Special Interview Akiko Yada
Special Interview 矢田亜希子
キラキラと輝く笑顔で、どこにいても存在感を放つ矢田亜希子さん。そんな矢田さんが高校時代に毎日のように通ったというのが渋谷。渋谷の新旧を巡る旅を振り返りつつ、未経験のひとり旅に思いを馳せました。撮影/山田大輔 スタイリング/阪本幸恵 ヘアメイク/千葉万里子 文/近藤由美

渋谷はよくご存知ですよね?

もちろん(笑)。中学生の頃は、当時流行っていたテレビ番組『浅草橋ヤング洋品店』の影響で、おしゃれをして美竹(よしたけ)公園をのぞきに行っていましたし、特に高校1年生のときは渋谷にしょっちゅういましたよ。その頃は、EGスミスのスーパールーズソックスが発売されて、女子高生ブームと言われるような時代。私自身は、当時流行っていたお花のヘアクリップをつけてまちを歩いたり、今みたいにスターバックスコーヒーはなかったのでファストフードを持って宮下公園に行って友だちとおしゃべりしたり。高校2年生くらいまでは、学校帰りにほぼ毎日通っていました。そんな時代が終わって大人になると渋谷に行く機会が減ってしまっていたので、今回渋谷を巡れると聞いて楽しみにしていました。

宮下公園、美竹公園、109、センター街……渋谷には学生の頃の思い出が詰まっています 宮下公園、美竹公園、109、センター街……渋谷には学生の頃の思い出が詰まっています

今回は渋谷の“進化”と“由緒”を体感する
旅をしていただきました。進化するスポットで
特に気になった場所はどこですか?

ギフトストア「CHOOSEBASE SHIBUYA」がおもしろかったです。カラダにいいものが好きなので、そこで売っていたマヌカハニーが気になりました。それと動物モチーフのスマホスタンドがかわいかった! どのようにセレクトされているのか、一緒に売っているとは思えないようないろいろなジャンルのものが並んでいて、退屈しないですね。人と会う前に立ち寄れば、いいギフトが見つかるだろうなと思いました。

矢田さん流のギフト選びのポイントを
教えてください。

そのとき自分がハマっているものを押し付けちゃうんです(笑)。気に入ったものがあると、みんなに知ってもらいたくなるんですよね。

昨年末開業したばかりの
「Shibuya Sakura Stage」はいかがでしたか?

本当にきれいで素敵な空間ができたと思いました。今後たくさんのショップが入ることを想像すると、これからが楽しみです。

撮影中に「ここはどこ?」と驚かれていましたね。

新しすぎて、どこにいるかわかりませんでした。「いつの間に!?」という感じで追いついていない。つまり私の知っている渋谷は“昔の渋谷”ということですね(笑)。今でも渋谷には定期的に来ることがあるのですが用事を済ませるだけだったので、今回のように少し歩いてみたり、路地を1本入ってみたりするだけで雰囲気がガラリと変わることを体感しました。「こんなところがあったんだ!」と、新しい発見があって楽しかったです。渋谷は、どんどん変化していくまちですね。

最近、どこかに旅をされましたか?

先日久しぶりに、5日ほど石垣島へ家族と友人家族と行ってきました。石垣島は小さな島なので、どこも車で20分くらいで移動できて便利。それに竹富島、黒島、由布島とか離島にも行きやすいんです。そんな環境を好んで、これまでに何回か行きました。おすすめは黒島からボートで行く、マンタとシュノーケリングができるスポット! 私が行ったときは悪天候のためかマンタには会えませんでしたが、シュノーケリングは楽しめましたよ。

アクティブな旅をされるんですね。

シュノーケリングはいつもやるのですが、急に「新しいことをやってみたい!」と思って、初めてSUPにも挑戦しました。ただ、1日に入れる予定は1つだけにしていて。大人になって旅のスタイルが変わって、若い頃のように詰め込むことはしなくなりました。旅行で疲れるのは嫌だなと思うようになったんです。だから大人女子でディズニーランドに行くと、15分おきくらいにお茶しています(笑)。“何かをする”のではなくて、その場にいる空間を楽しむようになりました。

由緒あるスポットで
特に気になった場所はありますか?

「名曲喫茶ライオン」は画になる素敵な空間でした。音楽を聞いていると優雅な気持ちになるというか、心に余裕を持てた気がします。そんな場所が渋谷の路地裏にあって、驚きました。

年齢を重ねて旅のスタイルが変わってきました。これからは経験したことのないひとり旅も楽しめるかも 年齢を重ねて旅のスタイルが変わってきました。これからは経験したことのないひとり旅も楽しめるかも

ほかに印象的だったことや
感じたことはありますか?

渋谷に日本画を中心とした美術館があると知らなかったので、「山種美術館」を知れて嬉しかったです。時間や気持ちに余裕があると美術館に行きたいなと思うことがあって、プライベートでもときどき出かけています。ひとり旅をしたことがないので、ひとりでこういったところに訪れるのもいいなーと、考えていました。

ひとり旅への興味が湧いてきましたか?

常に話す人がほしくて、ひとりご飯もこれまでに1回だけ。ひとり旅初心者は今回の渋谷のように近場をひとりで巡ってみるのはいいかもしれないですね。ということで私も、まずはひとりでも入りやすそうな「名曲喫茶ライオン」にプライベートで行ってみようかな~!

ジャケット269,500円、スカート294,800円、シューズ198,000円(参考価格)、バッグ(3/27~4/2開催 伊勢丹新宿店 ポップアップ限定)632,500円(すべてボッテガ・ヴェネタ|ボッテガ・ヴェネタ ジャパン 0120-60-1966)、ピアス704,000円、左手リング1,133,000円、右手リング・指先から上594,000円、中475,200円、下712,800円(アクセサリーすべてTASAKI 0120-111-446)

最後に、矢田さんにとって
旅はどんな時間ですか?

リフレッシュする時間です。完全にオフだけれど、いつもと違う土地で過ごして感じたことが新たな仕事につながることも多いので、必要な時間でもありますね。次は、夏の北海道・富良野や穏やかな海が見られる瀬戸内にも行ってみたいです。

トレンチ633,600円、スカート492,800円、タンクトップ140,800円、ピアス132,000円、バッグ(3/27~4/2開催 伊勢丹新宿店 ポップアップ限定)632,500円(すべてボッテガ・ヴェネタ|ボッテガ・ヴェネタ ジャパン 0120-60-1966)、リング258,500円(ブチェラッティ 03-4572-4561)、シューズ(スタイリスト私物)

矢田亜希子
矢田亜希子 Akiko Yada
Profile
1978年12月23日生まれ、神奈川県出身。1995年にドラマ『愛していると言ってくれ』の主人公の妹役で女優デビュー。『やまとなでしこ』『恋ノチカラ』『白い巨塔』など多くの人気ドラマに出演し、2002年『マイリトルシェフ』で連続ドラマ初主演を果たす。2024年1月から放送のテレビ東京系の木ドラ24『ナースが婚活』でも主演を務め、婚活迷子を結婚へと導く“婚活界の神”役を演じた。最近はバラエティ番組にも多く出演し、活躍の場を広げている。