【宿泊レポート】夫婦旅におすすめ! 「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」で見つけた“整い時間”とは
旅色LIKESメンバーのMayです。先日、夫婦で静岡県伊豆市にある「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」に宿泊しました。結婚して2年。日々の忙しさのなかで、ゆっくり向き合う時間を持つことが少なくなってきた気がしています。そこで、自然のなかで「何もしない贅沢」を味わう旅に出ることに。この旅行でわたしたちが過ごした宿と“整い時間”について、レポートします。
目次
揺れる道中に夫婦の時間も弾む。京都から約3時間で宿に到着
「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」は、日本の百名山の一つ、天城山(あまぎさん)の麓の渓谷に位置する湯ヶ島温泉にあります。京都から最寄りの三島駅まで新幹線で約2時間、そこから伊豆箱根鉄道で修善寺駅へ向かい、バスに乗り換えて約1時間半で到着。電車もバスもよく揺れましたが、窓の外にはのどかな景色が広がり、振動さえもどこか楽しくなってきて、夫婦の会話も少しずつ増えていきました。
バスは宿の近くの湯ヶ島温泉口停留所に到着。川のせせらぎに耳を澄ませながら自然のなかを歩いていると、ハイキングコースとして人気の天城遊歩道の始終点・瑞祥橋(ずいしょうばし)が見えてきます。この橋を渡った先にあるのが、本日の宿「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」です。
非日常を感じられるこだわりが至る所に
この宿の最大の魅力は、伊豆・箱根で唯一、渓流の間近川床があること。そのため、玄関やフロントは最上階にあります。これだけでも十分、非日常感を味わえますが、部屋の鍵に付いている鹿の角にも驚かされました。宿の周辺の山には鹿が住んでいて、春先の角の生え変わり時期にスタッフが拾ってきたものを鍵に付けているのだとか。小さなこだわりですが、普段目にできないものに触れることで、「ああ、ここは日常とは違う場所なんだ」と実感できました。
チェックインが終わったらロビーで浴衣を選びます。浴衣や作務衣、ちゃんちゃんこもあり、普段着ないものを選ぶ楽しさもありました。
川の音と、何もしなくていい空間
宿泊したのは、2階にある露天風呂付き客室「川の音」です。4年前にリニューアルした際、2部屋を一つにしたことから70平米もある広々とした空間。大きな窓の外からは、天城の美しい緑が一面に広がり、室内にいても川のせせらぎが聞こえてきます。窓辺にあるロッキングチェアに座って目を閉じ、自然が奏でる音だけに耳を傾けていると、思考が少しずつ落ち着いていくのを感じます。また、室内にはこたつもあり、到着して少し休憩したつもりが「これは動けないね」と夫と思わず笑ってしまいました。
オリジナルブレンドのコーヒーをお供に
毎年、記念日には夫婦で手紙を書いています。お部屋でゆったりこたつに入りながら、地元出身のコーヒーショップのオーナーに依頼して作ったというオリジナルコーヒーを淹れて、ゆっくりと書きました。コーヒーのいい香りを強く感じる一杯をいただきながら、ゆっくりとしたためていきます。
何回でも心が整える湯めぐり。早朝の客室露天風呂は至福
客室露天風呂や館内の貸切露天風呂、大浴場もすべて100%源泉かけ流しです。貸切露天風呂は渓流の音と自然を感じられる「月下美人」、竹林の緑に囲まれた「かぐやの湯」、「流星」と「森のこみち」の4つ。空いていれば利用できるので、館内で湯めぐりができるのもこの宿ならではの楽しみです。どの浴場も緑に囲まれていて、目の前に広がる美しい景色と音に没頭していると、だんだんと心が整っていくのを感じました。また、時間帯を変えて入ると、光や空気の違いで全く違う浴場に来たかのような気分になれるのでおすすめです。
翌朝は5時に起きて、客室露天風呂へ。まだ誰も起きていないからこそ、川の音だけが聞こえてくる贅沢な空間がベッドからすぐそばにあるなんて……。この幸せを感じるためだけにこの宿に来たのでは? と思えるほど至福の時間でした。
扉を開ければお風呂
朝5時に起きて、川の音を聞きながら客室露天風呂へ入りました。まだ誰も起きていない時間。空気も音も、すべてが静かです。外の開放感と室内の安心感、そのちょうど間にあるような感覚でした。ベッドからすぐにお風呂へ行ける贅沢を感じます。
アメニティは環境に配慮された素材で用意されています。こうした細やかな気遣いが、この宿のやさしい空気をつくっているのだと思います。
素材のありがたみを感じられる食体験
夕食はこの宿最大の特徴・川床で。手つかずの大自然が広がるなか、丁寧に調理された料理が次々に運ばれてきます。特に印象的だったのは、名物のわさび鍋。鶏肉や三島の野菜がふんだんに使われた鍋で、わさびの辛みが苦手だったはずなのに、辛さ以上に爽やかさを感じました。気づけばぺろりと完食。また、天然のアマゴ(サケ科の淡水魚)のお刺身は、身が透き通るようにきれいで、味だけでなく見た目にも驚かされました。
朝食ももちろん、川床で堪能。外が明るいからか、夜とは違った心地良さがありました。わさび、ねぎ、とろろ、しらす、大根おろしなど、ご飯のお供が勢ぞろい。席にはコンロが置かれていて、お魚とつくねは自分で焼くスタイル。焼き魚のいい匂いに食欲をそそられました。自然のなかで食べると、それぞれの食材のありがたみも感じられて、最高の食体験でした。
“整い時間”を過ごせた宿泊体験
渓谷の美しい緑や静かに流れる川の景色、客室やお風呂、食事、「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」は、そこにいるだけで心がほどけていく感覚を味わえる場所でした。夫婦の会話も、時間も 少しずつ、静かに日々の生活から少し離れ、お互いに整うための時間を共有できたと思います。また2人で訪れたいです。旅先で新しい感覚を得るのも刺激的ですが、忙しい日常で身についてしまった余計なものが落ちていく感覚を味わえる、そんな癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。















