日南市は平均気温約18度と1年を通して温暖な気候で、山海の幸が豊富な土地。食文化も豊かで、日本屈指の生産量や水揚げ量を誇るものや、江戸時代から続く歴史ある郷土の味など魅力たっぷり。口にすると体の内側からパワーがみなぎり、心まで満たしてくれるでしょう。日南を語るうえで欠かせない、そんな“日南グルメ”に注目です。
日南市は平均気温約18度と1年を通して温暖な気候で、山海の幸が豊富な土地。食文化も豊かで、日本屈指の生産量や水揚げ量を誇るものや、江戸時代から続く歴史ある郷土の味など魅力たっぷり。口にすると体の内側からパワーがみなぎり、心まで満たしてくれるでしょう。日南を語るうえで欠かせない、そんな“日南グルメ”に注目です。
近海カツオ一本釣り漁業における漁獲量日本一の日南市で生まれた市公認のご当地グルメが、日南一本釣りカツオ炙り重です。市内で水揚げされた一本釣りカツオの漬けを炭火で炙りご飯にのせていただきます。特徴は、醤油、塩、ゴマなど店ごとに工夫を凝らした2種類の味付けで旨味を引き出していること。刺し身でもいただけるカツオの片面だけを軽く炙っていただくのがおすすめです。さらに、出汁をかけてお茶漬けとしても楽しめます。
伊勢えび漁の解禁に合わせて「日南海岸伊勢えびまつり」が開催されるほど、日南市で水揚げされる伊勢えびは地域を代表する海産物のひとつ。黒潮が栄養を運んでくれる日南海岸で獲れる伊勢えびは、身がしっかりと締まり、大ぶりなことで知られています。しかも殻ごと調理されることが多いため、見た目の良さを重視して、網にかかった伊勢えびの脚や触覚に傷がつかないように丁寧に扱われていることもその価値を高めています。
日南市はマンゴーづくりが盛んで、特に市南部に位置する南郷町は期間限定で「マンゴー町」に改名するほどの産地です。太陽の日差しをたっぷり受けて育ったマンゴーは、濃厚な甘みと芳醇な香り、とろけるような食感で、一度食べたら忘れられない味。上質なマンゴーを収穫するために、完熟前に保護用のネットをかけたり、自然と落果するのを待ったり、手間を惜しまない丁寧な栽培方法がそのおいしさを支えています。
堀川運河のある油津や海沿いに伸びる大堂津を中心に、日南には9つの焼酎蔵があります。原料となるサツマイモの栽培が盛んなことに加え、仕込み水となる水源が豊かなことも焼酎づくりに影響しているのだとか。それぞれの蔵ごとに興味深い歴史をもち、個性ある焼酎づくりをしているので、飲み比べをしてお気に入りの1本を探すのも楽しそう。飫肥には「日南酒造会館」もあるので、立ち寄ってみるのもいいかも。
天ぷらという名前ながら、一般にイメージする天ぷらとは異なる飫肥の天ぷら。近海で獲れた魚のすり身に豆腐、黒砂糖、味噌などを加えて油で揚げたもので、江戸時代から伝わる庶民の味です。生地に豆腐が入っているため、口にするとフワっとほどけるような柔らかさがあります。香ばしい油の香りとほんのり甘い味付けが食欲を刺激し、そのままいただくのはもちろん、炒め物や麺類のトッピング、お酒のアテとしてもおすすめです。