AREA FEATURE 山形県

白銀が彩る城下町 米沢 雪と遊ぶ冬の旅

雪灯篭まつりやかまくらを体験し 米沢牛やフルーツケーキでおなかも大満足

 山形県南部に位置する米沢は、江戸時代のはじめ、上杉景勝やその重臣・直江兼続によって整備された美しい城下町。「上杉神社」や「松岬神社」などの上杉家にまつわる神社をはじめ、14代茂憲伯爵が建てた屋敷など、由緒ある建造物が残る町で歴史散歩に出かけましょう。
 冬の米沢は一面の雪景色が広がり、雪国ならではのイベントや体験が楽しめるのも魅力のひとつ。上杉雪灯篭まつりでは、雪で作られた灯篭に柔らかな火が灯され、町全体が幻想的な雰囲気に包まれます。物産展やステージイベントも開催され、東北の冬を盛り上げてくれます。また、「米沢八湯」と呼ばれる温泉地でも、冬はかまくら体験、かんじき体験が可能。かまくらのなかで温かいラーメンを食べることもできるので、雪国ならではの思い出ができるはず。
 米沢八湯とは、その名の通り、吾妻山麓に湧き出る8カ所の温泉地の総称。米沢郊外にあり、個性豊かな温泉宿がそろっています。雪を堪能したあとは温泉に浸かり、ゆったりと寛ぎましょう。
 米沢といえば、おいしいものも勢ぞろい。黒毛和牛の最高峰といわれる高級肉、米沢牛は必食のご当地グルメ。ステーキやすき焼き、しゃぶしゃぶのほか、ハンバーガーなどで味わうのもおすすめです。また、フルーツ王国・山形ならではのおいしいフルーツがたっぷりのったスイーツも見逃せません。雪と遊んで、名産品を食べて、温泉に浸かってと、冬だから体験できるアクティブな旅を満喫しましょう!

文/合津 玲子

米沢(山形県)
ACCESS
●JR東京駅 ⇒
山形新幹線で約2時間 ⇒ JR米沢駅
●JR大阪駅 ⇒
東海道新幹線で約2時間27分 ⇒ JR東京駅 ⇒ 山形新幹線で約2時間 ⇒ JR米沢駅

米沢ならではの体験に感動

豪雪地帯として知られる米沢では、雪をテーマにしたイベントがたくさん。
200年の歴史を誇る米沢織の体験も貴重です。

幻想的な光景に出合える上杉雪灯篭まつり

上杉雪灯篭まつり

毎年2月の第2土曜と日曜日、「松が岬公園」一帯を主会場として行われる米沢の冬の風物詩。約300基の雪灯篭と1000個の雪ぼんぼりに火が灯され、幻想的な雰囲気です。キャンドルゾーンにはカラフルな光が輝き、鮮やかな世界が広がります。

開催日/2020年2月8(土)・9日(日)※7日(金)の
17:30~20:00に雪灯篭プレ点灯あり
開催場所/上杉神社境内・松が岬公園一帯
問合せ/0238-22-9607(上杉雪灯篭まつり実行委員会)

上杉雪灯篭まつり
かまくら体験
かまくら体験

意外とあたたかかまくら体験を楽しむ

中はあったかいよ!かまくら体験

米沢八湯の小野川温泉、白布温泉、湯の沢温泉などの温泉街に「かまくら村」が出現。近隣のお店からラーメンを届けてもらい、かまくらのなかで飲食ができるというイベント。かまくらの意外な暖かさにも驚かされます。

開催時期/1月下旬〜3月末頃(積雪状況により変更の場合あり)
開催場所/小野川温泉、白布温泉、湯の沢温泉
問合せ/0238-32-2740(小野川温泉旅館組合)

雪原でアクティブに遊ぶ かんじき&スノーシュー体験

標高1350mの「天元台高原」で、かんじきやスノーシューを履いて雪原を散策できます。スキーやスノーボードと違って歩くだけという手軽さが魅力。雄大な景色を前に日常を忘れ、最高の気分になれそう。

問合せ/0238-55-2236(株式会社 天元台)

坂もスイスイのぼれます!かんじき&スノーシュー体験
米沢織
米沢織

上杉藩より受け継がれる米沢織を自分で作ってみる

米沢織

上杉藩の伝統工芸として知られる米沢織や紅花染めなどは温かな風合いが特徴。作品を見られるのはもちろん、「染織工房わくわく舘」では手作り体験が可能。旅の思い出品作りにも。

染織工房わくわく舘
住所/山形県米沢市御廟1-2-37
電話/0238-24-0268
営業/9:30~16:30
定休日/水曜日(12~3月は水・日曜日、祝日)
※ただし2月9日(日)は営業
料金/織物体験シルクコースター1100円(税込)、シルクテーブルセンター2750円(税込)など

米沢牛から魅惑のスイーツまで ご当地グルメに舌鼓

上杉家ゆかりの町ならではの料理やラーメンで温まったあとは、
フルーツたっぷりのスイーツをいただく、おなかも心も大満足の旅を。

ご当地グルメに舌鼓
ご当地グルメに舌鼓

上杉家伝来の料理を歴史的な建物でいただく

上杉家伝来の料理
上杉家伝来の料理

上杉謙信を祀った上杉神社、上杉鷹山らを祀った松岬神社などがある米沢。上杉伯爵邸は14代藩主の邸宅を利用した食事処。国の登録有形文化財に指定された歴史ある建物で、伝統の郷土料理をいただきましょう。献膳料理 雪の膳2000円、花の膳5000円など。

上杉伯爵邸
住所/山形県米沢市丸の内1-3-60
電話/0238-21-5121
営業/11:00〜20:00(14:30以降予約制)
定休日/水曜日(4〜11月は第2・4水曜日)

米沢といえば、やっぱりこれ米沢牛を食べつくす!

米沢牛
米沢牛

黒毛和牛の最高峰といわれる米沢牛。せっかく米沢を訪れたなら、一度は食べておきたいもの。ステーキはもちろん、すき焼きやしゃぶしゃぶ、あるいは牛丼やハンバーガーで食べてもおいしくいただけます。
※写真はお食事処 すき焼き 登起波の米沢牛

お食事処 すき焼き 登起波
住所/山形県米沢市中央7-2-3
電話/0238-23-5400
営業/11:00~21:00(18:00以降は要予約)
定休日/火曜日

米沢牛

寒い冬だから……「米沢らーめん」でぬくぬくしよう

米沢らーめん

ラーメン処として知られる山形県のなかでも、全国的に知られるのが「米沢らーめん」。鶏ガラと煮干しでつくるスープはあっさりとしており、ちぢれ麺とよく合います。市内には100軒以上のお店があるので、食べ比べもおすすめ。

米沢らーめん

フルーツ王国ならではフルーツたっぷりのケーキが美味!

フルーツたっぷりのケーキ

年間を通してさまざまなフルーツがあふれる米沢市。そのまま食べるのはもちろん、ケーキやジェラートもまた絶品です。「喜多屋果実店」では、絞った果汁をゼリーにし、完熟フルーツをトッピングしたスイーツなどが味わえます。2月はいちごがお目見え!4月からジェラートも。
※写真はイメージ。フルーツは季節によって異なる

喜多屋果実店
住所/山形県米沢市東三丁目1-10
電話/0238-23-5315
営業/10:00~18:00
定休日/水曜日

米沢八湯の歴史あるお湯で 身も心もぽかぽかに

米沢市南部の吾妻山麓に湧く8カ所の温泉「米沢八湯」は個性派ぞろい。
好きな温泉地でのんびりしましょう。

時の宿すみれ
時の宿すみれ
時の宿すみれ
時の宿すみれ

大切な人と過ごしたくなる
寛ぎと優しさにあふれた宿

時の宿すみれ

[湯の沢温泉]

カップルや友人同士など、二人客専用の温泉宿。茶室風、アジアンリゾート風ほか、10室ある客室はそれぞれ趣が異なります。米沢牛づくしの創作懐石は宿の看板料理。オープンデッキ付きのお風呂も風情があります。

住所/山形県米沢市関根12703-4
電話/0238-35-2234
料金/2万3650円(1泊2食付)~

豊かな自然のなかで過ごす
美湯美食の離れ宿

小野川温泉 河鹿荘

[小野川温泉]

小野小町ゆかりの温泉地に佇む和モダンを基調とした広々とした客室が人気の宿。昭和の名残のある大浴場には屋根付き露天風呂もあり、のんびりできます。米沢牛など地元の食材を厳選した会席料理も味わって。

住所/山形県米沢市小野川町2070
電話/0238-32-2221
料金/1万8700円(1泊2食付)~

小野川温泉 河鹿荘
小野川温泉 河鹿荘
小野川温泉 河鹿荘
小野川温泉 河鹿荘
別邸 山の季
別邸 山の季
別邸 山の季
別邸 山の季

白布の山の移ろいを感じながら
別荘のような心地よさを楽しむ

別邸 山の季

[白布温泉]

11室ある客室はすべて40平方m以上のゆったりとした空間。2つの展望大浴場で湧き出る源泉かけ流しの湯は、旅の疲れを解きほぐします。滞在中のドリンクや貸切風呂は無料(オールインクルーシブ)。また、絶品の米沢牛会席で目も舌も満足できます。

住所/山形県米沢市大字関字清水裏3931-4
電話/0238-55-2141
料金/2万1000円(1泊2食付)~