【温泉ソムリエ監修】霧島温泉郷を徹底解説!泉質・アクセス・観光から宿泊情報まで

時計アイコン2026.04.13

【温泉ソムリエ監修】霧島温泉郷を徹底解説!泉質・アクセス・観光から宿泊情報まで

鹿児島県・霧島連山の麓に広がる「霧島温泉郷」。もうもうと立ち昇る噴気と、火山が育んだ多彩な源泉が魅力の日本屈指の温泉地です。しかし、そのアクセスや周辺観光、硫黄泉特有の注意点など、訪れる前に知っておくべきポイントが多くあります。本記事では、霧島温泉郷の基礎知識から坂本龍馬ゆかりの歴史、さらには愛犬と泊まれるホテルなどおすすめ宿まで詳しく紹介。この記事を読めば、あなたの理想にぴったりの霧島ステイが叶います。

  • 泉よしか

    泉よしか温泉ソムリエマスター

    温泉ソムリエマスター・温泉観光実践士として、キレイ系の温泉から秘湯まで幅広く紹介。泉質や楽しみ方、旅としての魅力に至るまで、豊富な知識と実体験に基づく情報を提供している。

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温泉ソムリエとは!?

温泉ソムリエとは、温泉の基礎知識、温泉分析書の読み方といった「温泉の正しい知識」と、入浴法の基礎知識などの「正しい入浴法」を身につけていると温泉ソムリエ協会が認定した民間資格所持者。温泉の専門家。
そんな温泉ソムリエの私が紹介したい今回温泉はこちら!

霧島温泉郷とは?

湯けむり上がる霧島温泉郷

PIXTA:写真提供

鹿児島県霧島市の霧島温泉郷は、霧島連山の麓に広がる名湯の宝庫です。
一般的に多くの人がイメージする「霧島温泉郷」は、標高の高い山あいに位置する丸尾(まるお)温泉を中心としたエリア。あちこちから真っ白な湯けむりがモクモクと立ち昇り、硫化水素の香りがふわりと漂う様子は、まさに温泉情緒たっぷり。
広い意味での「霧島温泉郷」という場合には、周辺の新湯(しんゆ)、湯之谷、関平、栗野岳といった温泉地も含みます。白濁した湯が楽しめる宿も多く、霧島市内から鹿児島市内までの観光拠点としてもぴったりです。

霧島温泉郷の歴史

霧島連山

PIXTA:写真提供

1714年(正徳4年)に硫黄谷温泉、1744年(延享元年)に栄之尾温泉、1819年(文政2年)に丸尾温泉と、江戸時代に霧島温泉郷の主要な温泉が相次いで発見されました。

幕末の1866年には、京都・伏見の寺田屋にて傷を負った坂本龍馬が妻・お龍を伴い、療養のために新川渓谷温泉郷の塩浸温泉(霧島市内の温泉地)を訪れています。この時、龍馬と親しい仲にあった小松帯刀が霧島温泉郷の栄之尾温泉で湯治を行っており、これを龍馬たちが見舞ったり、硫黄谷温泉に泊まったりしたという記録が残されています。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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この時の坂本龍馬の一連の旅が日本初の新婚旅行といわれています

霧島温泉郷の泉質

露天風呂

PIXTA:写真提供

単純硫黄温泉や単純温泉などが霧島温泉郷の主な泉質ですが、例えば硫黄谷温泉などの14もの泉源を利用する「霧島ホテル」などは、一軒だけで「硫黄泉」「明礬泉(含アルミニウム泉)」「塩類泉」「鉄泉」の4種類の泉質を混合しているとうたっています。
いずれにしても硫黄成分を含む湯が多く、ゆで卵のような硫化水素臭の濁り湯が楽しめる火山性の温泉が豊富なエリア。自家源泉の一軒宿も多いため、いくつか湯めぐりすることで多様な温泉を満喫できます。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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硫黄泉は湯あたりしやすいので、入りすぎにはご注意を

霧島温泉郷へのアクセス|主要都市からの行き方

東京や大阪などの主要都市から鹿児島県の霧島温泉郷にアクセスする場合、一般的には鹿児島空港が玄関口となります。ここでレンタカーを借りるか、鹿児島交通の路線バスなどを利用し、霧島温泉郷の各施設に移動します。
九州観光とあわせて霧島温泉郷を楽しむなら、鉄道でアクセスする可能性もあります。その場合は、JR日豊本線 霧島神宮駅(または霧島温泉駅)からバスを利用します。

車でのアクセス

霧島温泉の道路標識

PIXTA:写真提供

車でのアクセスは鹿児島空港から約30分、鹿児島中央駅から約90分という便利さが霧島温泉郷の魅力の一つ。
霧島温泉郷の中心である丸尾温泉には、52台分の霧島温泉公共駐車場があります(場所は霧島温泉市場と霧島観光ホテルAUBEGIOの間)。そのほか、施設ごとに駐車場があるので車を停める場所の心配はいらないでしょう。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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鹿児島中央駅から約90分ですから、鹿児島市内観光後に泊まるのもおすすめです

公共交通機関でのアクセス

霧島神宮駅とバス

PIXTA:写真提供

鹿児島空港から丸尾温泉までは、路線バスで約30分。
JR鹿児島中央駅からJR日豊本線で約50分。JR霧島神宮駅から丸尾温泉までは、路線バスで約25分(JR霧島温泉駅からバスの場合は、約20分)。
ここでは霧島温泉郷の中心エリアである丸尾温泉までのアクセスを記載しましたが、下車するバス停は施設ごとに異なる場合があります。事前に確認しておきましょう。

霧島温泉郷に訪れる際の注意点

霧島温泉郷は鹿児島県でも標高の高いエリアです。冬は積雪・凍結の可能性があります。温暖な鹿児島県だと思って油断せず、車でアクセスする場合は冬タイヤを装着するなど対策を怠らないようにしてください。

また丸尾温泉までのバスは、鹿児島空港からは平日1日4便、霧島神宮からは平日1日6便と少なく、さらに週末は便数が減ります。必ず時刻表を確認してから計画を立てましょう

霧島温泉郷の楽しみ方

丸尾滝

PIXTA:写真提供

霧島温泉郷を楽しむ最大の醍醐味は、火山のエネルギーを肌で感じること。中心となる丸尾や硫黄谷では掛け流しの大規模な露天風呂を備えた宿も多く、非日常のひと時が味わえます。
少し足を延ばして周辺部へ向かえば、秘湯感あふれる一軒宿の温泉が点在。静寂の中でじっくりと湯と向き合うことができるでしょう。
食の面では温泉の蒸気を利用した蒸し料理がおすすめ。
観光スポットとしては温泉が滝となって流れる「丸尾滝(まるおのたき)」はマスト、周辺に遊歩道や登山コースもあります。パワースポットとして知られる「霧島神宮」も近いので、ぜひ行程に組み入れてみて!

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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雄大な景色が楽しめて、一人旅にもおすすめです

自然歩道・絶景スポットを巡る

霧島温泉郷の湯けむり

PIXTA:写真提供

霧島温泉郷で最も印象的な絶景スポットは、丸尾温泉から硫黄谷温泉(霧島ホテル)へ向かう道。車やバスで通過すると豪快な白い噴気に包まれて、これぞまさに大地のエネルギーだと感動できるでしょう。

丸尾滝から約2.3キロのコースを歩く「丸尾自然探勝路(森林セラピーロード)」もおすすめ。石畳で整備されて歩きやすく、霧島最古の岩風呂も見学できます。ただし、現在はコースの一部ががけ崩れで通行禁止となっているので注意してください。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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錦江湾と桜島が見えるスポットもありますよ

温泉街の魅力

霧島温泉の温泉市場

PIXTA:写真提供

霧島温泉郷は中心となる丸尾温泉を除き、離れた場所に一軒宿などが点在している温泉地です。すなわち霧島温泉郷の温泉街といえば、丸尾温泉周辺を指すと思って間違いないでしょう。

丸尾温泉には少し離れたエリアも含めて10軒ほどのホテルがあり、飲食店や土産物屋、日帰り温泉などが並んでいます。中心部は大型ホテルが多く、浴衣の似合う温泉情緒とは異なりますが、中心に「霧島温泉市場」があり、足湯・飲食店・土産物屋がギュッと集まって賑わっています。

温泉ソムリエマスター 泉よしか

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「霧島温泉市場」の「蒸しもの販売所」は、温泉蒸気で蒸した卵や野菜がテイクアウトできておすすめ!

火山地帯ならではの体験

遊歩道と湯けむり

PIXTA:写真提供

既にここまでの項目でも紹介しましたが、地中からもくもくと湧き上がるダイナミックな噴気が霧島温泉郷最大の体験です。また丸尾滝が水ではなく、温泉の流れる滝であることにも注目。

「霧島国際ホテル」のように、温泉成分を含んだ泥でパックできる施設もあります。こうした温泉泥も火山地帯ならではの産物。美肌の温泉を探している人におすすめしたいポイントです。

温度に恵まれた湯量豊富なホテルも多く、巨大なお風呂や露天風呂で贅沢に掛け流しできるのは火山地帯の温泉郷ならではといえるでしょう。

《霧島温泉郷のおすすめ宿泊施設6選》

大型の観光ホテルが多い印象だった霧島温泉郷。現在は、隠れ家的なプライベート感あふれるお宿も増えています。巨大な大浴場から、離れ客室の露天風呂まで、多様な選択肢があるともいえるでしょう。
どのお宿に泊まっても、自然に囲まれた環境と湯の良さはお墨付き。きっと「行ってみたい!」と思えるお宿が見つかります。

天からの贈り物 VillaMontpetre

欧風の趣漂う宿で味わう、霧島の絶景と美食のひととき

ノスタルジックなヨーロッパの田舎町を思わせる佇まいが印象的な「天からの贈り物 VillaMontpetre」。棟ごとに趣が異なる全5棟の客室が用意されており、滞在スタイルに合わせて選べるのが魅力です。専用サウナと特別ダイニングを備えた「エデン」をはじめ、各棟では霧島の美しい景色を望みながら露天風呂を楽しめます。食事は黒毛和牛や農薬を控えて育てた野菜を使った創作フレンチを個室でゆったり味わえるのも嬉しいポイント。車で約5分の「霧島神宮」をはじめ、周辺観光地へのアクセスも良好です。

摘み草の宿 こまつ

なにげなく館内を彩る山野草、好きな時に客室まで届けてくれる香り高い珈琲。小さな宿だからこそできる数々の嬉しいもてなしと霧島の湯は、訪れる人の心を優しく溶かす。湯浴みでほてった体を癒やしてくれるかき氷を、一年中愉しむことができるのもこの宿ならではの嬉しいサービス。硫黄の香りに包まれながら部屋の周りの緑あふれる風景を愛で、川のせせらぎに耳を傾けながら上質な湯に浸かろう。旅の愉しみである滋味あふれる季節のご馳走には、霧島の野山の旬があふれている。

鳥遊ぶ森の宿 ふたり静

霧島連山の麓、霧島温泉郷にひっそりと佇む「鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」。自然の音だけが響く清閑な敷地内には、母屋と古民家風の5つの離れ客室が点在。客室にはそれぞれ3つ以上の専用風呂を備え、時間を気にせず天然温泉を愉しむ贅沢を叶えてくれる。旅の思い出を彩る食事は、厳選食材と匠の技が融合したモダンな懐石料理。“驚きと感動”を提供する料理の数々を、プライベート空間で堪能できる。ゆるりと流れる時間と自然の恵みに抱かれ、心潤す休日を大切な人と愉しみたい。

霧島観光ホテル

四季折々の表情を見せる霧島の森に、ひっそりと佇むリゾートホテル。展望大浴場では、歴史ある名湯を堪能しながら霧島連山を見渡し、晴れた日には錦江湾に浮ぶ桜島も一望できる。客室は、旅行やビジネスの疲れを癒やすくつろぎの空間にこだわり、スタンダードなタイプから、 特別なひと時を過ごすお部屋まで、さまざまなタイプが揃っているのが嬉しい。夕食の会席料理や朝食バイキングでは、霧島の滋味豊かな海山の幸が堪能できる。薩摩焼酎セラー、テーブル付き足湯など、旅のひと時をより充実させてくれる施設も魅力だ。

D+KIRISHIMA

「霧島観光ホテル」の離れとしてオープンした、愛犬との旅行がステータスになるような空間とサービスを発信する「D+KIRISHIMA」。館内は、細部にわたる客室設備にまで愛犬目線に立ちながらも、飼い主も寛げる落ち着いた雰囲気。愛玩動物飼養管理士の資格を持つスタッフが常駐し、敷地内にはドッグランがあるなど思う存分愛犬との旅を満喫できる。全客室、源泉掛け流しの露天風呂付きで、愛犬用の湯船も完備。鹿児島の旬を味わえる食事も愛犬と一緒に愉しめる。

夫婦露天風呂の宿 天テラス

2024年3月に、露天風呂付きの一部客室と個室風の食事処を、7月には外観とエントランスをリニューアル。“新婚旅行発祥の地”といわれる鹿児島県の霧島で、“好きというかわりに夫婦旅に誘おう。”をコンセプトに誕生して以来、大事な人との時間を過ごすのにふさわしい宿として人気。山間の静寂に包まれ、客室や露天風呂から望む四季折々の絶景に心も体も癒やされる。“2人の時間を大切にしてほしい”という思いから、夕食後に“お楽しみスイーツ”で、もてなしてくれるのも嬉しい。

霧島温泉郷のおすすめモデルコース

①鹿児島・霧島観光モデルコース!1泊2日で霧島神宮や温泉郷へ

鹿児島空港発、レンタカーで巡る1泊2日霧島観光の旅をご紹介。「鹿児島神宮」「霧島神宮」で神秘の力を感じたり、「霧島アートの森」で野外美術を鑑賞したり、「高千穂牧場」で動物とのふれあいも楽しみます。霧島温泉郷の足湯や黒豚・地鶏などご当地グルメも堪能する充実の2日間をどうぞ。

②鹿児島を一人旅 霧島温泉郷で森林セラピーを体験

鹿児島県で初めて「森林セラピー基地」に認定された霧島市。そんな霧島市の「丸尾自然探勝路」で、マイナスイオンを浴びながら森歩きを楽しみます。早朝なら、野生動物に遭遇するチャンスも! 日帰りで癒やされるリトリート旅です。

霧島温泉郷Q&A|訪れる前に知っておきたいこと

霧島温泉郷は丸尾温泉を除き施設が比較的広範囲に点在していることから、公共交通機関で移動する場合はバスの時間をチェックしたりタクシーを手配したりしておく必要があります。そのため、立ち寄りたいスポットがある場合は事前に営業時間などを確認してスケジュールを立てましょう。

また硫黄成分を含む湯が多いことから、銀製品などのアクセサリーを身に着けて訪れることはおすすめしません。硫化水素で変色してしまいます。

標高が高いことから平野部と比較して気温が低く、また朝晩の気温差が大きいことにも注意してください。

霧島温泉郷の四季の楽しみ方

春から初夏(5月中旬~6月中旬)にかけての霧島連山は、ミヤマキリシマの花がピンク色に山を染め上げる季節。ドライブを楽しんで霧島温泉郷に泊まるプランはいかがでしょう。
夏は涼を求めて標高の高い霧島温泉郷で過ごしてみては。登山やトレッキングの季節でもあります。
秋も初夏同様に山々を染める紅葉が見頃に。「お浪伝説」が伝わる大浪池(おおなみのいけ)までトレッキングすれば、湖面にリフレクションする紅葉が楽しめるかも。
冬は温泉が流れる丸尾滝から、湯気が上がる様子が見られることも。もちろん温泉に浸かれば寒さも吹き飛びます。

日帰り入浴は可能?

霧島温泉郷には、日帰り入浴を受け付けているホテル・旅館が多くあります。
まず外せないのは「硫黄谷温泉 霧島ホテル」の硫黄谷庭園大浴場。あまりの巨大さ、あまりの迫力に驚かされること間違いなし。
気軽に寄れる日帰り専門施設なら「前田温泉 カジロが湯」がおすすめ。温泉掘削会社が運営する温泉で、地元の人の利用も多い。
広域で選ぶなら、湯治場然とした雰囲気も含めて温泉好きに評価の高い「霧島湯之谷温泉 霧島湯之谷山荘」、混浴露天風呂も女性はタオルを巻いて入れる「霧島新湯温泉 霧島新燃荘」、日帰りでも使える貸切露天風呂が評判の「霧島温泉 旅行人山荘」なども選択肢に入ります。いずれも太鼓判を押せる素晴らしい温泉です。

霧島温泉郷のダイナミックな湯に癒やされよう!

霧島温泉郷は、空港から車で約30分というアクセスの良さと比較して、ダイナミックな温泉地帯を体験できることが最大の魅力です。豪快に湧き上がる噴気と湯量豊富な温泉が体と心を癒やしてくれます。温泉郷内に人工的な観光スポットはあまり無いように感じるかもしれませんが、それを補って有り余る大自然と温泉が待っています。また、霧島市中心部や鹿児島市内など沿岸まで南下すれば町中観光もできるので、都市部の観光の後に宿泊するエリアとして選択するのも良いと思います。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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