新潟・松之山温泉ガイド|日本三大薬湯の化石海水と美人林!アクセス・日帰り情報も

時計アイコン2026.07.16

新潟・松之山温泉ガイド|日本三大薬湯の化石海水と美人林!アクセス・日帰り情報も

新潟県の深い山あいに湯けむりを上げる「松之山(まつのやま)温泉」。兵庫の有馬、群馬の草津と並び「日本三大薬湯」のひとつに数えられるこの名湯は、約1200万年前の古代海水が湧き出した奇跡の温泉です。豪雪地帯ならではの美しい里山風景や、樹齢100年といわれるブナの森「美人林」など、豊かな自然と歴史が息づく秘湯の魅力を、日帰り入浴やアクセスの詳細とともに徹底解説します。

松之山温泉とは

新潟県十日町市に位置し、「日本三大薬湯」のひとつとして名高い、約1200万年前の化石海水が湧き出す歴史ある温泉地です。

700〜800年前、傷ついた鷹が舞い降りて湯浴みをしているのを木こりが発見したという「鷹の湯」伝説が残る、深い歴史を持つ湯治場です。その最大の特徴は、約1200万年前の古代海水が地中に閉じ込められ、地圧によって湧き出している「化石海水」であること。豪雪地帯の静かな山あいにありながら、今も枯れることなくこんこんと熱い湯を湧出させています。

松之山温泉センター 鷹の湯

松之山温泉センター 鷹の湯(Photo by PIXTA)

松之山温泉の魅力

基準値の数十倍に達する豊かな成分を含んだ「薬湯」と、国の登録有形文化財にも登録されたレトロな木造建築です。

ナトリウム・カルシウム-塩化物泉の湯は、メタホウ酸などの温泉成分が基準値の数十倍にも達するほど濃厚で、その薬効の高さから「日本三大薬湯」と称されています。源泉は約90℃前後と非常に高温で、湯冷めしにくく身体を芯からポカポカに温めてくれます。温泉街には、国の登録有形文化財に登録された昭和初期の木造建築「凌雲閣」などがあり、タイムスリップしたようなノスタルジックな景観も魅力です。

ベストシーズン

2〜3メートルの雪壁に囲まれる幻想的な冬(1月〜3月)と、里山に新緑が芽吹く春から初夏にかけてがおすすめです。

松之山温泉は日本有数の豪雪地帯に位置するため、冬の積雪量は2〜3メートルにも及びます。毎年1月15日には300年以上続く奇祭「むこ投げ・すみ塗り」が開催され、雪深い温泉街が熱気に包まれます。また、雪解けとともにブナの葉が一斉に芽吹く春も絶景。静寂な銀世界と、生命力あふれる緑の世界、どちらも非日常の感動を与えてくれます。

松之山温泉

松之山温泉(Photo by 公益社団法人 新潟県観光協会)

楽しみ方

共同浴場で濃厚な薬湯を堪能し、息をのむほど美しい「美人林」の散策や里山文化に触れるのが定番の過ごし方です。

日帰りでの湯浴み
温泉街の中心にある共同浴場「松之山温泉センター 鷹の湯」では、気軽に日本三大薬湯を日帰りで楽しめます。

「美人林」の散策
大正末期に一度伐採された後、一斉に生え揃った樹齢約100年のブナの二次林。まっすぐ伸びた立ち姿の美しさは圧巻で、写真愛好家にも人気のスポットです。

里山の自然・文化体験
通年営業している十日町市立里山科学館「森の学校」キョロロで、地域の豊かな生態系や雪国の暮らしを楽しく学べます。
※火曜(冬季は火・水曜)休館

文豪・坂口安吾ゆかりの地めぐり
松之山は、無頼派の作家・坂口安吾が頻繁に滞在し、作品の舞台にもなった場所です。国の登録有形文化財の宿「凌雲閣」や、名家・村山家など、大正から昭和の面影を探す文学散歩もおすすめです。

注意点

超高温の源泉に対する入浴時の注意と、豪雪地帯ならではの冬のアクセス対策が必要です。
松之山温泉の源泉温度は約90℃前後と非常に高いため、施設によっては湯船の温度が熱めになっていることがあります。無理に長湯せず、掛け湯をしっかり行って身体を慣らしてから入浴してください。
また、冬季に車で訪れる場合は、関越自動車道「塩沢石打IC」からの国道353号線などで凍結や積雪が予想されます。スタッドレスタイヤの装着やチェーンの携行が推奨されます

《松之山温泉で泊まりたいおすすめ宿4選》

「日本三大薬湯」のひとつとして名高い松之山温泉。太古の恵みである極上の湯を引く宿は、豪雪地帯ならではの温もりあふれるおもてなしと、豊かな里山の旬の味覚で旅人を温かく迎えてくれます。湯治場の面影を残すノスタルジックな宿からプライベート感を重視したモダンな一軒まで、旅のスタイルに合わせて選べるのも魅力。神秘的なブナの森「美人林」でマイナスイオンを浴び、濃厚な名湯に身を委ねる、心洗われる滞在が叶います。

ひなの宿ちとせ

日本三大薬湯と郷土の温もりに癒やされる雪国の寛ぎ宿

新潟県十日町市の松之山温泉に佇む「ひなの宿ちとせ」は、自然に抱かれながらゆったりとした時間を過ごせる温泉宿です。客室には温泉露天風呂付きの部屋も用意されており、プライベートな空間で贅沢な湯浴みを心ゆくまで楽しめます。お湯は、約1200万年前の化石海水が湧き出す「日本三大薬湯」を源泉掛け流しで堪能できます。土地の気候と向き合い受け継がれてきた暮らしや食文化に触れながら、美しい「美人林」など周囲の自然とともに里山での穏やかな時間を過ごせます。

酒の宿 玉城屋

新潟の美酒と美食、日本三大薬湯の湯に癒やされる宿

新潟県十日町市の松之山温泉に佇む「酒の宿 玉城屋」は、里山の恵みとお酒を五感で堪能できる温泉宿です。日本三大薬湯の一つに数えられる名湯は、塩分濃度が高く、体を芯から温めてくれる豊かな湯として古くから親しまれています。こちらの宿の大きな特徴は、酒匠・ソムリエの資格を持つ宿主が自ら提案する、地酒やワインと里山フレンチのペアリングです。地元の旬の食材を活かしたこだわりの料理とお酒による至高のマリアージュを、落ち着いたモダンな空間で心ゆくまで楽しむことができます。

醸す森[kamosu mori]

豊かな森に囲まれて里山の美食と美酒に浸る隠れ宿

新潟県十日町市・松之山の雄大な自然に抱かれた「醸す森[kamosu mori]」は、静かに流れる贅沢な時間を堪能できる温泉宿です。豪雪地帯が育んだ食文化や発酵文化を大切にしており、地域の旬の食材を使った美食とお酒の組み合わせを楽しめます。館内には貸切でプライベートに楽しめる「じょうもんの湯」があり、なめらかな肌触りの湯に浸かりながら、四季折々の緑が広がる窓外の景色を眺めてリフレッシュできます。日常の喧騒から離れ、大自然の静寂に身を委ねて贅沢なひとときを過ごせます。

Ponshu Hotel 睡夢[suimu]

松之山温泉の湯とお酒をカジュアルに楽しむ新感覚の温泉宿

新潟県十日町市の松之山温泉に位置する「Ponshu Hotel 睡夢[suimu]」は、気軽に温泉街の滞在を楽しめるモダンな宿です。日本三大薬湯の一つとされる名湯を引く大浴場では、塩分濃度が高く、心地よく体を温めてくれる温泉を日帰りや宿泊で心ゆくまで満喫できます。こちらの大きな魅力は、新潟が誇る多様な地酒をセルフスタイルで堪能できる点です。ラウンジなどで気兼ねなくお酒を味わいながら、里山の落ち着いた雰囲気の中で自由で快適なひとときを過ごすことができます。

まとめ

「湯治bar」ソファスペース

「湯治bar」ソファスペース(Photo by 公益社団法人 新潟県観光協会)

太古の地球が育んだ奇跡の「化石海水」と、深い雪に守られた越後の里山文化が色濃く残る松之山温泉。
濃厚な成分がたっぷりと溶け込む日本三大薬湯にゆったりと浸かれば、日頃の疲れが嘘のように溶けていくのを感じるはずです。美しい「美人林」の木漏れ日や、温かな地元の人々の営みに触れる、心身をリセットする癒やしの旅へぜひお出かけください。

FAQ

松之山温泉へのアクセス方法は?

電車の場合は、北越急行ほくほく線「まつだい駅」から東頸バス(松之山温泉行)に乗り換え、約30分で到着します。車の場合は、関越自動車道「塩沢石打IC」から国道353号を経由して約1時間(約40km)です。

日帰り入浴はできますか?

はい、可能です。温泉街の中心にある共同浴場「松之山温泉センター 鷹の湯」をはじめ、日帰り入浴を受け付けている宿泊施設もいくつかあります。

「美人林」は冬でも観光できますか?

はい、冬でも観光できます。ただし、例年3月初旬でも2〜3メートルの積雪が残る豪雪地帯のため、スノーシューや長靴などの雪道用の装備が必要です。一面の銀世界に包まれたブナ林では、冬ならではの幻想的な光景を楽しめます。

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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