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夜遊びも旅のカタチ 六本木 NIGHT OUT with 野宮真貴

1990年、ピチカート・ファイブの
ボーカリストになって以来、
音楽とファッションのアイコンとして
世界中で認知された野宮真貴。
インターナショナルな六本木という土地は
彼女にとって、六本木WAVEがあった時代から
今も変わらない魅力的な場所だった。

Photo:Hiroki Wada(TRON)
Text:Shizuka Oikawa
Hair & Make:Noboru Tomizawa
Styling:MASSE*MENSCH

Vol.1「walk」
六本木交差点

六本木駅の地下鉄から上がる階段に
当時の雰囲気がちょっと残っている

80~90年代に文化を発信し続けてきた六本木WAVEがあった頃は、特によく六本木に来ていたという野宮さん。

WAVEがあった頃はCDを見に行ったり、ニューウェーブばかりかけているクラブによく行ったりしていましたね。「玉椿」とか。それからデビューしてすぐの頃は、CMソングを歌っていた時期もあって、テレビ朝日のスタジオに歌いに来ていました。地下鉄から上がってくる階段などに、当時の雰囲気がちょっと残っています。90年代に入ってピチカート・ファイヴに加入してからはWAVEでイベントもやりましたし、渋谷系のアーティストはそこでレコードやCDを買ったりしましたね。

2000年以降の六本木は
仕事や遊びの空間から、住空間へ

その後、2000年代に入ってからは子供が中学校に入るまでの6年間、六本木ヒルズレジデンスに住んでいました。六本木ヒルズエリアは便利な上に、映画館、美術館も多く、様々なカルチャーが楽しめるアートな場所。それと同時に人情を感じさせる麻布十番商店街と隣接しています。現代アートを観た後に、息子の同級生のお父さんがやっている江戸時代から続くお蕎麦屋さんの「更科 堀井」で日本酒とお蕎麦を楽しんだりしていました。これが、六本木の醍醐味ですよね。

六本木 NIGHT OUT Vol.1「walk」
六本木にはドレスアップして行きたい場所がある

六本木は情緒溢れる商店街とヒルズなどの都会的空間が同居している

六本木はおいしいお店や、おしゃれなスポットに事欠かない街。野宮さんが紹介してくれたのは、いつもと違う非日常的な時間を堪能できるスペシャルな場所と、対照的にほっと一息つける癒しの空間だった。

六本木ヒルズにバカラのグラスでお酒を味わえる「B bar Roppongi」というお店があるんです。バカラショプの奥がバーになっていて、大人の隠れ家のようです。それから東京ミッドタウンの「ビルボートライブ東京」はとびきりおしゃれをしてお酒と音楽を楽しめる大人の空間。実はドレスアップして出かけられる場所ってなかなかないので、おすすめです。音楽とおしゃれは一瞬で気分を上げてくれて、人生を彩ってくれるものですから。

おしゃれを堪能した後は、
そのまま六本木で身体を癒す

そして、リラックスしたいと思ったら、テレ朝通り沿いにあるサウナの「アダムアンドイブ」。中で韓国料理も食べられますし、アカスリもできるので、昔は友達とちょっと遊んだ後に行ったりしていました。24時間営業なので、夜遊びで疲れた体を癒すのに最適の場所だと思いますよ。六本木は六本木ヒルズ、東京ミッドタウンという最先端の都市空間と情緒溢れる商店街とが共存していて、ライブハウス、映画館、アートなどのエンターテイメントの隣に歓楽街があって世界中の人が溢れかえる……そんなダイナミックな街ですよね。それがきっとこの街の魅力だと思います。

六本木 NIGHT OUT Vol.1「walk」
六本木ヒルズ(66プラザ)
PROFILE
野宮真貴Maki Nomiya
野宮真貴
ピチカート・ファイヴ3代目ボーカリストとして、90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。2019年はデビュー38周年を迎え、音楽、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍している。2012年から渋谷系とそのルーツの名曲を歌い継ぐ音楽プロジェクト「野宮真貴、渋谷系を歌う。」を行っており、その集大成となるベストアルバム「野宮真貴 渋谷系ソングブック」をリリース。ベストセラーとなった「赤い口紅があればいい」(幻冬舎刊)も文庫本となり発売中。3/20にリイシューされた、ピチカート・ファイヴ時代にリリースしたソロアルバム「miss maki nomiya sings」も話題になった。11/3に日本コロムビア時代のピチカート・ファイヴの名曲をリイシューしたベスト・セレクション・アルバム、『THE BAND OF 20TH CENTURY: Nippon Columbia Years 1991-2001」が“アナログ盤7inch BOX”と“CDアルバム”として発売予定。
www.missmakinomiya.com

店舗情報

六本木ヒルズ(複合商業施設)

住所/東京都港区六本木6-10-1
電話/03-6406-6000(インフォメーションセンター)
営業時間/店舗により異なる
定休日/無休