蠶養國神社
福島県/会津若松市
蠶養國神社
コガイクニジンジャ
地域の歴史と養蚕文化を今に伝える古社
JR会津若松駅から徒歩約15分の場所に鎮座する「蠶養國神社」。御祭神として保食大神(うけもちのおおかみ)や稚産霊大神(わくむすびのおおかみ)など、養蚕や産業を司る神々を祀る全国でも希少な神社だ。創建は平安時代と伝わり、古くから地域の養蚕業や人々の暮らしを見守ってきた。境内には樹齢数百年ともいわれる大木が幾本もそびえ立ち、四季折々の彩りに包まれる参道を歩けば、養蚕文化の名残を肌で感じられる。福島県会津若松市内の主要観光地からもアクセスしやすく、観光と併せて立ち寄りやすい。
- 811年(弘仁2年)、嵯峨天皇の時代に鎮座。承和年間(834~848年)に官社となり、「延喜式神名帳」にも記載された。
- 中世の兵火によって荒廃した時期を経て、会津藩初代藩主・保科正之の手によって再興。“会津六社”の一つとして位置づけられた。
- 1807年(文化4年)に社殿を焼失するも、1819年(文政2年)松平容敬が再建。以来、養蚕守護の神として信仰されている。
宮司
大泉 瑞穂
2001年(平成13年)、國學院大學神道学科を卒業後に奉職した。華道とフラワーデザインの資格を持ち、趣味の写真撮影にも親しむ人物だ。
旅路に刻まれる和の印影
養蚕・絹産業の守護神を祀る「蠶養國神社」の御朱印は、日本在来種である“小石丸”の蚕と繭をあしらった意匠が特徴。「鶴ヶ城稲荷神社」の御朱印も受けられ、会津に息づく信仰の歴史に触れられる。
七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏
| 開催月 | 行事 | 時間 |
|---|---|---|
| 1月1日 |
歳旦祭
一年の始まりに国家安泰と氏子・崇敬者の繁栄を祈る祭典。元旦0:00から太鼓が鳴り、参拝者が新年の平穏を願う。 |
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| 2月8日 |
初午祭
「鶴ヶ城稲荷神社」に五穀豊穣や商売繁盛、事業の発展を願う人々が訪れる。福島県会津地方の産業と暮らしの繁栄を祈る大切な行事。2月最初の午の日※2027年は2月8日 |
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| 4月19日 |
桜花祭・春季大祭
樹齢1000年以上と伝わる御神木「峰張ザクラ」にちなむ春の祭典。養蚕成就を願う講社大祭として行われ、桜の下で直会を行い、神社奉製のどぶろくが振る舞われる。 |
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| 6月30日 |
夏越大祓・茅の輪くぐり
半年間の罪や穢れを人形に託して祓い清め、災難を避け、幸福と長寿を願う神事。 |
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| 8月1日〜8月2日 |
例祭・神輿渡御
氏子の家内安全、子孫繁栄、町内安全を祈る祭典。御神楽が奉納され、翌2日には御神輿が氏子町内37カ所の御旅所を巡り、各町が御神威をいただく大祭典。 |
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| 11月15日 |
七五三祭
3、5、7歳の節目に、子どもの無事な成長への感謝と、これからの健やかな成長を祈願する祭典。晴れ着で参拝し、古来伝わる人生儀礼を受け継ぐ。 |
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| 12月30日 |
歳越大祓
一年間に知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを祓い清める神事。庭上祭で祓いを受けたあと、本殿祭を行い、清らかな心身を取り戻して新年を迎える準備をする。 |
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| 12月31日 |
除夜祭
一年のご加護に感謝し、来年も良い年となるよう心を込めて祈りを捧げる大みそかの祭典。一年を締めくくり、新たな年への願いを神前に託す大切な行事。 |
過去の物語を辿る
由来、由緒
1200年以上の時を受け継ぐ古社
福島県会津若松市に鎮座する「蠶養國神社」は、811年(弘仁2年)、嵯峨天皇の御代に鎮座したと伝わる古社。承和年間(834~848年)には官社に列せられ、醍醐天皇の御代にまとめられた「延喜式神名帳」にも名を連ねる式内社として知られている。古くから養蚕の守護神として信仰を集め、地域の養蚕業と深く結びついてきた。会津藩では養蚕が藩財政を支える重要な産業であったことから、産業と人々の暮らしを守る祈りの場として大切にされてきた。御祭神の稚産霊大神(わくむすびのおおかみ)は、農作物や商工業などを生み出し、結びつける御神徳を持つとされ、諸産業の発展や縁を結ぶ神として、地域の人々から今なお篤く崇敬されている。こうした歴史と信仰は現在も受け継がれ、地域の産業と暮らしを見守る神社として、永きにわたり人々の信仰を集めてきた。
社殿
幾度の災禍を越え受け継がれる社殿
社殿の前には、1011年(寛弘7年)の社殿造営時に植えられたと伝わる御神木「峰張ザクラ」が立つ。エドヒガンザクラの一種で、樹齢1000年を超えるとされ、福島県会津若松市の指定文化財(天然記念物)にも登録されている。その堂々たる姿で、四季を通じ多くの参拝者の目を楽しませてきた。1807年(文化4年)には火災によって社殿が焼失したが、1819年(文政2年)、会津藩8代藩主・松平容敬によって再建された。現在の社殿は、初代藩主・保科正之が造営した社殿に倣ったものと伝わる。こうして、幾度もの災禍を越えながらも、社殿は大切に受け継がれてきた。境内では例祭をはじめとする祭典が執り行われ、神楽殿では神楽が奉納される。地域の人々の信仰を支える場として、会津藩と神社の深い結びつきを物語る、貴重な存在だ。
受け継がれる養蚕の文化
養蚕文化を今に伝える祈りの社
会津藩の財政を支える重要な産業として発展した養蚕、その守護神を祀るのが「蠶養國神社」である。養蚕業に携わる人々から、古くよりその力強い御神徳を篤く信仰されてきた社だ。かつては全国から養蚕関係者が集う「養蚕講社大祭」も盛大に行われていたという。養蚕の成長や繭の豊作を願う祈りは、会津の産業と人々の暮らしを支える大切な文化となってきた。養蚕業が盛んだった時代の記憶を今に伝えるように、境内には繭や生糸が奉納されている。そうした往時の信仰の姿は、今も変わらず大切に受け継がれてきた。御朱印には、“小石丸”と呼ばれる日本固有種の蚕や繭があしらわれ、養蚕と深く結びついてきた神社の歴史を伝えている。季節の風景を取り入れた限定御朱印も授与され、時季によって異なる意匠に出合えるのも魅力。古くからの歩みに思いを馳せる、参拝の記念にふさわしい一枚だ。
寺社の境内に広がる四季折々の美しい風景と、自然の移ろいをご紹介します。
新緑もゆる夏の風景
華やぐ例祭のにぎわい
紅葉が織り成す秋の色彩
静寂に包まれゆく境内
雪化粧に包まれる朝
新たな年へ捧げる祈り
- 住所
- 福島県会津若松市蚕養町2-1
- アクセス
- 車:磐越自動車道会津若松ICより約13分
電車:JR磐越西線・只見線会津若松駅より車で約5分 - 公式HP
- https://www.kogaikuni.com/
- TEL
- 0242-37-3166旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- SNS
- FAX
- 0242-37-3175
- 営業時間
- 8:00~17:00
- 定休日
- 無休
- 料金
- 詳細はホームページ参照
- 駐車場
- 20台
テーマやシチュエーション別に、スポット周辺のモデルコースを紹介。
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千年桜と出合う春の古社
時を重ねた祈りの風景