伊東温泉の泉質の特徴や温泉街の楽しみ方、おすすめの宿・旅館・ホテルをご紹介!

時計アイコン2024.09.19

伊東温泉の泉質の特徴や温泉街の楽しみ方、おすすめの宿・旅館・ホテルをご紹介!

熱海とともに伊豆を代表する温泉街、伊東温泉は、東京から近いこともあり、明治以降、幸田露伴や川端康成、北原白秋などの錚々たる文人が好んで利用し、市内には文化の香り高い文学碑などの史跡が点在しています。松川沿いの柳並木を背景に、重厚な和風旅館が軒を並べる姿は、伊東温泉ならではの深い味わいがあります。そこで今回は、伊東温泉の特徴や楽しみ方などを深堀すると同時に、おすすめの宿・旅館・ホテルを紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

※こちらの情報は2024年8月時点のものです。実際に訪れる前に施設の公式HPなどで最新の情報を確認することをおすすめします。

伊東温泉の歴史・アクセス方法

熱海とともに人気の伊東温泉ですが、どのようにして人気の温泉街となったのか気になるところです。歴史や人気の所以を調べることで、伊東温泉の魅力を再発見してみましょう。また、気になる伊東温泉までのアクセス方法などもここで紹介します。

伊東温泉の歴史

伊東温泉の歴史は古く、発見は平安時代ともそれ以前ともいわれており、江戸時代になると第3代将軍・徳川家光にいで湯を湯治湯として献上した実績もあるとされています。明治末期からの機械掘り導入により源泉数や湯量が急増し、療養地や別荘地として発展を遂げました。その後、大正時代から昭和のはじめにかけて、和風建築の粋を凝らした名旅館が建てられています。

昭和13(1938)年に、網代駅から伊東駅の間が延伸・全線開通したことから、伊東温泉の観光地化が急速に進み、昭和25(1950)年には、国際観光文化都市の指定を受けました。国際観光文化都市に定められた温泉地は別府、熱海、伊東の3湯のみで、”日本三大温泉場”といわれています。

伊東温泉へのアクセス方法

網代駅を通り過ぎる特急踊り子号

伊東温泉へのアクセスは、車の場合、東京方面からは東名厚木インターから小田原厚木道路を利用し熱海経由で約90分、名古屋方面からは東名沼津インターから国道1号線で三島まで、三島から国道136号線で大仁から宇佐美大仁道路を利用し、亀石峠を経由し宇佐美へ。宇佐美から国道136号線で伊東まで約60分。

電車で伊東温泉へアクセスする場合は、東京から特急伊豆踊り子号で約1時間40分。新幹線を使って東京から熱海まで約55分、熱海から伊東までJR伊東線を使い約22分。名古屋方面からは、新幹線を利用し名古屋から熱海まで約1時間52分、熱海から伊東まで約22分。週末を利用して1泊2日や2泊3日の伊東温泉の旅で、悠々とのんびり過ごせます。

伊東温泉の泉質と魅力

伊東温泉の湧出量は、毎分26,836リットル(2024年1月現在/伊東市)にものぼり、県内1位で全国有数の湧出量を誇っています。ここでは、伊東温泉の泉質と効能、特徴、さらにはその魅力などを探ってみましょう。

伊東温泉の泉質・効能

伊東温泉の泉質は、塩化物泉と硫酸塩泉がメインで、無色無臭、肌に優しく低刺激の温泉です。塩化物泉は、塩分が多く保温効果が高く湯冷めしにくい特徴があり、硫酸塩泉は、硫酸ナトリウムが皮膚のタンパク質と結びつくことで、保温効果を高めます。

潤沢な温泉で贅沢な湯づかいが出来る温泉地

伊東温泉は豊富な温泉資源を背景に、贅沢な湯づかいを楽しめる温泉地として定評があり、ほとんどの温泉施設が、自家源泉や掛け流しの温泉施設ですので安心して利用できます。露天風呂や貸し切り風呂、大浴場など、伊東温泉のほとんどの温泉旅館や温泉宿、ホテルは源泉掛け流しの温泉施設です。

伊東温泉街の楽しみ方

松川遊歩道(写真提供:伊東市観光課)

戦後になると温泉街として発展した伊東温泉には、温泉施設だけでなく数多くの魅力が詰まっています。伊東温泉周辺の観光スポットやご当地グルメ、イベントなど、ここでは、伊東温泉ならではの魅力を探っていきましょう。

飲泉や足湯を体験

豊富な湯量を誇り、源泉数が750本を超える伊東温泉には、飲める温泉「飲泉処」や足湯、手湯などが市内各所にあり、伊東温泉街をぶらりと散策しながら気軽に利用することができます。ほとんどの箇所が無料で利用できるところばかりなので安心して体験できます。

周辺の人気観光スポットやイベントもチェック

伊東温泉竹あかり(写真提供:伊東市観光課)

熱海とともに国際観光文化都市に指定された伊東市には、按針祭をはじめ、松川タライ乗り、箸まつり、伊東大田楽、花笠踊りなど、祭りやイベントも盛んです。また、東海館前から音無神社までの松川遊歩道では、毎日18:00から22:00の時間に約400本の竹あかりが松川沿いを華麗に灯します。

ご当地グルメや絶品料理を堪能

相模湾の海の幸が水揚げされる伊東市では、新鮮な金目鯛やアジ、サバを使った海鮮料理や干物の特産品、魚介類を加工した「おさかなコロッケ」や「いとうナゲット」などのご当地グルメのほか、伊東温泉の各温泉旅館やホテル自慢の絶品料理や創作料理なども楽しみのひとつです。

伊東温泉のおすすめ宿&ホテル5選

伊東市街地

伊東温泉には、数多くの温泉旅館や温泉宿、ホテルなどがあります。ここでは、伊東温泉の湯浴みが存分に楽しめる露天風呂や貸し切り風呂、大浴場など、それぞれタイプや趣の異なる宿やホテル5選を取り上げてみました。いずれも魅力あふれる宿&ホテルです。

青山やまと

竹林に囲まれた丘の中腹に佇む温泉旅館

JR伊東駅から伊豆急行線で南伊東駅下車徒歩約15分。竹林に囲まれた丘の中腹にある温泉旅館「青山やまと」は、源泉掛け流しで楽しむ伊東のやわらかな湯、海の幸や山の幸、季節の恵みをたっぷりと味わう料理、閑静な丘の上、伊豆の山々と相模湾を望む客室など、それぞれにおもてなしの心で対応しています。

100%掛け流しの湯ですべすべ肌に

館内には、共同の大浴場から露天風呂、貸し切り家族風呂、そして客室に備わった露天風呂のすべてで、100%掛け流しの湯を存分に利用できます。異なる3つの源泉口の湯をブレンドしたやわらかな湯で、すべすべ肌になるとの評判。木のぬくもりあふれる湯上り処には、伊豆の天然水や紫鮮ジュースなど、冷たいドリンクでクールダウンしながら、ゆったりと安らげます。

陽気館

創業明治43年の老舗和風旅館

JR伊東駅を右手に出て南へ約1キロメートル、徒歩約15分。伊豆の豊かな自然に囲まれた「陽気館」は、明治43年に創業された清閑な佇まいの老舗和風旅館です。宿の自慢は、相模湾の海と市街地を一望できる源泉掛け流しの大露天風呂。晴れた日には、遠く初島や房総半島を望めるなど、抜群の見晴らしで開放的な湯浴みを堪能できます。

間取りと趣が異なる全温泉内風呂付き19の客室

宿名物の登山列車があり、傾斜45度の急斜面をゴトゴトと揺られながら登っていくと、大露天風呂と離れの客室に到着。自分で簡単に動かすことができるユニークな体験も魅力のひとつです。間取りと趣が異なる19の客室があり、高台に建つ数寄屋造りの離れ客室は、自然の音を身近に感じられるほど静寂な空間に包まれます。すべての客室は温泉内風呂付きで、ゆったりと浸かりながら心身ともに開放されます。

ホテルラヴィエ川良

家族で楽しめる温泉リゾート施設

JR伊東駅から駅前いちょう通りを南東へ徒歩約7分。「ホテルラヴィエ川良」は、伊東大川が流れる松川遊歩道沿いに建つ、ファミリーにおすすめの温泉リゾート施設です。8本の源泉から汲み上げる豊富な湯量を誇り、大浴場はもちろん、源泉掛け流しの露天風呂、貸し切り露天風呂、全天候型温泉プール、客室風呂にいたるまですべて天然温泉を利用しています。夏場は、歩いて7分の距離にある伊東オレンジビーチがおすすめです。

ファミリー層に人気の広々優雅な客室

客室は、子連れの家族にも対応した趣の異なるタイプがあります。グランドシャトータワー館の高層階にある豪華な客室には、市街地や相模湾を一望できる露天風呂のほか、檜風呂やサウナが完備。広々とした空間で優雅なひと時が過ごせます。また、セントラル館とイースト館には、上質な和室2間を備える16畳から18畳の広さがあり、最大7名まで宿泊可能な客室があり、こちらもファミリー層に人気です。

伊東遊季亭

くつろぎのひと時を提供する和風の宿

JR伊東駅より徒歩約10分の伊東大川沿いに建つ「伊東遊季亭」は、昭和3(1928)年に開業した「東海館」伝統のおもてなしの心を受け継ぎながら、平成20(2008)年にリニューアルオープン。「自慢の湯」「四季を遊ぶ料理」「寛ぎの客室」「24時間のおもてなし」「遊季亭時間」の5つコンセプトにした「伊東遊季亭」ならではの寛ぎのひと時を提供しています。

異なるタイプのゆったりと寛げる客室

落ち着いたモダン仕様で、檜風呂を備えた源泉掛け流しの極上の湯が楽しめるプレミアルーム。竹を使用したフローリングとゆったりと寛げるシモンズ社製和風ベッドを備えた和モダンルーム。10畳広縁付きの落ち着いた風情を感じる和室。それぞれにゆったりと休める寛ぎの空間です。

館内には、石造りと檜造りの2タイプの源泉掛け流しの露天風呂大浴場があり、広々とした開放感あふれる湯舟を楽しめます。また、宿泊者は無料で利用できる貸し切り風呂があり、パープルブルーの陶器湯舟の「陶雅の湯」、檜の香り漂う「檜薫の湯」の2つの貸し切り風呂で、大切な人との極上のひと時が過ごせます。

ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI

オーシャンフロントに建つラグジュアリーホテル

JR伊東駅から車で海岸線を東にオレンジロード沿いに進み約15分。オーシャンフロントに建つ全20室の「ラグジュアリー 和 ホテル 風の薫UMI」。和洋折衷の客室には、ウッドデッキの温泉露天風呂と古代檜の内風呂が付いており、豊富に湧き出る温泉を24時間いつでも好きな時に湯浴みできます。目の前を何も遮るものがない大海原をパノラマで眺めながら、大自然を独り占めするひと時が訪れます。

オーシャンビューを活かした館内施設

屋上にある「空中庭園」は、宿随一のオーシャンビューの絶景スポット。風を感じながら眺める雄大な相模湾の絶景は格別です。また、2階ロビーには、無料の足湯とエステフィッシュのコーナーがあり、特にエステフィッシュには、古い角質を取るヒーリング効果もあるそうで、体験してみる価値ありです。食事は、打ち寄せる波間を間近で眺められる2階の「潮騒」や最上階9階の「蒼海」といった絶景が楽しめる食事処です。

おすすめの温泉でのんびり寛ごう!

東京からも気軽に行くことができる伊東温泉は、数多くの温泉旅館や温泉宿、ホテルがあり、それぞれに展望露天風呂や貸し切り露天風呂、大浴場など思い思いの温泉を存分に楽しむことができます。伊東温泉は、1泊2日や2泊3日で週末を利用して楽しむ観光地として最適の温泉観光スポットです。今回のおすすめ温泉を参考にしていただき、伊東温泉でのんびりと寛いでみてはいかがでしょう。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり