

プロ野球選手を2人も輩出したまちとして活気を感じられる鹿部町は、
北海道の南端・渡島半島の東部、駒ヶ岳山麓の一角に広がります。
噴火湾に面した港町で、泉源が30箇所以上もあることから“海と温泉のまち”としても有名です。
今回は、時間ができるとサッとひとり旅に出ることもあるという旅好きな佐野ひなこさんと
鹿部町ならではの味覚と体験が詰まった2日間を楽しみます。
写真/中野修也 スタイリング/米田由実
ヘアメイク/Kaco 文/近藤由美
町民の足として町内を走る「しかバス」は、旅行者にも便利な交通手段です。停留所が多くあり、「道の駅しかべ間歇泉公園」や「鹿の湯」をはじめとしたまちの観光スポットを網羅。運賃100円とお手頃で、Wi-Fiを完備しています。地域に根ざした交通手段なので、地元の方との交流の場としての楽しみも広がるかも。海をイメージした青色の車体と、鹿部町のゆるキャラたちが描かれたデザインが目印です。
車 約45分
出来澗(できま)岬の真ん中にある、ひょうたんの形をした沼を中心とした公園。沼の周囲は約750mで遊歩道が整備されているので、散策を楽しむのにぴったりです。また、眺める場所により印象が変わる駒ヶ岳を、正面の角度から見られるビュースポットでもあり、雄大な自然に抱かれたような気分が味わえます。佐野さんは「ひょうたん沼越しに見る駒ヶ岳がきれい」と、鹿部町の自然に一瞬にして魅了されていました。
ひょうたん沼公園
住所/北海道茅部郡鹿部町字本別
電話/01372-7-5293(鹿部町役場 食と観光課)
車 約10分
海沿いを走る国道278号沿いにある三味線滝。その名の由来は、岩肌を流れ落ちる水音が三味線の音色のように聞こえるとも、三筋の糸のように水が流れているからとも言われています。この滝が珍しいのはその名の由来だけでなく、国道を挟んだ反対側に太平洋の大海原が広がっていることも挙げられます。滝の水しぶきの音と海の波音が重なり、リラックスした気分になれるでしょう。ドライブ中の休憩スポットとして立ち寄ってみては。冬場は雪とつららが現れ、幻想的な風景を見せてくれることも。
三味線滝
住所/北海道茅部郡鹿部町字大岩
電話/01372-7-5293(鹿部町役場 食と観光課)
車 約5分
ファミレスのように世代を超えて親しまれている食堂。ここで外せないのが、一般公募から誕生したご当地グルメの「鹿部たらこ天丼」と「鹿部たらこラーメン」です。天丼は、芯を生に仕上げたたらこを主役に、エビ、ホタテ、スケソウダラなど海産物がたっぷり。創業当時から受け継ぐ上品な天つゆが、丼に一体感を生み出します。「たらこのうま味が濃くておいしい!」と、目を大きく見開いて驚く佐野さんの表情が印象的でした。
太田食堂
住所/北海道茅部郡鹿部町字鹿部76
電話/01372-7-2035
時間/11:00~14:00、17:00~20:00(LO19:30)
定休日/火曜日
徒歩 約4分
しかバス 約2分
鹿部に馴染みの薄かったカフェ文化を広めたいとオープンした「喫茶moi」。店主の野田さんのセンスとまちを思う気持ちが作り出した居心地の良い空間が迎えてくれます。定番スイーツは、クリームチーズを練り込み、むっちりとした食感が独特な「イタリアンプリン」。角がしっかり立った均整のとれたビジュアルも魅力的です。まち自慢のたらこやホタテを使ったピザや、町内にある喫茶店「喫茶 夢紀行」のコーヒーなど地域に根ざした一品も。
喫茶moi
住所/北海道茅部郡鹿部町字鹿部118-19
電話/01372-7-7455
営業/11:00~16:00
定休日/日~水曜日
徒歩 約6分
しかバス 約2分
「懐かしい記憶が呼び起こされるような場所」と印象を語る佐野さん。1920年(大正9年)に創業した老舗は、温泉のまち・鹿部町を象徴する一軒です。敷地内には3本の源泉があり、77℃と高温の湯が毎分100リットルも自噴しています。源泉が高温のため、給湯や冬場の暖房など熱交換をして温度を下げたうえ、加水することで適温に調整しているそう。それでも道南で好まれるやや熱めの設定で、疲れをさっぱりと洗い流してくれます。
鹿部温泉 温泉旅館 鹿の湯
住所/北海道茅部郡鹿部町字鹿部58
電話/01372-7-2001
チェックイン15:00、チェックアウト10:00
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