浅田政志の宿旅

わざわざ泊まりに行きたい、そんな宿を訪ねる写真連載。第 回は、釣りへの愛があふれる宿。初心者でも潮の流れより早く釣り人デビューできます。
写真家 浅田政志の宿旅
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Vol.12「淡路島観光ホテル」兵庫県洲本市

釣りデビューしませんか?ここで必要なのは“好奇心”だけ
大阪湾にせり出すように建つ淡路島観光ホテル。敷地内には整備された釣り場があり、道具も完備。
しかも釣りを教えてくれるのは、ホテルマンです。準備するのは、楽しむ気持ちだけ。
釣り糸を垂れる前にまずはチェックイン
ホテル受付には、釣りの世界で有名な達人たちのサインや写真がずらり!
ファーストフィッシングをサポートする一方、釣り名人たちにも愛されています。
釣りをするもしないもあなたの自由。でもきっとせずにはいられません。
宿泊者は、宿泊日の昼12:00から、最大24時間プライベート釣り場を利用できます。
もちろん、釣りをしなくても十分リフレッシュできます。
ただ、釣りがしたくなる工夫がたくさん。その誘惑に、あなたは勝てるでしょうか?
「これは、から揚げで!」釣果を晩ごはんにする醍醐味
ここではたくさんの種類の魚が釣れるんです。
釣れたものは調理してもらい、その日の夕食に食べることも。
小さいものは唐揚げに、サイズによってはお造りに。
釣ったものをおいしく食べる、これが釣りの醍醐味、そして魚への礼儀です。
オリジナルの釣り道具も制作。
ようこそ、釣りバカの世界へ。
売店にはお土産のほか、専門店と変わらない品揃えの釣具が。
社長自身が釣り好きということもあって、サービスも品揃えも本気度が違いますが、
初心者でも怯むことなかれ。真の釣り人はビギナーも大切にしてくれます。
遊び疲れたら客室へ。茫洋たる海がお出迎え
釣りに夢中になりがちですが、ここはホテル。
客室は清潔で快適、そしてすべて海が望めます。
季節によっては日の出や夕陽が美しいそう。初日の出はきっと格別です。
ひと筋に立ちのぼる香りがもたらす安息の時間
淡路島はお香の生産量が日本一。
そんな名産品を感じてもらおうと客室にはお香が焚かれています。連泊の際は香りを変えるという心にくいサービスも。
隠し味は、食料自給率100%超の本気
食事処「いそべ亭」の名物は、その名も「四玉麺(しぎょくめん)」。
麺はそうめんのようで、スープはやさしい味噌味。玉ねぎをはじめ、
食材はすべて食料自給率100%超を誇る淡路島産です。

淡路島観光ホテル

社長が釣り好きなことから、本格的なフィッシングホテルに舵をきった淡路島観光ホテル。初心者でも気軽に釣りが楽しめるよう、すべての釣具はレンタルが可能。さらに、敷地内のプライベート釣り場は整備されており、子どもでも安心して釣りが楽しめます。なにより、釣りを教えてくれるのはホテルマンなのでサービスの手厚さが違います。釣った魚は夕食に食べることも(調理は有料)。ベテランは、一晩中でも没頭できるのが魅力。体が冷えたら、館内の食事処「いそべ亭」へどうぞ。名物の「四玉麺(しぎょくめん、1020円)」はハーフサイズ(610円)もあります。

住所 / 兵庫県洲本市小路谷1053-17
電話 / 0120-22-9700
料金 / 1泊2食付 1名16,000円(税・サービス料込み)~

浅田政志
Masashi Asada浅田政志
1979年三重県生まれ。2007年に写真家として独立。2008年、写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。『浅田家』をもとにした映画『浅田家!』が2020年10月2日(金)公開予定。著書に、『NEW LIFE』(赤々舎刊)、『家族新聞』(幻冬舎刊)、『家族写真は「」である』(亜紀書房)など。国内外で個展、グループ展を精力的に開催している。