Special Interview Yuka Itaya
Special Interview 板谷由夏
俳優として活躍する一方、 自身のファッションブランドを立ち上げ、 大人の余裕と遊び心が魅力的な板谷由夏さん。 「私の日常は“旅”」と話すほど国内外を 飛び回る板谷さんは、今回の旅の舞台、 お話を聞いてみると、“縁”としか言えないような 繋がりがたくさん出てきました。撮影/山田大輔 スタイリング/古田ひろひこ ヘアメイク/結城春香 文/旅色編集部

2日に渡って阿蘇市を旅していただきました。
どうでしたか?

改めていいところでした。出身地の福岡から近いので、幼いころに家族でキャンプや山登りをしたり、ドライブに連れてきてもらったりしていたんです。親類が熊本に住んでいることもあって、家族で阿蘇に遊びに行くのは定番でした。ただ、大人になってからはほとんど来る機会がなくて。行きの飛行機で窓から阿蘇山のカルデラが見えて、興奮しましたね。久しぶりにじっくり巡って、いいところだなと思いました。

阿蘇市にはまだまだ たくましい自然が生きていると感じます

最初に訪れたのは、阿蘇神社でした。

阿蘇神社はずっと行ってみたかった場所なので、今回伺えて嬉しかったです。私、神社が好きで、その話をすると「阿蘇神社がいい」と勧めてもらうことが多くて、いつかは行ってみたいと思っていたんです。今回念願が叶いました。お札も授かったので、2026年は阿蘇の神様に守っていただけそうです。

中岳火口や砂千里ヶ浜にも足を運びました。

自然が力強いですよね。活火山も、ちゃんと生きていると感じられてそのエネルギーに圧倒されました。ただ“自然が豊か”という言葉だけでは足りないくらい、力強くて厳かな雰囲気があって、もくもくと水蒸気が出る火口を目の当たりにして、感動しました。古くは火口自体が聖地で信仰の対象だったと聞き、そういう歴史を知るのも大好きなのでワクワクしました。火口の1kmほど手前にある奥宮(阿蘇山上神社)にも、今度はぜひゆっくりお参りしてみたいです。砂千里ヶ浜は日本じゃないみたいで、「ここどこ?」しか言葉が出ませんでした。

大人が楽しめる阿蘇があるような予感がします

阿蘇山は古くから縁結びの山として
信仰を集めていて、「恋人の聖地」でもあります。
2026年はどんなものと縁を結びたいですか?

この仕事はすべて「ご縁」だと思っているので、新しい年もいい出会いといいご縁があるといいなと思っています。2026年に限りませんけど(笑)。今回の阿蘇の旅では、乗馬や気球、おいしいもの、そして何より深い歴史に触れて、心からリフレッシュできました。阿蘇にご縁があってよかったです。あと、実はこの旅に来る前に聞いてびっくりしたんですけど、両親が阿蘇にお墓を買ったんです。元々のお墓を墓じまいして「自分たちは大好きな阿蘇に眠りたい」と。なんだか不思議な縁を感じました。

それはすごいご縁ですね!
印象深い食べ物はありましたか?

あか牛が本当においしかったです。ステーキやハンバーグ、タタキで味わったのですが、お肉の味がしっかりして、柔らかいのに赤身なのでヘルシーなんですよね。あと、お土産に高菜を買いました。(阿蘇市名物の)高菜めしもだご汁も母が作ってくれていたので、私にとっては「お母さんの味」。自分の好きな長さに刻んで、油で炒めて……高菜チャーハンにするのもいいですよね。

お土産にも高菜を買われていましたね!

高菜のほかにも、バウムクーヘンやチーズなど買い込みました。プライベートの旅でも、必ず道の駅には寄ります。地のものをたくさん買って、自宅に送るのが旅の恒例。さらに先程、このあたりで作っているお米は、寒暖差のある土地のうえ減農薬栽培だと聞いたのでそれも食べてみたいな。また、馬刺しが大好きなので、実は阿蘇市にふるさと納税しています。胃袋をしっかり掴まれています(笑)。

阿蘇市は乗馬などのアクティビティも豊富なんです。

今回は熱気球やグリスロに乗って、阿蘇の自然を身近に感じられてとても楽しかったですね。ほかにも、満天の星や月を見ながらのムーンライト・ホーストレッキングができると聞き、絶対やりたい! と思いました。真っ暗な草原で、空と地面の境目がなくなるような神秘的な体験ができるなんて、絶対忘れられない思い出になりそう。あと、今回宿泊した内牧温泉もとてもよかったです。保温性があって、朝起きたらツルンとするほどの保湿力もありましたね。大人が楽しめる阿蘇市がもっとあるように思えて、次に来るときにはじっくりそれを探してみたいですね。

板谷由夏
板谷由夏 Hinako Sano
Profile
1975年生まれ、福岡県出身。モデル活動を経て1999年に俳優デビュー。数々のドラマや映画に出演する実力派として知られる一方、報道番組でのキャスターや映画番組のMCなど、マルチに活躍。また、自身のファッションブランド「SINME(シンメ)」のディレクターも務めている。近作は大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合ほか)、ドラマ『いつか、ヒーロー』(テレビ朝日系)、『絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜』(フジ系)など。出演する映画『安楽死特区』が公開中。