【温泉ソムリエ監修】伊香保温泉の魅力を完全ガイド|アクセス・過ごし方・歴史など解説

時計アイコン2026.05.27

【温泉ソムリエ監修】伊香保温泉の魅力を完全ガイド|アクセス・過ごし方・歴史など解説

都心から電車やバスで約2時間前後。群馬県の名峰・榛名山の中腹に位置し、石段街のレトロな情緒が漂う「伊香保温泉」。1300年以上も前から多くの旅人を癒やしてきたこの温泉地は、万葉集にもその名が詠まれるほどの歴史を誇ります。独特の茶褐色をした「黄金の湯」の鉄の香り、立ち上る湯煙、そしてカランコロンと響く下駄の音。これぞ温泉旅という風情を求めて、週末には多くの観光客でにぎわいます。
本記事では、伊香保の深い歴史や泉質の違い、絶対に外せないグルメ情報を網羅。さらに、実際にバスで訪れるモデルコースや、旅色が厳選するおすすめ宿8選まで、伊香保温泉を楽しみ尽くす情報を徹底解説します。

本記事の監修者

  • 泉よしか

    泉よしか温泉ソムリエマスター

    温泉ソムリエマスター・温泉観光実践士として、キレイ系の温泉から秘湯まで幅広く紹介。泉質や楽しみ方、旅としての魅力に至るまで、豊富な知識と実体験に基づく情報を提供している。

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温泉ソムリエとは

温泉ソムリエとは、温泉の基礎知識、温泉分析書の読み方といった「温泉の正しい知識」と、入浴法の基礎知識などの「正しい入浴法」を身につけていると温泉ソムリエ協会が認定した民間資格所持者。温泉の専門家。

伊香保温泉とは? その「歴史」と「魅力」を深掘り

伊香保温泉の石段街

伊香保温泉の石段街(Photo by PIXTA)

万葉集にも詠まれた古湯の「歴史」

伊香保温泉の歴史は非常に古く、約1300年前の「万葉集」にはすでに伊香保の湯を詠んだ歌が収められています
古くから湯治場として栄え、明治時代以降には竹久夢二や徳冨蘆花、夏目漱石といった多くの文人墨客がこの地を愛し、滞在しました。石段街を歩けば、歌碑や文学館など、彼らが残した足跡に触れることができ、文化的な薫りを感じられるのも魅力のひとつです。

「黄金の湯」と「白銀の湯」2つの泉質

黄金(こがね)の湯
伊香保に古くから湧き出る象徴的な湯。鉄分を多く含んでいるため、空気に触れると酸化して独特の茶褐色に変化します。湯に浸かると鉄の香りが鼻をかすめ、「温泉に来た」という実感が湧き上がります。「子宝の湯」とも呼ばれ、体の芯からじっくりと温まり、湯上がり後もポカポカ感が長く続くのが特徴です。

白銀(しろがね)の湯
平成に入ってから湧出が確認された新しい源泉。こちらは無色透明で無臭。メタケイ酸を多く含み、肌触りが柔らかく、高齢者や肌の弱い方でも入りやすい湯です。

歴史ある濁り湯と、優しい透明な湯。宿によってはこの両方を引湯しているところもあり、泉質の違いを体感しながら楽しめる贅沢な湯浴みが叶います。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

温泉ソムリエマスター泉よしか

石段街を上った先に「伊香保温泉飲泉所」があります。激マズとも言われる黄金の湯をぜひ体験してみて!

365段の「石段街」が織り成す温泉情緒

伊香保温泉のシンボルといえば、町の中心を貫く365段の石段。「温泉街が1年365日、にぎわいますように」という願いが込められています
石段の両脇には、木造の土産物屋、昔懐かしい射的場、湯気が立ち上る温泉まんじゅう店がひしめき合います。急な階段も多いですが、途中で振り返った時に見える山並みの絶景や、石段に刻まれた十二支のプレートを探しながら歩けば、疲れも心地よい思い出に変わります。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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実は石段の中を上から下へ温泉が流れています。石段の途中の小満口(こまぐち)から流れる様子が見えますよ。

都心から約2時間!伊香保温泉への「アクセス」完全ガイド

石段温泉街 雨上がりの朝

石段温泉街(Photo by PIXTA)

電車・バス・車でのアクセス比較

伊香保温泉は、首都圏からのアクセスが非常に良いのも人気の理由です。

電車(旅情を楽しむルート)
上野駅または東京駅から特急「草津・四万」を利用してJR渋川駅へ(約1時間40分)。そこから関越交通バスに乗り換えて約25分で伊香保温泉に到着します。車窓からの景色を楽しみたい方におすすめです。

高速バス(最も楽なルート)
新宿駅南口の「バスタ新宿」から高速バス「上州ゆめぐり号」に乗れば、乗り換えなしで石段街の目の前まで直行できます(所要約2時間半)。重い荷物を持って電車の乗り換えをする必要がないため、最もストレスフリーな移動手段です。

車(自由度が高いルート)
関越自動車道「練馬IC」から「渋川伊香保IC」まで約1時間強。ICを降りてからは一般道を約20分(約9km)登れば到着します。ただし、石段街周辺は道が狭く坂道が多いため、運転には注意が必要です。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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バス停までシャトルバスで迎えに来てくれるお宿もあります。

【モデルコース紹介】バスで行く日帰り伊香保

「本当にバスだけで楽しめるの?」という方は、こちらのモデルコースをチェック。バスタ新宿を出発し、石段街の散策や神社参拝、日帰り温泉まで満喫して帰ってくる、充実のバス旅プランです。

伊香保温泉の「おすすめの過ごし方」&観光モデルコース

冬の伊香保温泉

冬の伊香保温泉(Photo by PIXTA)

【散策】石段街で食べ歩き&足湯巡り

到着したら、まずは石段街へ。365段を一気に登るのはハードなので、食べ歩きや足湯で休憩しながらゆっくり登るのが伊香保流です。

外せないグルメは、味がよく染みた「玉こんにゃく」と、伊香保が発祥の地と言われる「湯の花まんじゅう」。なかでも「勝月堂」のまんじゅうは、皮の黒糖の香りと餡の甘さが絶妙で、蒸したてのアツアツをその場で頬張るのがおすすめです。

歩き疲れたら、石段の中腹にある無料の足湯「岸権 辰の湯」へ。黄金の湯に足を浸しながら行き交う人を眺めれば、足の疲れもすっと軽くなります。
※石段は急な箇所もあるため、散策時はヒールよりもスニーカー等の歩きやすい靴がおすすめです

温泉ソムリエマスター 泉よしか

温泉ソムリエマスター泉よしか

上るときはついつい前ばかり見てしまいますが、時々後ろも振り返ってください。なかなかの絶景ですよ!

【参拝】伊香保神社と河鹿橋(かじかばし)

石段を365段登りきった達成感と共に現れるのが「伊香保神社」。温泉と医療の神様が祀られており、縁結びや子宝のパワースポットとしても人気です。澄んだ空気の中で手を合わせれば、心身ともに清められるような感覚になります。

神社のさらに奥へ進むと、朱塗りの太鼓橋「河鹿橋(かじかばし)」があります。新緑の季節の緑と赤のコントラストも見事ですが、秋の紅葉ライトアップは幻想的で、まるで絵画のような世界が広がります。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

温泉ソムリエマスター泉よしか

かじか橋からさらに上ると、伊香保露天風呂があります。ぜひ立ち寄ってみて!

【周辺観光】少し足を延ばして楽しむアクティビティ

温泉街から車やバスで少し移動すれば、動物と触れ合える「伊香保グリーン牧場」や、パワースポット「水沢観音」、大正ロマンを感じる「竹久夢二伊香保記念館」など、見どころが満載です。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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関東屈指のパワースポットと評判の「榛名神社」もおすすめです。

伊香保温泉で絶対食べたい!名物「水沢うどん」と温泉グルメ

水沢うどん

水沢うどん(Photo by PIXTA)

伊香保を訪れたらランチに外せないのが、日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」です。
伊香保温泉から少し下った「水沢うどん街道」には、多くの専門店が並びます。特徴は、透き通るような白さと強いコシ。箸で持ち上げるとずっしりとした重みを感じる麺を、風味豊かなゴマだれにつけてツルッといただくのど越しは格別です。

また、石段街周辺には古民家を改装したおしゃれなカフェも増えており、こだわりのコーヒーや、地元の卵を使った濃厚なプリンなども楽しめます。散策の合間のカフェタイムも、伊香保の新しい楽しみ方です。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

温泉ソムリエマスター泉よしか

「水沢うどん」は「水沢観音」の参拝客に提供されたことが始まりともいわれています。

【モデルコース紹介】水沢うどんも満喫!1泊2日女子旅

「せっかくなら1泊して、周辺観光もグルメも全部楽しみたい!」という方には、こちらのプランがおすすめ。名物「水沢うどん」のランチや、パワースポット「水澤観世音」も巡る、欲張りな女子旅コースです。

【旅色厳選】伊香保温泉のおすすめ宿8選

滞在の満足度を決める宿選び。ここでは、旅色が厳選した伊香保の魅力を存分に味わえる8軒をご紹介します。自分の旅行スタイルに合った宿を見つけてください。

奥伊香保 旅邸 諧暢楼(かいちょうろう)

半露天風呂で名湯を独り占め

「何もしない贅沢」を味わいたい大人のための隠れ家。客室はわずか8室のみで、そのすべてに「白銀の湯」を引いた半露天風呂が備わっています。大浴場へ行く必要もなく、好きな時に好きなだけ名湯を独り占めできるプライベート感は格別。記念日や特別な旅行に最適です。

伊香保温泉 福一

「黄金の湯」と「白銀の湯」の2種類を堪能

創業440余年、石段街の最上段に位置する格式ある老舗旅館です。最大の魅力は「黄金の湯」と「白銀の湯」の2種類を大浴場で楽しめること。歴史の重みを感じる落ち着いた館内と、行き届いたおもてなしに身を委ねれば、心からの安らぎを得られます。

楓と樹 -FUTOKI-

開放的なルーフトップバー付き旅館

石段街を登りきった伊香保神社の近くに佇む、モダンな設えの宿です。特徴は、温泉宿には珍しい開放的なルーフトップバー。湯上がりに夜風を感じながらグラスを傾ける時間は、ここならではの体験。形式にとらわれず、自由なスタイルで滞在を楽しみたいカップルや夫婦におすすめです。

千明仁泉亭(ちぎらじんせんてい)

伊香保温泉でも数少ない館内すべてが源泉掛け流しの湯

明治の文豪・徳冨蘆花が常宿とし、小説『不如帰』の舞台にもなった老舗旅館。特筆すべきは、大浴場や露天風呂、貸切風呂など館内のすべてのお風呂で「黄金の湯」を源泉かけ流し100%で楽しめること。加温も加水もしない本物の温泉にこだわりたい、温泉通もうなる名宿です。

和心の宿 大森

伊香保温泉屈指の絶景を誇る屋上露天風呂

標高800mの屋上に位置する露天風呂「浪漫」からの景色は圧巻の一言。赤城山や武尊連峰などを望みながらの湯浴みは、まるで空に浮かんでいるような開放感を味わえます。創業100周年を迎えた温かい「おもてなしの心」も評判で、ファミリーでも安心して寛げます。

お宿 玉樹(たまき)

石段街の入口前に佇む純和風温泉旅館

石段街の入り口という好立地にありながら、一歩中に入ると静寂に包まれる純和風旅館。全館畳敷きの館内は、素足で歩く心地よさを感じられます。谷川連峰を望む大浴場で癒やされた後は、旬の食材を活かした目にも美しい会席料理に舌鼓を打つ、至福のひとときを過ごせます。

ステイビューいかほ

利便性に優れた素泊まりホテル

「もっと気軽に、リーズナブルに伊香保を楽しみたい」という方におすすめの宿。食事なしの「素泊まり」プランが基本(朝食付きあり)で、夕食は石段街の居酒屋やレストランで自由に楽しむスタイルが可能。リニューアルされた和モダンの客室や貸切風呂、ワ―ケーションスペースなど館内施設も充実しています。

旅館ふくぜん

創業300余年の歴史ある宿

伊香保温泉の玄関口に位置する創業300余年の宿。自慢は、最上階にある展望大浴場。ここから眺める朝日や夜景の美しさは格別です。上州牛などの群馬の味覚を堪能できる料理や、お子様連れへの手厚いサービスも充実しており、三世代旅行や家族旅行の拠点としても愛されています。

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伊香保温泉のよくある質問(FAQ)

Q. 車で日帰り観光に行く場合、石段街周辺に駐車場はありますか?

A. 石段街の周辺には複数の市営駐車場(有料)が点在しています。石段を下から順に登って楽しみたい方は「徳冨蘆花記念文学館駐車場」や「市営八千代橋駐車場」などを利用するのが便利です。ただし、週末や紅葉シーズンは満車になりやすいため、早めの時間帯の到着をおすすめします。

Q. 石段街を散策する際、キャリーケースなどの大きな荷物を預ける場所はありますか?

A. はい、石段街の一番下(だんだん広場)にある「石段街口」バス停の観光情報コーナー横に、100円リターン式(実質無料)のコインロッカーが設置されています。※メインの伊香保温泉バスターミナルにはロッカーがないのでご注意ください。また、電車でお越しの場合は、JR渋川駅前の案内所から宿泊先の宿へ荷物を送れる「手ぶら観光サービス(有料)」も便利です。

Q. 石段街での食べ歩きや射的などは、クレジットカードや電子マネーが使えますか?

A. おしゃれなカフェなどではキャッシュレス決済を導入している店舗も増えましたが、昔ながらの射的場や、玉こんにゃく・お饅頭などの小さな売店では「現金(小銭)のみ」の取り扱いとなっているお店がまだまだ少なくありません。石段街をスムーズに楽しむために、千円札や小銭を少し多めに用意しておくと安心です。

Q. 冬の時期(12月〜3月頃)に車で向かう場合、雪の心配はありますか?

A. 伊香保温泉は標高が約700〜800mと高いため、冬場は積雪や路面凍結が発生しやすくなります。特に石段街の周辺や各宿へ向かう道は「急な坂道」が非常に多いため、冬に車でアクセスする場合は、スタッドレスタイヤの装着やタイヤチェーンの携行が必須となります。

伊香保温泉のおすすめ宿で日頃の疲れを癒やそう

夜の石段街

夜の石段街(Photo by PIXTA)

万葉の時代から愛される名湯と、石段街のノスタルジックな風景、そして美味しいグルメ。伊香保温泉は、都心からわずか2時間で「非日常」を味わえる、魅力の詰まった温泉地です。今度の休日は、日頃の疲れを癒やしに、伊香保へ出かけてみてはいかがでしょうか。

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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