“ご縁の国”出雲市と松江市で素敵な出会いが詰まった旅
2023年の神在月(かみありづき)は11月13日から12月12日までです。月刊旅色11月号でも出雲市を取り上げました。今年の5月に出雲市と、「日本夕陽百選」にも選ばれている宍道湖(しんじこ)がある松江市へ旅をした、旅色のコミュニティ「旅色LIKES」メンバーのさっかさんが、現地で体験した素敵な出会いを紹介します。
目次
【出雲市】旅の始まりは出雲大社で参拝から
出雲大社を訪ねたのは連休中の5月1日。言うまでもなく有名な神社なので、混雑を心配して午前中、早い時間に到着しました。すでに人はちらほらいますが、まだまだ静かな参道です。まだ参拝客が少なかったので、静かな気持ちでゆっくりと歩くことができました。
境内にはいたるところに、古事記に出てくる「因幡(いなば)の白兎」がいます。
出雲市は日本酒発祥の地でもあるんですよね。ここへ訪れるまで知りませんでした。おいしい日本酒にも出会えたのですが、その話は後ほど。
こちらは拝殿です。初めて目の前にして「これが写真に見ていたものか!」と感動しました。ちょうど毎月1日の9時から行われている月始祭(つきはじめさい)が始まるところだったようで、写真の右奥にある御本殿に向かって、神主さんたちが歩いていきます。
八足門(やつあしもん)という建物から中にある御本殿に向かってお参りをしました。ちょうど月始祭が行なわれている最中だったので、中の様子が分かる場所からの撮影はNGでした。
◆出雲大社
住所:出雲市大社町杵築東195(出雲大社社務所)
電話番号:0853-53-3100
出雲大社周辺スポットを散策
出雲大社周辺にある人気スポットをいくつか紹介します。まずは県のキャラクターをご紹介! 島根県の観光キャラクター「しまねっこ」。大社造りの帽子を被っているのが特徴です。
スターバックスコーヒー 出雲大社店
何年も前から密かに気になっていた、兵士が集まり待機していた場所とされる勢溜の大鳥居、その目の前にあるスターバックスコーヒー出雲大社店。ついに行ってきました。店の外観はシンプルで美しいだけではなく、周りの建物にも配慮された配色なので、他の店舗とは雰囲気が異なります。店内は洗練されたデザインになっていて、とても居心地がいい空間です。窓からは勢溜の大鳥居や出雲大社の奥にそびえ立つ山々が見え、最高の場所です。ここで飲んだスターバックスラテは、いつもとは違う特別な一杯でした。
◆スターバックスコーヒー 出雲大社店
住所:出雲市大社町杵築南841
電話番号:0853-53-8812
稲佐の浜
出雲大社から徒歩約20分の場所にある、稲佐の浜です。ここから神々は「神迎の道」を通って、出雲大社へお越しになると言われています。それと同じルートを通って参拝する方法もあり、多くの観光客がこのルートを通っているそうです。出雲大社も稲佐の浜も駐車場完備なので、車で行っても安心です。
◆稲佐の浜
住所:出雲市大社町杵築北稲佐
宇迦橋の大鳥居
最後はまた出雲大社近辺に戻り、お店も立ち並ぶ神門通りの入口に立つ、宇迦橋(うがばし)の大鳥居へ。とても大きな鳥居で、多くの方が立ち止まって鳥居の撮影をしているので私も撮影しようとしていたら……どこからともなく自転車を押して現れたおっちゃん。
「そこじゃダメダメ。こっちこっち。ほら、ここから撮るといいんだよ」
と、一生懸命教えてくれます。
おっちゃんのレクチャーを受けて撮った写真がこちら。うん、確かにいい。神門通りが鳥居の中央にバッチリ入っています。さらにおっちゃんはこんなことも教えてくれました。
「すぐそこにある出雲物産館に、無料の足湯があるよ」
しっかり立ち寄らせていただきました。歩き疲れていたので、足湯がとても気持ちよかったです。気さくなおっちゃんとホッとする出会いもありました。次は松江市に移動します。
【松江市】ホテルと夕日に癒され、おいしいお酒に出会う
出雲市をあとにし、車で松江市に向かいます。朝から活動していたので、まだ日が明るい時間帯に到着できました。
天然温泉 だんだんの湯 御宿 野乃 松江
この日の宿へチェックイン。今夜は「天然温泉 だんだんの湯 御宿 野乃 松江」というドーミーイン系列の宿に宿泊です。入口で靴を脱いで入ります。館内はフロントやロビー、レストランを含めて全館が畳。素足で過ごすのが気持ちよく、ファンになりました。
10階のお部屋からは出雲市と松江市にまたがる宍道湖がよく見えます。お部屋は小さいながらも、和柄がかわいくて素敵なんです。何より素足で過ごせるというのがポイント高いですね。旅の疲れがしっかり取れる宿でした。
チェックインを終えて宿のロビーに行くと“夕日指数”(宍道湖に映える夕日が見える度合いのこと。0~100で表示され、数字が大きいほど期待度が高い)というものが張り出されていたのですが、この日はなんと100! 嬉しい気持ちで宍道湖を目指します。宿が宍道湖の北側だったので、夕日が綺麗に見える南側を目指して、行けるところまで行ってみようと出発。
◆天然温泉 だんだんの湯 御宿 野乃 松江
住所:松江市東本町2-35
電話番号:0852-28-5489
宍道湖からの夕日
毎日の夕日指数や、夕日をきれいに見られるスポットは、松江観光協会のホームページで確認できます。これを調べたおかげで、これまでで一番だと思える美しい夕日に出会うことができました。
日没後は、島根県立美術館の周りを散策。野外にも展示があり、誰でも見られます。湖の周辺は風があり、5月でも上着が必要なほど冷え込みました。冬だともっと冷えると思います。神在月のタイミングに合わせて見に行くときには、上着をお忘れなく。
◆島根県立美術館
住所:島根県松江市袖師町1-5
電話番号:0852-55-4700
居酒屋で出会った果実酒
最後に、旅の途中で出会ったお酒を紹介。こちらは松江市にある米田酒造の「豊の秋」という日本酒ブランドの果実酒です。梅酒とゆず酒があり、どちらも果実の香りが引き立ちます。とても飲みやすいので、ついグビグビ飲んでしまい酔い潰れてしまうところでした。甘ったるい感じではないので、食事にもぴったり。今のところ、私の人生の中で一番おいしいと感じた果実酒です。松江市の居酒屋で飲んであまりにもおいしかったのが忘れられず、帰りの空港でも買いました。
初めての出雲市・松江市の旅では気さくなおっちゃんと出会い、素晴らしい夕日やおいしいお酒など、いろんな出会いがありました。ぜひみなさんも素敵な出会いを見つける旅をしてみませんか。
◆この記事を書いたメンバー
さっかさん(6期生)
静岡県在住。かつては1年の4分の1ほど、石垣島で過ごしていました。それぞれの県で絶景を巡ったりサイクリングしたり、アクティブな旅が大好きです。目指せ47都道府県制覇!