あの当時、オモロい人たちは
みんな幡ヶ谷にいた
2002年から2008年までの6年間、幡ヶ谷に住んでいたMummy-Dさん。当時のことを“独身の雑巾時代”と表現する。
友だちがみんなが幡ヶ谷に住んでたんですよ。このへんで夜な夜なワイワイ飲んでたから、当時住んでた三宿まで毎回タクシーで帰るのがめんどくさくなって、オレも引っ越しました。それで6年住んだけど、生活は本当にひどかったな。まだ稼ぎも少なかったし、部屋中にビールの空き缶やコンビニのビニール袋、洗ってない洗濯物なんかが散乱する地獄でしたよ(笑)。結婚前の悪あがきじゃないけど、仲間と集まってレコードを聴いたり、好き放題に飲み歩いた街だから、いまだにどこよりも愛着があるんです。
プレイスポットよりも
集まる人そのものが街の魅力
正直、幡ヶ谷にはプレイスポットというような大した場所があるわけじゃない。でも、そこにいる人たちが魅力的。あの当時、僕らのまわりのオモロい人たちはみんな幡ヶ谷にいたんです。その人たちに引き寄せられるように、また新しい人が集まってくる。気取らずにいられて、居心地がいい街だから、どんな人でも受け入れてくれるんだよね。六号通り商店街は、よくCMの撮影に使われる幡ヶ谷のメイン通りなんだけど、新宿から一瞬で来られると思えないくらい下町風情がありますよ。初めて来た人は、まずあそこをブラブラ歩くだけでも楽しいんじゃないかな。