

熊本県阿蘇市は「ユネスコ世界ジオパーク」にも認定された
世界最大級のカルデラと豊かな自然に囲まれたまち。
大地を彩る草原と阿蘇五岳を中心にした雄大な山並みが望めます。
心にエネルギーを与えてくれる熊本県阿蘇市を
板谷由夏さんとともに巡ります。
撮影/山田大輔 スタイリング/古田ひろひこ
ヘアメイク/結城春香 文/鈴木理恵子
まず訪れたのは、2300年の歴史を有する阿蘇神社。阿蘇開拓の神、健磐龍命(たけいわたつのみこと)を中心に十二柱の神々を祀っており、全国に約500社ある阿蘇神社の総本社です。見どころは日本三大楼門のひとつとされる二層式屋根の楼門。熊本地震で甚大な被害を受けましたが、地域の人々の支援もあり令和5(2023)年に復旧。基となる設計図が残っていなかったため職人が地道に探りながら組み立てていったそう。お参りのあとは食べ歩きや買い物が楽しい門前町を散策。ここは楼門に対して平行にのびる全国でも珍しい横参道。火口に向かって参道がのびているという説も。
阿蘇神社
住所/熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083-1
電話/0967-22-0064
開門時間/6:00〜18:00(御札所は9:00〜17:00)
料金/参拝自由
車 約10分
ランチは、阿蘇の旬の食材を中心にした、季節感あふれる郷土料理がいただける「阿蘇五山 梅くら」で。人気メニューは阿蘇の大自然で育ったあか牛の溶岩焼き。遠赤外線効果のある溶岩プレートが、あか牛の赤身ながら甘みのある旨みを引き出します。ごはんはふっくらと炊き上げた自家製コシヒカリ。季節によって変わる小鉢は温かいものをとの思いから出来立てを用意してくれます。名物のおはぎは塩が効き、しっかり粒が残る餡を使った控えめな甘さ。特別感がありながらも、細やかな心配りがあたたかく、どこか懐かしい雰囲気です。
阿蘇五山 梅くら
住所/熊本県阿蘇市黒川塔ノ本3-1
電話/0967-34-1616
時間/11:30〜14:00、18:00〜21:00(要予約)
定休日/火曜日
車 約30分
阿蘇山とは高岳、中岳など連なっている阿蘇五岳を中心にした連山やカルデラの縁にあたる外輪山なども含めた名称。かつては火口に参拝して結婚の契りを交わした風習があることから、阿蘇山全体が“恋人の聖地”となっています。今回板谷さんは、火山の息づかいを感じられる中岳火口と、火山灰が降り積もり異世界のような景観が広がる砂千里ヶ浜へ。「日本とは思えない不思議な景観。風向きによっては規制されて入れないんですよね。見られてよかったです」と感動していました。
中岳火口・砂千里ヶ浜
住所/熊本県阿蘇市黒川
電話/0967-34-1600(阿蘇インフォメーションセンター)
車 約10分
標高約1,100m、阿蘇五岳のひとつ烏帽子岳の中腹に広がる草千里ヶ浜周辺を、電動カート「グリスロ」で快適に周遊できるグリスロヴィレッヂ。30分と1時間のコースがあり、体力に自信がない方でも風を感じながら美しい景色を楽しめます。ドライバーのガイドも楽しく、乗車時間はあっという間。
グリスロヴィレッヂ
住所/熊本県阿蘇市永草2391-15
電話/080-1025-7095
時間/3月〜11月10:00〜17:00、12月〜2月10:00〜16:00
定休日/不定休
料金/30分コース1人3,000円、60分コース1人6,000円
※小学生は半額、未就学児は無料
その後は草千里ヶ浜を一望できる「草千里珈琲焙煎所」へ。自家焙煎した豆を使い、丁寧に淹れられた香り高い一杯を提供しています。特にラテアートが人気で月最大3万杯を達成するほど。板谷さんは八女抹茶を使っている抹茶ラテを堪能しました。店内にはオリジナルグッズも数多く揃い、板谷さんもお土産探しを楽しみました。
草千里珈琲焙煎所
住所/熊本県阿蘇市永草2391-15
電話/080-3519-5151
時間/10:00〜17:30(L.O 17:00)
定休日/不定休
車 約30分
阿蘇市は良質で豊富な湯量を誇る温泉地。なかでも内牧温泉は100年以上の歴史を持つ温泉郷です。「阿蘇内牧温泉 蘇山郷(そざんきょう)」は格式高い雰囲気ながら温かなおもてなしが魅力の宿。与謝野鉄幹・晶子夫妻が訪れ、歌を詠んだ宿としても知られています。和風旅館ならではの趣と時代に適した快適さが共存する客室で、ゆったりと心地よい滞在が叶います。夕食は地元の旬の食材を贅沢に配した手作りの地物料理に舌鼓。客室によっては部屋付き露天風呂があるほか、大浴場や露天風呂、貸切風呂も備え、すべて源泉かけ流し。天然温泉で旅の疲れを癒すことができます。
阿蘇内牧温泉 蘇山郷
住所/熊本県阿蘇市内牧145
電話/0967-32-0515
時間/チェックイン15:00 (最終チェックイン19:00)、チェックアウト11:00
定休日/不定休
料金/1泊2食付き1人あたり20,000円〜
![[月刊旅色]2026年2月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202602/images/common/cover.jpg)



