これまでに東金市を訪れたことはありますか?
はい、ドラマの撮影で何度か伺う機会がありました。ただ、現場が東金市だと意識せずに過ごしていて撮影が終わるとすぐに帰ってしまっていたので、あまり思い出はありません。今回、新鮮な気持ちで旅をさせていただいて、こんなに自然が豊かで開放的になれる場所だと知らないまま過ごしていたことを後悔しました。今回気付けて良かったです。
旅の始まりに訪れた「日吉神社」の
印象を教えてください。
歴史を重んじて静かにそこにある感じが素敵で、神社好きな私にはたまらない場所でした。樹齢400年を超える杉が並ぶ参道も圧巻でしたし、緑を眺めていると心が穏やかになりますね。険しいけれど美しい「切通し」は、森の中を探検しているような、自然と対峙しているような……不思議なところでした。地元の方が生活道として愛着を持ってこの道を使っているのが驚きです。
各所で「自然を感じた」「リフレッシュできた」と
話していたのが印象的でした。
人やモノがぎゅっと凝縮されている東京から地元の岡山に戻ると、「自分は疲れていたんだな」と実感することがあるんです。今回の旅では地元に帰ったときのように、たくさんの緑を感じたことで、疲れた心と身体を癒してもらった気がします。
桜井さんが大好きなブドウが実る
「東金ぶどう郷・(忠)鈴木ぶどう園」にも訪れました。
楽しみにしていました! 収穫にはまだ少し早いそうですが、それでもやっぱりおいしかった~! ブドウは岡山のものが一番だと思っていましたが、東金のブドウも負けないくらいおいしかったです。
ブドウに伸びる手が止まりませんでしたね。
農家さんに房の上のほうが甘いと聞いたので、下のほうとどれくらい違うのか確かめたくなって。教えていただいたとおり、上はすごく甘くて、下は水分量が多くジューシーさを強く感じました。そんな違いを知れるのも旅ならではの経験ですよね。
以前『旅色』に出演していただいた際に
ひとり旅への憧れを話していましたが、
実現しましたか?
憧れはあるし、時間もあったのに……まだなんです。なんだか今は家族と旅行をしたいという思いが強くて、沖縄旅行を計画中です。相変わらず父は前のめりに「◯◯へ行きたい」「◯◯を食べよう」とウキウキしていて、兄は冷静な態度で腰が重い。私は意見をまとめて、兄のお尻を叩く係(笑)。これが我が家の旅のスタイルです。
「kawa no saki」ではランチをいただきました。
ここに帰ってくるために、また東金市を旅したいと思うほどタイプなお店でした。料理はおいしいし、お店の中にいるのに目の前に大きな窓があるから屋外にいるような開放感も心地よくて。外でも食事ができるようにキャンプ設備が整っていて、気分によって席を選べるのは楽しそう。絶対にまた来たいです。
ワンピース47,000円(Velnica.|Velnica Room 03-6323-9908)、ブレスレット2,090円、イヤーカフ1,980円(ともにGOLDY | https://store.goldy.jp/)、バッグ14,300円(moumoune | https://www.moumoune.net/)、靴
「千葉県立農業大学校」での
ブルーベリー狩りはいかがでした?
今回、初めてブルーベリー狩りをしたのですが、こちらの施設は学生さんが運営されているということで、素敵な取り組みだと感じました。フルーツ狩りはその場所に行かないと体験できないことですし、旅の行程にフルーツ狩りを入れるのっていいですね。採れたての果物の格別のおいしさを多くの方に味わっていただきたいです。
千葉県の眺望100選に選ばれている
「山王台公園」にも行きました。
すごく見晴らしのいい場所で、ほっとしました。撮影の時は少し霞んでいたのですが、太平洋まで見渡せる好天のときにまたリベンジしたいですね。でも、初めての景色を見るのが好きなので、大満足のスポットでした。
旅先は初めての場所へ行きたい派ですか?
それとも気に入った場所をリピートする派?
初めての場所に行きたい派です。知らないところに行くことで、自分も知らなかった自分を見つけられることがあります。あと、温泉がある宿だったら朝風呂するために早起きをしたり、普段だったら歩かないような距離を歩いてみたり、いつもとは違ったリズムで過ごせるというのも旅の醍醐味だと思っています。
「道の駅 みのりの郷東金」では多くの植物が並ぶ
緑花木市場を中心に見学しました。
見たことのない花や木がたくさんありましたし、手のりサイズの盆栽がかわいかった! 私は家で小さなサボテンをいくつか育てているのですが、暮らしのなかに緑があると気持ちが落ち着きますよね。東金産の生姜を使ったジンジャーエールは、爽やかなおいしさで。暑い日の撮影だったことも重なって、身体に沁みました(笑)。
最後に、桜井さんにとって
旅はどんな時間か教えてください。
旅は癒しであり、リラックスする時間です。この10年を振り返ると常にがむしゃらでした。お仕事をさせていただくと、「良かった」「悪かった」とさまざまな評価がありますが、私自身は目の前の仕事を精一杯やらせていただいた、と答えられます。そんな風に前向きな力を与えてくれたもののひとつが旅だったなと実感しています。
プルオーバー29,000円(kéngo | http://www.kengo-website.com)、下に履いたスカート16,940円(mizuiro ind |マーコート03-6421-4401)、イヤリング13,420(somnium | http://somnium-web.com)、バッグ11,900円(CHARLES & KEITH | https://charleskeith.jp/)、ワンピース、靴はスタイリスト私物