
2026.10.02
岩手・大沢温泉とは?歴史ある湯治場の魅力や泉質を徹底解説
岩手県花巻市の豊沢川沿いにある「大沢温泉」は、開湯約1200年の歴史を持つ花巻温泉郷の温泉。宮沢賢治や高村光太郎など文人墨客が愛した場所としても知られており、ノスタルジックな湯治場の雰囲気を楽しめます。豊沢川に面した開放的な混浴大露天風呂や、趣の異なるさまざまなお風呂で源泉掛け流しのお湯を堪能しましょう。今回はそんな大沢温泉の魅力やおすすめスポットをたっぷりとご紹介します。
この記事の目次
- 大沢温泉の魅力は?歴史ある湯治文化と多彩な滞在スタイル
- 大沢温泉の泉質は?アルカリ性単純温泉の特徴
- 大沢温泉を代表する湯処
- 大沢温泉へのアクセス方法
- 大沢温泉周辺で合わせて訪れたい観光スポット
- 大沢温泉に関するよくある質問
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大沢温泉の魅力は?歴史ある湯治文化と多彩な滞在スタイル

※画像はイメージです
岩手県花巻市にある約1200年の歴史を持つ大沢温泉は、豊かな自然に囲まれており、宮沢賢治も愛したレトロな湯治場の雰囲気をそのまま残しています。まずは、歴史や滞在スタイルなど大沢温泉の魅力をチェックしましょう。
約1200年前の開湯伝説が残る歴史ある温泉地
大沢温泉は、約1200年前の平安時代初期に発見されたと伝えられる歴史ある温泉地。征夷大将軍の坂上田村麻呂が東征の際にこの地を訪れ、傷を癒やしたという伝説が残っています。江戸時代には盛岡藩の代々の藩主なども訪れる、由緒ある湯治場として栄えました。江戸時代創業で築200年を超える木造建築の「湯治屋」や、かつて南部藩主の常宿だった「菊水舘」など、歴史を感じさせる建物が現在も残っています。
自炊湯治から旅館泊まで選べる多彩な滞在スタイル
大沢温泉は、レトロな自炊部「湯治屋」から快適な旅館泊までさまざまな滞在スタイルを選べる温泉です。「湯治屋」は、築200年以上の歴史を持つ昔ながらのレトロな湯治場スタイル宿泊棟。ガスコンロや調理器具が揃った炊事場があり、自分で食材を持ち寄って料理を楽しめます。館内には「元祖コンビニ」と呼ばれる売店や、お食事処「やはぎ」があるため、自炊をせずに外食や惣菜で済ませることも可能です。
豊沢川の渓流沿いに広がる昔ながらの温泉情緒
大沢温泉は、古き良き日本の湯治場の風情と、自然豊かな渓流沿いの景色が調和したノスタルジックな雰囲気が魅力。春の新緑、夏の涼やかな川風、秋の鮮やかな紅葉、冬の雪景色と、四季折々の美しい自然を楽しめます。豊沢川の川面が目の前に迫る混浴露天風呂「大沢の湯」や、清流の風と緑に囲まれた女性専用の露天風呂「かわべの湯」など、自然と一体化した野趣あふれる露天風呂も揃っています。
大沢温泉の泉質は?アルカリ性単純温泉の特徴

※画像はイメージです
大沢温泉は、肌触りがなめらかで、化粧水のようにしっとり潤う「美肌の湯」として知られています。ここでは、そんな大沢温泉の泉質について詳しくご紹介します。
源泉温度とアルカリ性単純温泉の特徴
大沢温泉の源泉温度は約51.3度で、泉質はpH9.0~9.2のアルカリ性単純温泉。クセがなく低刺激で、子どもから高齢者、敏感肌の方まで安心して入浴できます。pH値が高いため、肌の表面にある古い角質や皮脂をゆるやかに溶かしてくれ、湯上りは肌がすべすべ、ツルツルになります。お湯に「ぬるぬる・とろとろ」とした感触があるのが特徴。
豊富な湯量を生かした源泉掛け流しの湯
大沢温泉の湧出量は毎分約600~753リットルです。豊富な湯量を活かし、源泉掛け流しの贅沢なお風呂を提供しています。湧き出た温泉を浴槽に常に注ぎ続けお湯を循環させないため、いつでも新鮮なお湯を楽しめるのが特徴。温泉の成分、色、香り、肌触りなど、本来の泉質を楽しめます。豊沢川に面した開放的な混浴露天風呂「大沢の湯」をはじめとする、さまざまなお風呂で源泉掛け流しのお湯を堪能できます。
大沢温泉を代表する湯処

※画像はイメージです
大沢温泉には、名物の混浴露天風呂をはじめ、女性専用露天風呂、レトロな内湯など、複数の個性豊かな湯処があります。湯めぐりをして、いろいろなお風呂を楽しむのがおすすめです。
大沢の湯
大沢温泉にある有名な混浴露天風呂「大沢の湯」は、豊沢川の渓流沿いに位置しており、川のせせらぎや四季折々の美しい自然を間近に感じながら入浴を楽しめます。宮沢賢治や高村光太郎などの文人にも愛された、開放感あふれる歴史ある温泉としても有名。基本は混浴ですが、女性が利用しやすいように、毎日20〜21時の1時間は女性専用の時間帯が設けられています。
大沢の湯
かわべの湯
「かわべの湯」は、目の前を流れる豊沢川の渓流や豊かな自然を間近に感じながら、静かに温泉を楽しめる女性専用の露天風呂。 豊沢川を眺めながら湯浴みを楽しみたい、という女性たちの声から生まれた露天風呂は、昔からある源泉を管理していた小屋を改築して作られた秘湯感が魅力で、ゆったりと源泉掛け流しの湯を堪能できます。冬場の寒い時期は入浴できない場合があるので、ご了承ください。
かわべの湯
豊沢の湯
大沢温泉の山水閣内にある「豊沢の湯」は、目の前に豊沢川の渓流が広がる男女別の岩風呂。春から秋にかけては、ガラス戸が開放されて半露天風呂になります。深めの浴槽が特徴で、湯治屋の内湯に比べて洗い場が充実しています。山水閣には家族風呂も含めて3つのお風呂がありますが、豊沢の湯に限り、外来入浴が可能。四季折々の美しい渓谷を眺めながら、ゆったりと湯浴みをお楽しみください。
豊沢の湯
大沢温泉へのアクセス方法

※画像はイメージです
大沢温泉は、東北新幹線や高速道路から近く、車でも公共交通機関でも比較的便利にアクセスできます。ここでは、それぞれの交通手段ごとに、大沢温泉へのアクセス方法をご紹介します。
花巻駅から路線バスで向かう
花巻駅から大沢温泉へ路線バスで向かうには、岩手県交通の「湯口線(新鉛温泉行きなど)」に乗車し、約25分で「大沢温泉」バス停に到着します。バスを降りるとすぐ温泉になります。運賃は片道670円。JR花巻駅前(東口)のバス乗り場から乗車可能で、運行本数は時間帯によって異なります。
新花巻駅・花巻駅から送迎を利用する
大沢温泉へは、宿泊者を対象とした送迎シャトルバスが運行されています。新花巻駅の場合、西口バスロータリー2番、花巻駅の場合、東口を出てすぐ左方向に乗り場があります。新花巻駅および花巻駅から大沢温泉への送迎バスを利用する場合、事前の乗車予約が必要であり、2026年9月1日からはおひとり様片道100円(3歳以上)の「送迎協力金」が導入されています。送迎協力金は、各温泉のフロントにてお支払いください。
花巻南ICから車で向かう
東北自動車道の花巻南ICから大沢温泉までは、県道12号線を経由して車で約15分で到着します。ICを降りて左方向へ進み、県道12号線を花巻南温泉峡方面へ向かいます。道なりに約12km進むと、道路沿いに「ゆ」と書かれた看板が見えてきます。その看板が大沢温泉の目印となり、無料駐車場(約120台)が利用できます。
大沢温泉周辺で合わせて訪れたい観光スポット

※画像はイメージです
大沢温泉周辺には、宮沢賢治ゆかりの施設や懐かしい雰囲気を楽しめるスポットなど、魅力的な観光スポットが充実しています。温泉と合わせて、さまざまなスポットをめぐってみてください。
宮沢賢治記念館
1982年に開館した「宮沢賢治記念館」では、賢治の生涯、作品、思想などを紹介しています。「科学」「芸術」「宇宙」「祈」「農」の5つの視点から、賢治の多彩な活動を解説。3,400枚に及ぶ直筆原稿を所蔵し、期間限定で公開しています。また、実際に演奏したチェロ・レコードなどが展示されており、賢治が愛した「イーハトーブ」の世界を体感できる場所となっています。作品名から名付けられた「ポランの広場」にある南斜花壇と日時計花壇は、賢治の設計書をもとに再現されたものです。
宮沢賢治記念館
高村光太郎記念館
「高村光太郎記念館」は、明治から昭和にかけて彫刻家・詩人として活躍した高村光太郎が、戦後のおよそ7年間を過ごした岩手県花巻市の「高村山荘」に隣接しています。代表作である「手」や「乙女の像・中型試作」をはじめとするブロンズ像のほか、詩や書、花巻での山居生活を伝える資料や遺品も展示しています。光太郎が暮らした小さな山小屋「高村山荘」も見学可能。
高村光太郎記念館
- 住所
- 岩手県花巻市太田第3地割85番地1
- アクセス
- ・JR東北新幹線:新花巻駅より約18.5km
・JR東北本線:花巻駅より約12km
・東北自動車道:花巻南ICより約11km、花巻PAスマートICより約12km - TEL
- 0198-28-3012
- 営業時間
- 9:00~16:30
- 定休日
- 月曜日(祝日・休日に当たる場合は翌平日)、12月28日~1月3日
- 料金
-
大人
<個人>350円
<団体(20人以上)※1人1回につき>300円
小・中学生
<個人>150円
<団体(20人以上)※1人1回につき>100円
高校生・学生
<個人>250円
<団体(20人以上)※1人1回につき>200円
※隣接する高村山荘は、別途入場料がかかります。(金額は上記と同じ。) - 駐車場
- 有
大沢温泉に関するよくある質問

※画像はイメージです
Q. 大沢温泉は日帰り入浴できる?
A. 大沢温泉は日帰り入浴ができます。混浴露天風呂「大沢の湯」、女性専用露天風呂「かわべの湯」、男女別内風呂「薬師の湯」などが日帰り入浴可能で、受付は「湯治屋」で行っています。
Q. 大沢温泉では自炊湯治を体験できる?
A. 歴史ある自炊部「湯治屋」で本格的な自炊湯治を体験できます。
Q. 大沢温泉の混浴露天風呂は女性でも利用できる?
A. 大沢温泉の混浴露天風呂「大沢の湯」は女性でも利用できます。毎日20:00~21:00には、女性専用時間が設けられています。
歴史ある湯治場ならではの時間を過ごそう

※画像はイメージです
大沢温泉は、1200年の歴史を持つレトロな湯治場風情と、現代的な旅館の快適さが共存するノスタルジックな雰囲気の温泉。名物の混浴露天風呂「大沢の湯」をはじめ、さまざまなお風呂でとろみのある良質なお湯を堪能できます。古き良き日本の温泉情緒を感じながら、のんびりとした時間をお過ごしください。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:erierieri1
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