岡山市の魅力を味わいつくすなら、「アート」と「グルメ」も要チェック。市内には、岡山藩の歴史を伝える古美術から最先端の現代アートまで、感性を刺激するスポットが盛りだくさん。また、フルーツ王国ならではのご当地カレーやパフェも外せません。見て感じて味わって、五感を満たすとっておきのスポットを紹介します。
岡山市の魅力を味わいつくすなら、「アート」と「グルメ」も要チェック。市内には、岡山藩の歴史を伝える古美術から最先端の現代アートまで、感性を刺激するスポットが盛りだくさん。また、フルーツ王国ならではのご当地カレーやパフェも外せません。見て感じて味わって、五感を満たすとっておきのスポットを紹介します。
岡山市東部、宝伝港から定期船「あけぼの丸」で約10分の距離に浮かぶ「犬島」は、約40名が暮らす岡山市唯一の有人島です。「犬島みかげ」と呼ばれる花崗岩の産出で知られ、古くは江戸城や岡山城の石垣、明治の大阪港築港でも礎石の切り出し場となりました。明治には銅を製錬する「犬島製錬所」が創業し栄えましたが、昭和42(1967)年に閉鎖。その後、アートプロジェクトが立ち上がり、アートの島として生まれ変わりました。島内には、巨大な犬の像やカラフルな花のオブジェ、集落に点在する犬島「家プロジェクト」というアートプロジェクトのギャラリーなどがあり、島のあちこちでアートに出会えます。のんびり散策しながらアートめぐりを楽しんで。
「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもと造られた、犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館。レンガ造りの工場跡や煙突など、当時の姿がそのまま残され、まるで海外の古代遺跡のような独特な世界観に圧倒されます。館内の空調や照明には電気を使わず、太陽や地中熱などの自然エネルギーだけで運営されているのも特徴です。館内では、小説家・三島由紀夫にインスピレーションを受けた柳幸典の作品を鑑賞できます。
[DATA]
住所/岡山市東区犬島327-4
電話/086-947-1112(犬島精錬所美術館)
時間/9:00~16:30
休館日/3月1日~11月30日の火~木曜日※ただし祝日の場合は開館、12月1日~2月末日
料金/2,100円※犬島精錬所美術館と犬島「家プロジェクト」はチケット共通、15歳以下無料
昭和39(1964)年、岡山市に初めて開館した美術館。岡山城二の丸の対面所跡に位置し、大きな長屋門をくぐると、コンクリートとレンガで造られた近代的な建物が現れます。岡山藩主・池田家ゆかりの甲冑や絵画などの調度品、実業家・林原一郎が集めた東アジア地域の古美術品を中心に収蔵しており、その数約9,000点。刀剣・武具・甲冑・絵画・書跡・能面・能装束・漆工品など、華やかな大名文化を感じられる名品を数多く展示しています。特に、国宝・重要文化財に指定されている貴重な日本刀は必見です。
[DATA]
住所/岡山市北区丸の内2-7-15
電話/086-223-1733
時間/10:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替期間
料金/大人・大学生500円、高校生300円、小・中学生無料、障害者手帳提示の方・付添者・引率者無料 ※特別展は別途料金
岡山県出身で、大正浪漫を代表する詩人画家・デザイナーとして活躍した竹久夢二の作品を収蔵した美術館。日本屈指の夢二作品蒐集家にして、初代館長を務めた松田 基が昭和41(1966)年に創設しました。昭和59(1984)年、夢二生誕100年を記念して名所・岡山後楽園近くに移設し、「夢二郷土美術館 本館」として開館。夢二の描いた作品や資料を約3,000点収蔵しており、年に4回の企画展を通してそのノスタルジックな世界観を存分に体感できます。白壁になまこ壁、赤レンガ造り、三角の屋根の上には風見鶏と、これまた大正ロマンの雰囲気あふれる建物も見どころのひとつです。
[DATA]
住所/岡山市中区浜2-1-32
電話/086-271-1000
時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日/月曜日※祝日・振替休日の場合は翌日
2023年度末で幕を閉じる岡山市民会館と岡山市立市民文化ホールに代わる新しい文化芸術施設として、2023年9月1日にグランドオープン。「魅せる」「集う」「つくる」をコンセプトに、演劇やコンサートなどの舞台芸術の公演や、アーティストと市民が出会う体験型ワークショップ、アートイベントなどを行なっています。「ハレノワ」の名前は、一般公募によって選ばれたもの。「晴れの国おかやま」の人々にとって、身近な劇場になるようにという思いが込められています。
[DATA]
住所/岡山市北区表町3-11-50
電話/086-201-8000(代表)
時間/9:00~22:00(施設利用受付時間は9:00~17:00)
定休日/12月28日~1月4日