【温泉ソムリエ監修】白布温泉とは?奥羽三高湯に数えられる山形県米沢市の名湯

時計アイコン2026.10.07

【温泉ソムリエ監修】白布温泉とは?奥羽三高湯に数えられる山形県米沢市の名湯

山形県米沢市南部、磐梯朝日国立公園の吾妻連峰に抱かれた標高約900mの山あいに湧く「白布温泉(しらぶおんせん)」。茅葺き屋根の旅館が残る温泉街には、昔ながらの湯治場の風情が漂い、周囲には渓谷や豊かな自然が広がります。本記事では、白布温泉の泉質や歴史、四季折々の楽しみ方をはじめ、周辺の観光スポットやアクセス情報まで詳しく紹介します。

本記事の監修者

  • 泉よしか

    泉よしか温泉ソムリエマスター

    温泉ソムリエマスター・温泉観光実践士として、キレイ系の温泉から秘湯まで幅広く紹介。泉質や楽しみ方、旅としての魅力に至るまで、豊富な知識と実体験に基づく情報を提供している。

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温泉ソムリエとは

温泉ソムリエとは、温泉の基礎知識、温泉分析書の読み方といった「温泉の正しい知識」と、入浴法の基礎知識などの「正しい入浴法」を身につけていると温泉ソムリエ協会が認定した民間資格所持者。温泉の専門家。

白布温泉の泉質

カルシウム―硫酸塩温泉

白布温泉の泉質はカルシウム―硫酸塩温泉です。源泉温度は約57~59度で、3カ所の源泉から毎分約1,150リットルもの湯が自然湧出しています。豊富な湯量に恵まれ、古くから湯治の地として多くの人に親しまれてきました。

湯はほぼ無色透明で、各旅館では豊富な温泉を楽しめます。毎年6月12日には「源泉祭」が開催され、普段は立ち入ることのできない源泉のひとつがこの日に限って開かれるなど、温泉への感謝とともに地域で大切に受け継がれています。

白布温泉の歴史

茅葺き屋根のある温泉旅館

茅葺き屋根のある温泉旅館(Photo by PIXTA)

正和元年(1312年)、武士・佐藤宗純が、傷ついた鷹が温泉で傷を癒やす姿を見て発見したと伝えられる白布温泉。その鷹の白い斑点にちなんで「白斑鷹湯(はくはんたかゆ)」と名付けられたともいわれ、その後「白布高湯」「白布温泉」と呼ばれるようになったとされています。※名称の由来については諸説あります。

戦国時代には伊達輝宗が入湯したと伝えられ、江戸時代には米沢藩・上杉家の保養の地として深く結びついていきます。1604年(慶長9年)には直江兼続の指示で幕府に内密の鉄砲製造場が置かれ、温泉街には今もその石碑が残ります。2000年(平成12年)3月の火災で、シンボルとなっていた茅葺き屋根の旅館3軒のうち2軒が全焼しましたが、現在も1軒が茅葺き屋根を守り続けています。

白布温泉の四季

白布温泉の四季

白布温泉の四季(Photo by PIXTA)

春から夏:新緑とトレッキング

標高900mの山あいに位置するため、米沢市街よりも遅く訪れる春。5月から6月にかけて山肌を鮮やかな緑が覆い始めると、温泉街に清々しい空気が満ちます。夏は涼しく過ごしやすく、天元台高原から西吾妻山(標高2,035m)へのトレッキングや、ブナ林の中の散策に絶好の季節です。

秋:ブナ林の紅葉

白布温泉周辺はブナの原生林に囲まれており、10月になると山全体が深紅と黄金色に染まります。渓谷沿いに茂る木々の紅葉と流れる清流のコントラストは、この地ならではの秋景色です。ロープウエイで上る天元台高原からの眺望は、紅葉のシーズンに特に人気を集めます。

冬:雪見風呂と銀世界

冬季は積雪が深く、温泉街全体が雪に静かに包まれます。降り積もる雪を眺めながら硫黄の湯に浸かる雪見風呂は、白布温泉の冬の最大の楽しみです。近隣の天元台高原スキー場も冬季ににぎわいを見せ、スキーと温泉をセットで楽しむ旅客も多く訪れます。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

温泉ソムリエマスター泉よしか

冬は露天風呂から見る雪も良いものですが、雪の積もった茅葺屋根も絵になります。

米沢市内で楽しめる代表的な観光スポット・モデルコース

上杉神社

上杉神社(Photo by PIXTA)

上杉神社

1871年(明治4年)創建の上杉神社は、戦国の名将・上杉謙信公を御祭神として祀っています。1919年(大正8年)の大火から4年後、現在の本殿と宝物殿「稽照殿(けいしょうでん)」が再建されました。戦国最強と謳われた勝運にあやかり、今も開運や諸願成就を願う人々が絶えない東北屈指のパワースポットです。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

温泉ソムリエマスター泉よしか

米沢市には白布温泉を含む米沢八湯という個性豊かな温泉が湧いています。湯めぐりしても楽しいですよ。

アクセス

米沢駅

米沢駅(Photo by PIXTA)

電車・バス

山形新幹線を利用すると、東京駅から米沢駅まで最短で2時間弱でアクセスできます。米沢駅からは山交バス「米沢~白布温泉」線を利用し、白布温泉まで約46分です。バスの時刻は変更されることがあるため、乗車前に山交バスの公式サイトで最新情報をご確認ください。

車

東北中央自動車道「米沢八幡原IC」から車で約30分です。会津・裏磐梯方面から西吾妻スカイバレー(全長17.8km)を経由するルートは冬季に全面通行止めとなりますので、時期によってルートを確認してください。

白布温泉に関するよくある質問

Q. 白布温泉では日帰り入浴できますか?

A. はい。白布温泉には日帰り入浴を受け付けている旅館があります。施設によって利用時間や定休日が異なるため、訪れる前に白布温泉観光協会や各施設の公式サイトで最新情報を確認しましょう。

Q. 白布温泉周辺にコンビニや飲食店はありますか?

A. 白布温泉周辺にコンビニはありませんが、温泉街にはそば店やカフェ、酒やお土産を扱う店舗などがあります。店舗によって営業時間や定休日が異なるため、事前に確認しておくと安心です。

Q. 白布温泉から天元台高原へ行けますか?

A. はい。白布温泉から天元台ロープウェイの乗り場までは車ですぐの距離にあります。天元台高原では、季節に応じてトレッキングや紅葉、スキーなどを楽しめます。

Q. 白布温泉で湯めぐりはできますか?

A. はい。白布温泉には複数の旅館・入浴施設があり、それぞれ趣の異なる温泉を楽しめます。歩いて巡れる距離に施設があるため、日帰り入浴を利用して湯めぐりを楽しむこともできます。

白布温泉ならではの魅力を満喫しよう

磐梯朝日国立公園の深い山懐に湧く700年の名湯、茅葺き屋根を守り続ける旅館の佇まい、上杉家ゆかりの歴史、そして四季折々に姿を変えるブナ林と渓谷。これだけの要素がひとつの温泉地に凝縮されているのは、白布温泉ならではの豊かさです。山菜や米沢牛を囲む夕食と源泉掛け流しの湯に身をゆだねながら、仙境と称されるこの地の静寂に浸ってみてください。

旅色編集部 しばた

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 しばた

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