湯田中渋温泉郷ガイド|9つの温泉地の違いと目的別の選び方・アクセスを徹底解説

時計アイコン2026.03.03

湯田中渋温泉郷ガイド|9つの温泉地の違いと目的別の選び方・アクセスを徹底解説

長野県山ノ内町に広がる「湯田中渋(ゆだなか・しぶ)温泉郷」。志賀高原の麓に点在する9つの温泉地からなる、信州を代表する一大温泉郷です。源泉の数が豊富で、エリアごとに異なる情緒や泉質を楽しめるのが最大の魅力。本記事では、王道の「渋温泉」やアクセスの良い「湯田中温泉」をはじめ、目的別に最適な温泉地の選び方やエリア周辺の楽しみ方を徹底解説します。

湯田中渋温泉郷とは

長野県北部の山ノ内町、夜間瀬川と横湯川の沿岸に点在する9つの温泉地の総称です。

具体的には「湯田中、新湯田中、星川、穂波、安代、渋、角間、上林、地獄谷」という個性豊かな温泉地が集まっています。開湯から1300年以上の歴史を持つとされる古湯もあり、古くから多くの文人墨客に愛されてきました。志賀高原や北信州観光の拠点として、風情ある石畳の街並みから近代的なホテルまで、多彩な顔を持つ温泉郷です。

渋温泉 温泉街

渋温泉 温泉街(Photo by PIXTA)

湯田中渋温泉郷の魅力

圧倒的な湧出量と豊富な源泉、そしてエリア全体で多様な雰囲気を味わえる奥深さが最大の魅力です。

「地面を掘ればすぐにお湯が湧く」といわれるほど源泉が多く、各宿泊施設が独自の源泉を持っていることも珍しくありません。選ぶ温泉地によって街並みの雰囲気がガラリと変わるため、しっとりとした湯治場の風情に浸る旅もあれば、活気ある駅前を拠点にアクティブに動く旅になることも。訪れるたびにまったく異なる滞在スタイルを選べるのが、このエリアならではの醍醐味です。

ベストシーズン

周辺の自然美が際立つ秋(10月〜11月)と、雪景色を楽しめる冬(12月〜2月)が特におすすめです。

秋は志賀高原へ続く山々が鮮やかな紅葉に染まり、温泉街のレトロな建築とのコントラストが美しく映えます。冬は真っ白な雪に包まれた幻想的な石畳の散策や、スノーモンキー(地獄谷野猿公苑)の見学など、厳しい寒さのなかだからこそ出会える特別な情景が広がります。

楽しみ方:目的別で選ぶあなたにぴったりの温泉地

9つある温泉地の中から、旅のスタイルや目的に合わせて宿泊先を選ぶのが、湯田中渋温泉郷を満喫する最大のコツです。それぞれの特徴をご紹介します。

王道のレトロ情緒と熱めの湯を巡る「渋温泉」

石畳の路地に木造の温泉旅館が立ち並び、映画の世界に迷い込んだような雰囲気が漂う「渋温泉」。ここの名物「九湯めぐり」は、源泉温度が高く(源泉によっては90度を超えることもあり、浴槽でも50度近くになる場合も)、熱い湯にサッと浸かって次へ向かうという、古き良き湯治の洗礼を受けられるのが特徴です。浴衣に下駄を鳴らして歩く夜の石畳は、ここでしか味わえない唯一無二の情景です。

食べ歩きや利便性で選ぶ「湯田中・新湯田中・星川・穂波」

「湯田中駅」を中心に広がる、明るく開けたエリアです。このエリア最大の強みは「使い勝手の良さ」。旅館での食事が基本となる他の温泉地と違い、周辺に飲食店や居酒屋が多く、夜の街へ飲みに出る楽しみ方ができます。道幅も比較的広いため車での移動もスムーズ。アクティブな観光や日帰り温泉を満喫したい方にぴったりです。

通が好む静かな本物「安代温泉・角間温泉」

安代温泉 温泉街

安代温泉 温泉街(Photo by PIXTA)

渋温泉に隣接し、歩いてすぐの場所にありながら、驚くほど静寂に包まれているのが「安代(あんだい)温泉」。渋の風情を味わいつつ、更に落ち着いた雰囲気の中で過ごせる穴場です。一方の「角間(かくま)温泉」は、林芙美子ら文豪に愛された隠れ家のような温泉地。歴史的価値の高い建築物がそのまま残されており、古い木造建築や静かな本物を好む大人旅に最適です。

※外湯(共同浴場)についての注意点
安代温泉・角間温泉ともに、外湯の利用は原則としてその温泉地の宿泊者に限定されています。渋温泉の宿泊者が安代・角間の外湯に入れないのと同様に、安代・角間の宿泊者も渋温泉の「九湯めぐり」はできません。外湯までじっくり堪能したい場合は、目当ての外湯がある温泉地の宿を選ぶのが鉄則です。

角間温泉 温泉街

角間温泉 温泉街(Photo by PIXTA)

格式と野生のギャップ「上林温泉・地獄谷温泉」

「地獄谷野猿公苑」へ向かう遊歩道入り口に位置する「上林(かんばやし)温泉」は、温泉郷のなかでも最も高級で上品な別荘地のような雰囲気が漂います。さらにその奥、野猿公苑のすぐそばにポツンと佇む一軒宿の秘湯が「地獄谷(じごくだに)温泉」。宿までは徒歩でしかアクセスできず、リュックでの訪問が推奨されるほどワイルドな環境ですが、閉園後には観光客の姿が消え、大自然の中で野生のニホンザルと人間だけが共有する特別な孤立感を味わえます。

おすすめの旅行プラン

長野駅から、湯田中渋温泉郷の玄関口である湯田中駅へ。「湯田中駅前温泉 楓の湯」で疲れを癒やしたら、「地獄谷野猿公苑」や「渋の地獄谷噴泉」を観光します。最後は上林温泉の老舗宿へ宿泊するプランです。

注意点

宿泊する温泉地によって最寄り駅からのアクセス方法が異なるため、事前の移動ルート確認が必要です。

エリアの玄関口である「湯田中駅」から徒歩圏内の温泉地(湯田中・星川など)もあれば、渋温泉や上林温泉のように路線バスやタクシー、宿の送迎が必要な場所もあります。また、冬季は積雪・凍結があるため、車で訪れる際はスタッドレスタイヤなど冬の装備を万全にしてください。

まとめ

地獄谷野猿公苑の猿(スノーモンキー)

地獄谷野猿公苑の猿(スノーモンキー)(Photo by PIXTA)

9つの個性豊かな温泉地が集まる湯田中渋温泉郷は、訪れる人の数だけ異なる楽しみ方がある奥深いエリアです。
駅前の活気ある温泉街から、ノスタルジックな石畳、ひっそりとした山あいの隠れ湯まで、自分の好みにぴったりの場所が必ず見つかります。まずは目的に合った温泉地を選び、信州の豊かな自然と名湯に癒やされる素晴らしい旅を計画してみてください。

FAQ

湯田中渋温泉郷へのアクセス方法は?

東京方面からは、北陸新幹線で「長野駅」まで行き、長野電鉄の特急に乗り換えて終点の「湯田中駅」で下車するのが一般的でスムーズなルートです。

スノーモンキー(地獄谷野猿公苑)にはどうやって行きますか?

湯田中駅から路線バスで「スノーモンキーパーク」バス停まで行き、そこから遊歩道を約25分〜35分(積雪時はさらに時間がかかります)歩くルートが基本です。上林温泉や渋温泉からは、遊歩道入り口までより近くアクセスできます。

どの温泉地でも「九湯めぐり」はできますか?

「九湯めぐり(厄除け巡浴祈願)」ができるのは、原則として「渋温泉」に宿泊される方のみとなります。目的とする温泉体験がある場合は、該当する温泉地の宿を選ぶようにしてください。

旅色編集部 なかやま

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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