―― これまでに北海道、釧路町を訪れたことはありますか?
北海道で長く撮影していたときに、ひとりでレンタカーを借りて出かけたことがあったのですが、その時に近くまでは来ていました。実際に釧路町に足を踏み入れたのは今回が初めてです。


―― これまでに北海道、釧路町を訪れたことはありますか?
北海道で長く撮影していたときに、ひとりでレンタカーを借りて出かけたことがあったのですが、その時に近くまでは来ていました。実際に釧路町に足を踏み入れたのは今回が初めてです。
―― 今回、釧路町の自然スポットをいくつか巡りました。まずは「キトウシ野営場」の感想を聞かせてください。
ここは日本か!? と思うような絶景が広がっていて、びっくりしました。しかもキャンプ場として無料で使えるなんて! あの絶景を見ながら滞在できるのなら、心がより豊かになりそう。人生で絶対に見た方がいい景色だなと思いました。
―― 仕事も含めて地方に行かれる機会がいそうですが、現地でのルーティーンはありますか?
私、カフェオタクなんです。どこへ行っても、まずはカフェを巡ります。
―― なぜカフェなのですか?
カフェに行けば、その場所の文化を知ることができると思うんです。これは日本だけでなく世界中で。食文化はもちろん、その町で暮らす人たちの気質とか、いろいろなものが集約されている。だから、カフェで情報収集をしてイメージを膨らませてから町に出ます。「あの人たちが暮らす町はこうか」とか、逆に「こういう風景や環境がここの人たちをつくっているんだな」とか、そんなことを感じることが好きです。釧路町のカフェもチェックしていたんですが、今回は時間がなかったのでまた来たいと思っています。
―― 釧路町のグルメはいかがでしたか?
「釧之助本店」で食べたいくら丼、おいしくて幸せでした。イクラだけをあんなにたくさん味わったのは初めて。ものすごく贅沢な気分になりました。やっぱり北海道でいただく魚介類は素材そのもののおいしさが違いますね。
―― 「クランツ国誉店」では会話が盛り上がっていましたね。
店主の方とゆっくりお話をしながらどれを購入するか決めて、それをお土産に持って帰る喜びを味わいました。商品が出来上がるまでの想いとかこだわりを伺ったり、今の時期のおすすめを教えてもらったりして、直接聞いたお話は自分のなかに刻まれるので、土産話にもなりますし良いこと尽くしです。
―― 「クランツ国誉店」に限らず、町の皆さんと気さくに話されている姿が印象的でした。
それは大先輩である笑福亭鶴瓶さんから学びました。番組でご一緒したときに、地元の方と積極的にお話される姿を見て、真似してみると私自身も楽しいし、いい思い出になるなって気付かされたんです。だから地元の方とお話しする時間は大切にしています。
―― 鉄道好きの常盤さんにとっては、移動中に見えた釧網本線も見どころだったのではないですか?
そうなんです! 私、大きい鉄が好きなんです(笑)。かっこいいな~って。もちろん鉄道旅も好きで、例えばICカードではなく切符を買いたいし、それを持って帰りたい。ホームの雰囲気も好きです。地元の人が日常的に使っているものだからその町らしさを感じられるので、旅先の電車に乗るのはワクワクします。釧路湿原のなかを走り抜けるという観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」にも乗ってみたいです。
―― ひとり旅もよくされますか?
はい! ロケ先で時間ができればひとりでパッと出かけますし、海外もひとりで行っていました。パリに2週間滞在したときは、毎日宿泊するホテルを変えるっていう旅をしたこともあります。街を歩いて素敵なホテルを見つけて「今日、お部屋空いていますか?」って飛び込みで聞きにいったりして。旅をするときに、多くを決めないタイプです。
―― 今回思い出に残っているスポットは?
どれも素敵でしたが、「細岡展望台」から見た景色は今回の旅の中で忘れられない景色になりました。美しかったですね~。誰かを連れて、また来たいです。
―― 「細岡展望台」で、「“無理に着飾っていない”ことの豊かさを感じる」とおっしゃっていたのが印象的でした。
地方にお邪魔すると、地元の方の多くは「何もない町なんです」と謙遜されますが、情報やモノが溢れた今の時代に“無理に着飾っていない”ということは魅力ですよ。人の手が加えられたり、整備されたりしてしまうとどこも似たような景色になってしまうから、釧路町の手つかずの自然を大切に守り継いでいただきたいです。着飾っていないのにたくさんの魅力と豊かさを感じられる……釧路町は本当に貴重な場所だと思います。
―― 釧路町での体験として、「釧路マーシュ&リバー」のカヌーを間近に見学しました。
鳥のさえずりが心地よくて、釧路川のほとりをお散歩するだけでも癒されましたが、カヌーも気持ちよさそうでした。ガイドさんがサポートしてくれるなら、初心者の私も挑戦できそうです。しかも野生動物たちとも出会えるスポットとか。今回の旅で「ここは鹿ロード?」と思うくらい鹿にはたくさん出会えたので、次はタンチョウヅルに会えたらいいな。
―― 最後に、常盤さんにとって旅はどんな時間か教えてください。
自分との対話の時間です。自分の内面を見つめて、今の自分を探る時間ですかね。旅先では自分のなかに風が吹くというか、旅先だから考えられることもあるんです。特に、いわゆる“何もない”自然のなかに身をおくと、意識しなくても自分と対話する余裕が生まれてきます。それは人としてすごく大切な時間だと思うから、私は旅が好きなんですよね。
1972年生まれ、神奈川県出身。1993年に俳優としてデビューして以後、多くのドラマで主演を務め、エランドール賞新人賞第1回大賞を受賞。代表作はドラマ『愛していると言ってくれ』(TBS) 、『Beautiful Life~ふたりでいた日々』(TBS)、『グッドワイフ』(TBS)など。現在は俳優業だけでなく『京都画報』(TOKYO MX)にナビゲーター役で出演するほか、『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)でナレーションを務めるなど、さまざまなジャンルで活躍。2024年7月26日公開予定、映画『乱歩の幻想』に芙蓉役で出演。
衣装協力
◆1パターン目
ワンピース39,600円(MEYAME 03-6303-0270)、帽子22,000円、リボンパーツ4,400円(2点ともLa Maison de Lyllis|https://lamaisondelyllis.com)、帽子に飾ったコサージュ6,380円、ネックレス各16,280円、バッグ8,580円、バッグにつけたブローチ4,180円(すべてRiyad Vintage 03-6260-9744)
◆2パターン目
ブラウス49,500円(Lion gallery 03-6456-4587)、パンツ(参考商品 PLAIN PEOPLE)、バッグ31,900円(Frrry)、スニーカー37,400円(ANDIA FORA|パンツ以降の3点すべてPLAIN PEOPLE 青山 03-6419-0978)、貝のネックレス7,800円、ロングネックレス8,800円(2点ともshushujojo 03-3464-4314)
撮影・取材協力
北海道釧路町
編集長
播磨雄介
編集
石川 葵
アドバタイジング
後藤史也
デザイナー
尾崎淳子(ヒストリアル)
HTMLコーダー
大迫礼乃(ヒストリアル)
発行人
井上秀嗣
発行元
株式会社ブランジスタメディア
東京都渋谷区桜丘町20番4号
03-6415-1183