Special Interview Akari Takaishi
Special Interview 山本美月
自身を「すぐ旅に行きたくなるタイプ」と話す山本美月さん。結婚、出産を経て、旅のスタイルが変わった現在、また新しい旅の魅力を発見したのだとか。そんな山本さんとの2日間の旅を振り返ります。神石高原町で出会った豊かな自然、世界で唯一のスポット、おいしい名産品など、さまざまな魅力について聞きました。写真/福井麻衣子 スタイリング/黒崎 彩ヘアメイク/井手真紗子 文/近藤由美

これまでに広島県や神石高原町を訪れたことはありますか?

両親が広島県出身なので、幼い頃はよく来ていました。大人になってからは広島市や尾道市を旅したこともあります。神石高原町のことは知らなかったので、今回『旅色』で伺えると聞いたときに「どんなところだろう」と気になって検索してみました。緑が多い場所ということもあり、楽しみにしていました。

特に緑を感じられる「神石高原ティアガルテン」はいかがでしたか?

「セラピーロード®」を歩きましたが、涼しくて気持ちが良かったです。緑に囲まれた非日常の空間でリフレッシュできました。動物が好きなので、ヤギの餌やり体験も楽しかったです。

緑に包まれる神石高原町の風景は 青々としていて目が癒されますね 緑に包まれる神石高原町の風景は 青々としていて目が癒されますね

遊覧船から眺めた 「帝釈峡神龍湖」たいしゃくきょうしんりゅうこ の感想を教えてください。

紅葉の季節が人気だそうですが、新緑の季節もすごく良かったです! 緑が青々としていて、自然を満喫しました。それに、遊覧船がレトロでかわいかった。中が畳敷きになっている遊覧船は初めてでしたが、のびのびできていいなと思いました。アトラクション的なものが好きなので、乗り物に乗るって、それだけでもう楽しいですよね。

撮影の合間にご自身のスマートフォンで撮影をされていましたが、写真を撮るのもお好きですか?

好きですね。普段はカメラを持ち歩いています。今回はお仕事ということもあり、カメラを持って歩くのは大変かなと思って持って来なかったので、スマホで撮りました。きれいな風景やおいしいものなど、撮影してSNSで紹介しようと思うのですが、忘れちゃうことが多いんです(笑)。でも、思い出を振り返るときに写真があるといいなと思います。

「COHAN CAFE 湖畔カフェ」では、地元産の赤いキウイ「高原ルビー」のプレミアムアイスを味わいました。

「高原ルビー」は緑や黄色のキウイより甘くて、でもしっかり酸味もあっておいしかった。ソフトクリームが甘いので、バランスが良かったです。

旅先で地元のものをいただくのは旅の醍醐味のひとつですよね。

そうですね。最近、家族で旅行するときはコテージに泊まることが多いんです。子どもが小さいので、好きなものを作ってあげられるし、程よく食べられるので。そんなときは、道の駅で採れたての野菜や名産品を買ってきたり、地元のパン屋さんでパンを買って翌日の朝ごはんに食べたりしています。

「とよまつ紙ヒコーキ・タワー」では紙ヒコーキ作りに挑戦しました。

紙ヒコーキの折り方が1,000種類以上もあると聞いて驚きました! 今回は「へそヒコーキ」という初心者向けの折り方を教えていただきましたが、もともと折り紙が好きなのでとても楽しかったです。でも「また折って」と言われたら無理かもしれない……。紙ヒコーキの奥深さを学びました。

実際に折られた紙ヒコーキは飛びましたか?

展望台から飛ばしてみましたが、思った方向に行かなくて……何かコツがあるのかな。自然の中で紙ヒコーキを飛ばせるところはなかなかないと思うので、すごく貴重な体験ができました。展望台からの眺めも良くて素敵な場所でした。

光信寺 こうしんじ 修練道場」での坐禅体験はいかがでしたか?

坐禅は初めてだったのですが、静かに息を整えていると、心地よい風の音、鳥のさえずり、虫の鳴き声、自然のいろんな音が聞こえてきて、気持ちの良い瞬間があったんです。「しんどそう」「肩を叩かれたら痛いのかな」と思ってなかなか挑戦できずにいたのですが、今回体験させていただいて興味が湧きました。次回はもっとじっくりと、時間をかけて体験してみたいです。

過去に、旅先でなにか挑戦をしたエピソードがあれば教えてください。

以前、ニューヨークを旅行したときに、友人の誘いでジャズバーに行ってみたことがあるんです。お酒やジャズは全然詳しくないのですが、ちょっと大人になった気分というか、非日常な感じが楽しくて。別の旅でも、友人の行きたいところに一緒に行ってみて意外と楽しかった、といったことも多いので、そういった新鮮なことは好きですね。ハードルが高いと思っていることを旅行中に挑戦、経験してみるのはいいかも。

旅の良さは“非日常”なところ。先入観を持たずに新しいことを体験するのが好きです 旅の良さは“非日常”なところ。先入観を持たずに新しいことを体験するのが好きです

旅の最後は「道の駅さんわ182いちはちにステーション」に行きました。お土産は購入されましたか?

お店の方に勧めていただいた、ヨーグルトとはちみつ、牛乳を買いました。牛乳を早速いただいたのですが、「どうしてこんなにおいしいんだろう」とびっくり! 道の駅は、プライベートの旅はもちろん、地方ロケなどお仕事でも立ち寄りたい場所。家族や友人、仕事でお世話になっている方にもお土産は必ず買いたいので、どこの道の駅でもたくさん買い物をします。

もし3日間お休みがあったら、どこへ旅しますか?

もうすぐホタルが見られる時期なので、福岡の祖父のところに家族で行きたいです。神石高原町にもホタルが見られる場所があると聞いたので行ってみたい。子どもの頃、ホタルを蚊帳に放して眺めたことなど、祖父母にはいろいろな経験をさせてもらった記憶があるので、私も、子どもにはさまざまな経験をしてほしいなと思っていますし、きれいなものをたくさん見せてあげたいです。

シャツ64,900円(MSGM|アオイ 03-3239-0341)、スカート50,600円(アイレネ|ルッシェルブルー総合カスタマーサービス03-3404-5370)、その他スタイリスト私物

結婚、出産を経て、旅のスタイルや価値観に変化はありますか?

子どもが中心なので、のんびりした旅になりました。子どもの反応を見るのが楽しいんです。動物園に行けば、動物を見て楽しみ、子どもの反応を見てまた楽しむという感じ。自分だけで生きている人生より視野が広がるというか、たとえば道に落ちている石とかアリとか、私ひとりなら通り過ぎてしまうことも全部反応するので、忘れていたことや気付かなかったことを子どもから教えてもらって、旅をより楽しんでいます。

チュニックニット44,000円、プリーツニットトップス25,300円(アイレネ|ルッシェルブルー総合カスタマーサービス03-3404-5370)、その他スタイリスト私物

山本美月
山本美月 Mizuki Yamamoto
Profile
1991年7月18日生まれ。福岡県福岡市出身。2009年ファッション誌『CanCam』の専属モデルとしてデビュー。2011年から俳優業を開始。翌年、映画『桐島、部活やめるってよ』で映画に初出演して注目を集める。2025年は、4月から配信のHuluオリジナル『おとなになっても』で主演を務めるほか、MBS/TBSドラマイズム枠で放送された『ゲレンデ飯』に出演するなど、ドラマ・映画・CM・雑誌・ナレーションと幅広く活躍している。