瓦屋禅寺
滋賀県/東近江市
瓦屋禅寺
カワラヤゼンジ
日常を忘れる静寂に出合える自然豊かな禅寺
滋賀県東近江市の山あいに佇む静かな禅寺。聖徳太子の作と伝わる十一面千手千眼観世音菩薩を本尊として祀り、古くから“疱瘡観音”として流行り病への霊験あらたかな仏様として全国から参詣者が訪れた。本堂や庫裏、地蔵堂、開山堂など7棟の建造物は国の登録有形文化財に指定されている。山の斜面を活かした伽藍の配置も特徴で、歩くたびに表情を変える景色は圧巻だ。春の新緑や秋の紅葉といった四季折々の自然が堪能できるのも嬉しい。豊かな自然と調和した落ち着いた空間で、心を整える時間が満喫できる。
- 箕作山の中腹に開かれた禅寺で、聖徳太子の作と伝わる十一面千手千眼観世音菩薩を本尊として多くの人々の信仰を集めてきた。
- 自然の地形をそのまま取り入れた伽藍は山の傾斜を利用した段構えの構造。7棟の建造物が国の登録有形文化財に指定されている。
- 寺院の存続と再興は献身的な支えによって成し遂げられた。現在も地域の人々の心のよりどころとして親しまれている。
住職
藤沢 弘昭
伊達政宗の菩提寺「瑞巌寺」で修行を積んだ第21代住職。大規模な修復事業を精力的に推し進めるなど、古刹に息づく信仰を現代へとつなぐ活動に尽力している。
旅路に刻まれる和の印影
住職が参拝者の心境に合う言葉を記してくれる「禅語彩り印御朱印」をはじめ、多彩な御朱印が揃う。三宝印は境内を象徴するカエデを銀色で配し、山号・寺名は金色で押印されている。
七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏
過去の物語を辿る
由来、由緒
1000年を超えて現在に息づく祈りの山寺
聖徳太子が“四神相応の霊土なり”と認めたこの地の土を使い、渡来人の力を借りて10万6000枚以上の瓦を焼かせ、自らが彫った十一面千手観音像を祀り“瓦寺”を建立したのが始まりとされる。891年(寛平3年)には華厳宗の末寺となり、源仁僧都により伽藍が再建されて“瓦屋寺”として再興を果たした。1568年(永禄11年)、織田信長勢による兵火に巻き込まれ、堂宇のすべてが焼失するという悲劇に見舞われる。その後、1645年(正保2年)に荒廃した姿を嘆いた香山祖桂禅師が彦根藩井伊家の家老らの支援を得て、臨済宗妙心寺派として再興した。1673~1681年(延宝年間)に再建された現在の本堂は、天然痘から回復した越後十日町(現・新潟市)の商人が寄進したものだ。現在は主要7棟が国登録有形文化財に指定され、霊跡巡礼の札所として今も多くの参詣者が訪れる。
伽藍
豊かな自然と歴史ある建物が調和した伽藍
山の斜面に寄り添うように、堂宇が段をなして連なる伽藍。本尊・十一面千手千眼観世音菩薩を安置する本堂を中心に、周囲には僧侶の生活の場である庫裏や開山堂、経堂などが点在し、修行と信仰が一体となった空間が静かに広がっている。本堂を抜けて真っすぐに進み、急な石段を上がった先には経堂や開山堂が姿を現すほか、地蔵堂や賓頭盧堂、鐘堂といった堂宇も随所に配されており、参拝者はそれぞれの場所で手を合わせながら境内を巡れる構成。江戸時代を中心に再建されたこれらの建物のうち、現在7棟が国登録有形文化財に指定されている。“幽玄の楓寺”や“山中の名古刹”と称されており、四季折々の自然と歴史ある建物が調和した空間は多くの人を魅了。山寺ならではの静寂と木々の間から差し込む光に包まれながら、一歩ずつ踏みしめて歩けば、厳かな禅の空気を肌で感じることができる。
晩秋のライトアップイベント
幻想的な光と影に酔いしれる静寂の夜
“幽玄の楓寺”と称されるこの山寺では、11月下旬の晩秋に合わせてライトアップイベントを開催している。夜になると境内はやわらかな光に照らされ、本堂や石段が幻想的に浮かび上がる昼間とは異なる境内の表情が、見るものを非日常の世界に誘う。補陀落公園などには足元に竹灯籠(たけとうろう)を配置するほか、本堂側面にプロジェクションマッピングを照射するなど、趣向を凝らした演出も魅力だ。特に秋の紅葉シーズンには、色付いた木々が光に照らされて境内を鮮やかに演出し、幽玄な世界を創り出している。禅寺らしい落ち着きを保ちながらも、光と影が複雑に織り成す景色は紅葉の赤色や黄色と相まって、息をのむような奥行きを生み出す。そこに立ち尽くすだけで、日常の時間軸とは異なる静けさに引き込まれていくような感覚が体験できる。和の風情を心ゆくまで堪能したい人におすすめだ。
寺社の境内に広がる四季折々の美しい風景と、自然の移ろいをご紹介します。
万緑の庭に佇む夏の影
禅の精神が宿る静寂の時
宵闇に浮かぶ紅葉の色彩
幽玄の光に包まれる庭
凛とした空気が満ちる朝
心を癒やす美しい境内
- 住所
- 滋賀県東近江市建部瓦屋寺町436
- アクセス
- 車:名神高速道路八日市ICより約18分
電車:近江鉄道八日市線八日市駅より車で約10分、徒歩約30分 - 公式HP
- http://www.kawarayaji.com/
- TEL
- 0748-22-1065旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- SNS
- FAX
- 0748-22-1065
- 営業時間
- 8:00~16:00
- 定休日
- 無休
- 料金
- 座禅体験:1,500円、写経体験:2,000円、拝観(志納料):500円※秋季のみ
- 駐車場
- 22台(普通車:20台、バス:2台※予約制)
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花びらを照らす春の光
静けさに満ちるひととき