
2026.02.16
奇跡の「四万ブルー」とレトロな温泉街へ!四万温泉完全ガイド|アクセス・日帰り・モデルコース
群馬県の北西部、美しい山々に抱かれた静寂の地に佇む「四万(しま)温泉」。信号もコンビニも少ないこの場所には、昭和の面影を残すレトロな街並みと、神秘的なコバルトブルーの水面、そして滾々と湧き出る良質な湯があります。「四万(よんまん)の病を癒やす」という伝説からその名がついたといわれるこの温泉地は、1954年(昭和29年)に国民保養温泉地の第1号として指定された由緒ある名湯です。雪解けとともに「四万ブルー」が輝きを増すこれからの季節。都会の喧騒を離れ、ただ湯に浸かり、懐かしい風景の中を歩く。そんな大人の休日を叶える四万温泉の魅力を、2026年の最新情報を交えて徹底解説します。
この記事の目次
- 1. 聖地巡礼:「千と千尋」の世界へ? 積善館と赤い橋
- 2. 春こそ見頃! 奇跡の「四万ブルー」と奥四万湖
- 3. 無料で楽しむ「共同浴場」と「飲泉」めぐり
- 4. レトロな温泉街散策と昭和ノスタルジー
- 5. アクセス:都心からの快適な行き方
- 6. モデルコース:四万温泉を満喫する1泊2日
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1. 聖地巡礼:「千と千尋」の世界へ? 積善館と赤い橋

積善館本館(Photo by PIXTA)
四万温泉を語る上で欠かせないのが、1694年(元禄7年)創業の老舗旅館「積善館(せきぜんかん)」です。
現存する日本最古の木造湯宿建築といわれる本館へとかかる赤い橋(慶雲橋)は、映画『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルの一つとも噂される幻想的なスポット。
昼の顔:歴史を感じさせる重厚な木造建築と、橋の下を流れる清流のコントラストが美しい。
夜の顔:日が落ちると建物に明かりが灯り、赤い橋が闇に浮かび上がります。その幻想的な光景は、まさに映画の世界に迷い込んだかのよう。
宿泊客でなくとも、橋の前での記念撮影や、本館にある「元禄の湯」(日帰り入浴可能)を楽しむことができます。大正ロマネスク様式のアーチ窓から差し込む光の中で湯に浸かれば、タイムスリップしたような感覚を味わえるでしょう。
2. 春こそ見頃! 奇跡の「四万ブルー」と奥四万湖
四万温泉を訪れるなら、絶対に外せないのが豊かな自然が生み出す絶景です。特に春先は、その色が最も美しくなる季節といわれています。

奥四万湖(Photo by PIXTA)
雪解け水が織り成す「奥四万湖」の青
温泉街の最奥に位置する「奥四万湖(おくしまこ)」。この湖の最大の特徴は、「四万ブルー」と称される、透き通ったコバルトブルーの湖面です。アロフェンなどの微粒子を含んだ水が光を散乱させることで青く見える現象ですが、特に3月から5月にかけては、雪解け水が流入し、透明度と青さが一年で最も際立つといわれています。
新緑が芽吹き始める山々と、深い青色の湖面のコントラストは息をのむ美しさ。湖畔の散策や、カヌー体験で水上からその青さを体感するのがおすすめです。

四万の甌穴群(Photo by PIXTA)
自然の彫刻「四万の甌穴(おうけつ)」
県指定天然記念物「四万の甌穴」も必見です。川底の石が数万年もの歳月をかけて岩盤を削り、巨大な穴を作り出した自然現象。ここを流れる水もまた美しく澄んでおり、夏になればその清涼感は格別です。
3. 無料で楽しむ「共同浴場」と「飲泉」めぐり
四万温泉は湯治場としての歴史が色濃く残っており、宿泊せずとも楽しめる「外湯(共同浴場)」や「飲泉所」が充実しています。
地元に愛される3つの共同浴場
温泉街には、観光客も利用できる共同浴場(寸志または無料)が点在しています。
河原の湯:萩橋のたもとにあり、洞窟のような岩風呂が特徴。
御夢想の湯:四万温泉発祥の伝説が残る場所。素朴な木造りの湯屋。
上之湯:山口地区にある共同浴場。
※利用時間は9:00〜15:00頃までの場所が多いため、事前に確認しましょう
身体の中から整える「飲泉」体験
四万温泉は、古くから「飲めば胃腸に良い」とされ、飲泉所が点在しているのも特徴です。「ゆずりは飲泉所」や「塩之湯飲泉所」など、誰でも無料で利用できるスポットがあります。少し塩気を感じる温かい湯を一口含めば、身体の中からポカポカと温まり、整っていく感覚を味わえます。
4. レトロな温泉街散策と昭和ノスタルジー
四万川沿いに広がる温泉街(桐の木平商店街など)には、昔懐かしい遊技場や土産物店が並びます。
スマートボール:今では珍しいスマートボールや射的を楽しめる「柳屋遊技場」。
カフェめぐり:昭和初期の建物を改装した「柏屋カフェ」など、レトロな雰囲気の中でドリンクやスイーツを楽しめるお店も人気です。
カランコロンと下駄を鳴らしながら、昭和レトロな看板を眺めて歩けば、日頃の忙しさを忘れて穏やかな気持ちになれるはずです。
5. アクセス:都心からの快適な行き方
四万温泉へのアクセスは、特急列車または直行バスが便利です。2026年現在、以下のルートが主流です。

E257系5500番台 特急草津・四万(Photo by PIXTA)
特急「草津・四万」でゆったりと
上野駅から特急「草津・四万」に乗車し、最寄りの「中之条駅」へ(約2時間5分)。全席指定の快適な車両で駅弁を楽しみながらの移動は、旅の醍醐味です。中之条駅からは、関越交通バス「四万温泉行き」に乗り換え、約45分で温泉街に到着します。
東京駅から直行バス「四万温泉号」
乗り換えなしでアクセスしたい方には、東京駅八重洲通りから出発する高速バス「四万温泉号」がおすすめ。約3時間半〜4時間ほどかかりますが、大きな荷物があっても座っているだけで宿の近くまで運んでくれる利便性は抜群です。
6. モデルコース:四万温泉を満喫する1泊2日
最後に、四万温泉の魅力を余すことなく楽しむための理想的な過ごし方をご提案します。
1日目:レトロな街並みと名湯に癒やされる
11:00 四万温泉に到着。レトロなカフェでランチ。
13:00 温泉街を散策。「積善館」の赤い橋で記念撮影、スマートボールで遊ぶ。
15:00 宿へチェックイン。明るいうちに露天風呂で「四万ブルー」の空気を吸い込む。
18:00 地元の食材をふんだんに使った夕食に舌鼓。
2日目:四万ブルーと自然のパワーをチャージ
09:00 チェックアウト後、バスまたは車で「奥四万湖」へ。春の「四万ブルー」を目に焼き付ける。
11:00 「ゆずりは飲泉所」で飲泉体験。共同浴場を覗いてみるのも一興。
12:30 帰路へ。中之条駅周辺でランチをとって特急へ。
さらに充実した旅にするために
具体的な観光スポットやルートの詳細、プロが提案する厳選プランについては、以下の「旅色」モデルコースもぜひ参考にしてください。
「四万温泉」のモデルコース
四万の病を癒やす名湯と、心洗われる四万ブルー

四万温泉(Photo by PIXTA)
四万の病を癒やすとされる柔らかな名湯と、心まで洗われるような「四万ブルー」の絶景。まるで映画の世界に迷い込んだかのような積善館の赤い橋や、スマートボールの音が響くレトロな温泉街を浴衣姿で歩けば、日常の忙しさは遠くへと消え去っていくはずです。
都心からのアクセスも良く、1泊2日の週末トリップや、カップル・友人とのリフレッシュ旅にもぴったり。次の休日は、懐かしさと新しさが共存する四万温泉で、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 なかやま
ライター:旅色編集部 なかやま
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