原にある古民家をリノベーションした施設。2019年10月にオープンし、町内への移住を検討している方を対象に約2週間のトライアルステイを受け入れ。参加者それぞれの希望に合わせて、ハコネステイルメンバーが滞在中の案内や交流などをサポートしている。
住所/箱根町仙石原403
電話/0460-85-9560
(箱根町企画観光部企画課)
ハコネステイルメンバー 黒澤孝一さん
黒澤孝一さん

移住のきっかけは?

僕は千葉出身なんですけど、東京で仕事をしていたとき、箱根のレストランでシェフをやっていた知り合いに声を掛けられたんです。新天地でチャレンジしたいなという気持ちもあって、あまり深く考えずにクリスマスの夜に出てきました(笑)。10年前、26歳の頃です。いつかは帰るんだろうと思っていたんですけど、妙にこの町の雰囲気が肌に合って。こっちで妻とも出会い、家を建てることになり……。子どもが生まれてからは、もっと箱根のいろいろなところに目を向けるようになりましたね。

ハコネステイルメンバー 黒澤孝一さん

ハコネステイルとは?

箱根に移住したいと考えている人たちをサポートしようと結成したグループです。移住してきた自分の経験を生かして、何かアドバイスができたら思って。トライアルステイ拠点であり交流施設でもある「cotoha(コトハ)」の運営にも、箱根町と一緒に立ち上げから参画しています。ここは築50年以上の家で、かなり傷んでいたんですよ。自分たちで床板を張ったり壁の漆喰を塗ったり。みんなで力を合わせて居心地のよい空間に蘇らせました。

ハコネステイル
築50年の古民家を
DIYリノベーションで再生
ハコネステイル
Wi-Fi完備の
コワーキングスペースとしても活用
ハコネステイル
ベッドと布団、
4名分が用意されています

住んでみて感じる箱根町の一番の魅力は?

自然豊かで空気がおいしい! それから、人のつながりが魅力だと思います。もともと観光客も多く、他所からきた人が行き交う場所なので、人との距離感がほどよいんですよ。こちらからグッと踏み込んだときにはちゃんと返してくれる、そういう町民性。ここ10年くらいで移住者も増えましたからね。コミュニティに溶け込めないのではと心配している方がいても、そこは安心して来ていただきたいです。

移動型カフェを地域密着スタイルで

CAFE Ryusenkeiオーナー 合羅智久さん

CAFE Ryusenkei
銀色に輝く流線形のキャンピングトレーラー「エアストリーム」を店舗として、厳選したスペシャルティコーヒーを一杯ずつハンドドリップしてくれる移動型カフェ。テイクアウトはもちろん、北欧とミッドセンチュリーがミックスされた趣ある室内での飲食も可能。
住所/現在は「囲炉裏ゲストハウス天幕」(箱根町二ノ平1121)前にて営業
時間/9:00~17:00
定休日/不定休
CAFE Ryusenkeiオーナー 合羅智久さん
エアストリーム
エアストリームの形状(流線形)が店名の由来

移住のきっかけは?

長く東京に住んでいましたが、出身が大分なので、いつかは自然豊かな温泉地で暮らすのが夢でした。僕、名前が「ごうら」でしょ。箱根の強羅と響きがまったく同じなので親近感があって。それと、カフェカルチャーが好きで、漠然といつかカフェをやりたいなとも。46、7歳の頃に会社を辞めるタイミングがあって、「よし、箱根に引っ越してカフェやろう」と、それまでバラバラだった二つの夢が一つに。お店をやるのになかなかいい物件に出会えず、この移動型カフェを思いつきました。

CAFE Ryusenkeiオーナー 合羅智久さん
CAFE Ryusenkeiオーナー 合羅智久さん
合羅智久さん

転々と移動しながら営業を?

移動型といっても拠点があって、基本はそこで店を開けつつ、ときどきイベントなどに出向くというスタイル。なので、「そこに行けばいつもやってる」という地域密着型です。移動もできるけど固定店舗としてもできる、"いいとこ取り"ですね。

CAFE Ryusenkei
スペシャルティ・コーヒーは1杯500円
CAFE Ryusenkei

移住してみていかがでしたか?

僕、移住とは思ってないんですよ。箱根は東京からのアクセスがいいし、テレビやラジオのチャンネルもまったく同じ。東京に住んでいるときと気分的には変わらず、「次に住んだのがたまたま箱根だった」くらいの感覚です。とくに僕が住んでいるリゾートマンションのオーナーは首都圏の方が多いので、人間関係もつかず離れず。一方で地元のコミュニティもあるから、しっかり濃くも付き合える。バランスがすごくいい。「なんでみんな箱根に引っ越さないの?」って思います(笑)。

移住に興味を持ったら詳細はこちら 箱根に住もう!

自然と温泉に恵まれた好環境ながら、首都圏へのアクセスもよい箱根町。
旅をしてその土地が気に入ったら、移り住むのもアリかもしれません。
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