都心から少し足を伸ばすだけで、いつもと違う東京へ。多摩エリアの武蔵村山市・東大和市・東村山市には、鉄道のない街に残る江戸からの歴史、美しい多摩湖の水辺、古き良き時代が息づく活気ある街など、それぞれに異なる顔があります。女優・矢吹奈子さんとともに、グルメや自然、レトロな風景を巡る、時間を忘れる旅をご案内します。
写真/山田大輔(人物)、入江達也 スタイリスト/松尾正美
ヘアメイク/桑野泰成 文/竹林佑子
都心から少し足を伸ばすだけで、いつもと違う東京へ。多摩エリアの武蔵村山市・東大和市・東村山市には、鉄道のない街に残る江戸からの歴史、美しい多摩湖の水辺、古き良き時代が息づく活気ある街など、それぞれに異なる顔があります。女優・矢吹奈子さんとともに、グルメや自然、レトロな風景を巡る、時間を忘れる旅をご案内します。
写真/山田大輔(人物)、入江達也 スタイリスト/松尾正美
ヘアメイク/桑野泰成 文/竹林佑子
東京の “緑の孤島”と呼ばれる狭山丘陵、その周りに広がる広大な武蔵野台地。その地形が、暮らしにどれほど深く影響を与えてきたかを、歴史と暮らしの展示を通じてひも解けるスポット。考古学・地質学の資料から伝統工芸・村山大島紬、里山の民具や芸能まで、武蔵村山の歴史をたっぷりと感じられます。また、資料館から徒歩5分ほど先には、展示にもある廃線跡「横田トンネル」を実際に見られます。大正から昭和初期にかけて多摩湖・狭山湖建設のために掘られたトンネルで、苔が生えた石壁と静かな空気がノスタルジックな雰囲気。アーティストのMVロケ地にもなり、写真映えすると人気です。
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住所/東京都武蔵村山市本町5-21-1
電話/042-560-6620
時間/9:00~17:00
休館日/第1月曜日、第3水曜日(第3水曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料/無料
レトロなアーケード商店街に佇む、昭和55年創業の老舗ケーキ店。TBSドラマ『リブート』の主要な舞台にもなった、昭和レトロな雰囲気が残る外観も魅力のひとつです。人工甘味料・膨張剤・防腐剤などの添加物を一切使わず、スポンジは卵と砂糖の気泡力だけでしっとりと焼き上げるなど、素材と製法への真摯なこだわりが詰まっています。人気の「プレミアムショート」(580円)は、雪のような口溶けの生クリームがたまらない一品。「モンブラン」(580円)は、風味豊かな栗クリームの下にスポンジを忍ばせた、素朴だけど奥深い味わいです。地元で世代を超えて長く愛されてきた、温かなお店です。
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住所/東京都武蔵村山市学園3-64-19
電話/042-561-4810
時間/10:30~18:00
定休日/月曜日
武蔵村山を訪れたら必ず食べたいのが、名物「村山かてうどん」。地粉を配合した冷たい麺に、“かて(糧)”と呼ばれる茹でた旬の地場野菜を添えて、温かい醤油ベースのつゆにつけて食べる郷土料理です。江戸時代から続く伝統食で、地元ではハレの日の定番として長く親しまれてきました。市内には専門店がいくつもあるなかで、今回立ち寄ったのが創業40年の「村山満月うどん」。麺は太め・硬めがベーシックですが、こちらでは子どもから年配の方まで食べやすいよう、太さ・硬さのオーダーが可能。ピンと張ったコシのある麺と滋味深いつゆは、わざわざ足を伸ばしてでもまた食べに行きたくなる美味しさです。
[DATA]
住所/東京都武蔵村山市三ツ木1-12-10
電話/042-560-3559
時間/11:00~15:00(LO.14:30)
定休日/月〜火曜日、年末年始(臨時休業あり)
「村山大島紬」は江戸中期から続く、経済産業大臣指定の伝統的工芸品です。大正初期に群馬県から板締め染色の技術を取り入れ、独自の改良を重ねて高級絹織物へと進化。奄美大島の大島紬と似た風合いながら手頃に購入できると、幅広い人々に愛されてきました。最大の魅力は、精巧な絣(かすり)模様。板に彫刻した文様で糸を染める「板締め染色法」によって生み出されます。その歴史や製造工程を学べるのが、昭和3年築・市の有形文化財に指定されているこちらの資料館。館内では村山大島紬の小物も販売中。お気に入りの一点を見つけて、旅の思い出にしてみては。
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住所/東京都武蔵村山市本町2-2-1
電話/042-560-0031
時間/10:00~15:00(最終入場 14:30)
定休日/土〜日曜日、祝日、GW、旧盆休み,年末年始
入館料/無料
慶長元年(1596年)創業の豊島屋(現:豊島屋本店)を母体に、昭和初期に東村山市で設立された「豊島屋酒造」。「金婚」や「屋守(おくのかみ)」などの銘柄で知られる老舗酒蔵で、「屋守 純米中取」は世界最大級の酒類コンテスト「IWC2026」で東京・純米トロフィーに選出されるなど、世界からも注目を集めています。毎週土曜日には予約不要の酒蔵見学(1,000円・試飲付き)も開催。平日は蔵元直売所「KAMOSHInoBA」がオープンし、蔵出しの生原酒や季節限定酒など幅広いラインナップがずらり。リピート率No.1の「NEON(BLUE)」(2,420円)は、搾りたてならではの心地よい発泡感を楽しめます。
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住所/東京都東村山市久米川町3-14-10
電話/042-391-0601
時間/9:00~17:00
定休日/土〜日曜日、祝日
店内へ一歩足を踏み入れると、鳴り響くレトロゲームの音に包まれて気分は一気に昭和へ。「思い出商店」には店主の齋藤さんが趣味で集め続けた、昭和の駄菓子屋の10円ゲームやデパートの屋上遊園にあったエレメカなど、貴重なアナログゲームが所狭しと並びます。入場料400円を払うとスコアカードが渡され、各ゲームは10円から楽しめます。得点を記入して遊び、最後には昭和価格で100円分の駄菓子を選んで持ち帰れます。矢吹さんも店内のゲームや玩具に夢中になり、「もう一回!」と時間を忘れて熱中! 昭和世代には懐かしく、平成・令和世代には新鮮。世代を超えて楽しめる遊び場です。
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住所/東京都東村山市栄町3-10-17
時間/10:00~18:00(最終受付17:30)
営業日/土曜日または日曜日
入場料/400円(3歳以上)※小学生以下のお子様は保護者の付き添い(有料)が必要です。
近くを通ると、思わず目を留めてしまうおしゃれなガーデンショップ「T-Garden」。2022年のリニューアルを機に、1階はガーデンショップ、2階にカフェ「T-Garden House」を併設しました。緑に包まれた心地よい空間で、風を感じられるテラス席も人気です。メニューは"心と身体に優しい"をコンセプトに、オーガニックのドリンクも豊富に揃います。今回いただいたのは、有機栽培のレモンを使った「自家製レモネード」と、香りから癒される「オーガニックローズヒップハーブティー」。心地よい風に吹かれながら、ついつい長居してしまいそう。
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住所/東京都東村山市久米川町2-1-2
電話/042-395-1956(ガーデンショップ)、080-6600-1206(カフェ)
時間/11:00~17:00(フードLO.15:30、ドリンク・デザート LO.16:00)
定休日/水曜日
東村山駅のほど近くに地元の方々が足繁く通う、小さなコーヒーショップ「コタ珈琲」があります。もともと写真館だった5席のみのこじんまりとした店内に譲り受けたインテリアが並ぶ、温かみのある空間。手回し焙煎機で少量ずつ一日中焙煎しているので、いつも芳醇な香りで満たされています。豆は飲みやすいブレンドをメインに常時9〜10種類ほどをラインナップ。ハンドドリップで淹れる「コタ珈琲ブレンド」(500円)は、誰もが飲みやすいマイルドな一杯です。毎日飲みたくなるホッとする味わいでひと息ついてみては。
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住所/東京都東村山市本町2-7-5
時間/8:30~17:00(月・火曜日、金曜日)、10:00〜17:00(土・日曜日、祝日)
定休日/水・木曜日
“狭山丘陵とくらし”をテーマにした常設展示が充実する「東大和市立郷土博物館」。狭山丘陵の大きな地形模型をはじめ、市の歴史を学ぶ歴史展示や食に関する民俗展示など、見どころが盛りだくさん。狭山緑地を歩く前の予習にもぴったりで、矢吹さんも熱心に展示を眺めていました。時間があえば、プラネタリウムへも立ち寄ってみてください。世界的なプラネタリウムクリエーターが開発した投影機「メガスターIIB」を導入した本格派で、直径14メートルのドームに1000万個の星が映し出されます。天の川の美しさは圧巻。時を忘れて、満天の星に包まれましょう。
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住所/東京都東大和市奈良橋1-260-2
電話/042-567-4800
時間/9:00~17:00
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料/無料(プラネタリウムの観覧は大人300円、小・中学生100円)
郷土博物館に隣接する「市立狭山緑地」は、クヌギやコナラの雑木林が広がる約14.5ヘクタールの自然公園です。多摩湖(村山貯水池)の南面に位置し、木道や園路が整備されており、気軽に自然散策を楽しめます。春はカタクリやヤマユリ、秋はリンドウなど四季折々の野草が咲き、昆虫観察やバードウォッチングも楽しめます。絶滅危惧種のトウキョウサンショウウオが生息しているのも驚きのひとつ。都内とは思えないほど豊かな自然が今も守られています。季節ごとに表情を変える緑地を、ゆっくりと堪能しながら歩いてみては。
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住所/東京都東大和市奈良橋1-249ほか
狭山丘陵の中腹、豊かな緑の中に建つのは、真言宗智山派に属する寺院「円乗院」。平安時代末期に創建され、近隣で最も歴史のある寺院です。江戸時代に建てられた鐘楼門は市内最古の建造物で、重厚な門構えからは深い歴史の重みを感じられます。また、手入れが行き届いた四季折々の花々で彩られる境内は穏やかな雰囲気で、歩くだけでも気持ちが和らぎます。武蔵野三十三観音第八番、多摩新四国八十八ヶ所第三十八番、狭山三十三観音霊場第十七番の札所でもあり、各地から多くの参拝者が訪れるスポットです。参拝の記念に御朱印もぜひ。
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住所/東京都東大和市狭山3-1354
長年地元の人々に愛され続ける「大学ラーメン」。その名の由来は、店主上野さんのおばあさまが昭和30年代に福岡・長浜の市場街で営んでいた「大学食堂」にあります。2005年に現在の場所へ移転し、博多の食堂をイメージしたカウンターのみの店内で、本格的な長浜豚骨ラーメンを提供しています。定番の「ラーメン」(800円)は濃厚でありながらまろやかでクセが少なく、食べるほどに引き込まれるやさしい味わい。「とんこつだから食べるのではなく、“ラーメンとして美味しいから”食べてほしい」という店主の思いが伝わる一杯です。博多の食堂文化にならった「チャンポン」(1200円)もぜひオーダーを。
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住所/東京都東大和市清原4-10-10
電話/042-563-9866
時間/11:30~15:00、18:00~21:00
定休日/月曜日(祝日の場合は火曜日)