――今回の旅は、岡山市のシンボル「岡山城」からスタートしました。2022年11月にリニューアルしたばかりのお城の印象はいかがでしたか?
すごく存在感があってきれいでした。天守閣の黒い外壁は、塗料にもこだわって塗り直したと聞きました。今回はお城のスタッフの方に説明していただきながら城内を回ったのですが、やはり教えていただけるとわかりやすいし、興味もわきます。
――今回の旅は、岡山市のシンボル「岡山城」からスタートしました。2022年11月にリニューアルしたばかりのお城の印象はいかがでしたか?
すごく存在感があってきれいでした。天守閣の黒い外壁は、塗料にもこだわって塗り直したと聞きました。今回はお城のスタッフの方に説明していただきながら城内を回ったのですが、やはり教えていただけるとわかりやすいし、興味もわきます。
――城内は博物館のような整った環境でしたね。岡山城を築いた宇喜多直家、宇喜多秀家、岡山藩初代藩主の池田光政などのたくさんの貴重な展示物も鑑賞されていました。
歴史上の人物の説明を聞くだけよりも、実際に本人が書いた文字や使ったものを見ると、親近感がわきますね。城内は空調が効いていて快適でしたし、もっとじっくり見たかったです。
実は、これまでも何度か全国各地のお城を見る機会があったのですが、なんとなく見て写真を撮って……ということが多かったんです。今までは歴史を学べる機会を逃していたんだな、とちょっと残念に思いました。次にどこかに行くなら、音声ガイドなども活用して知識を吸収したいですね。
――旭川を遊覧するクルーズ船からも岡山城を眺めていただきましたが、間近で見るのと違いましたか?
川の上からお城を見たのは初めてでした。いろいろな角度からお城が見られて新鮮でした。それと、船に揺られながら景色を眺めていると、日常の疲れが吹き飛ぶような気がして。もう少し長い時間乗っていたい気持ちになりました。途中、桃のボートに出会えたのもうれしかったです。スワンボートは乗ったこともありますが、桃のボートは初めて見たので乗ってみたかったです。
――「水攻め」で有名な城跡、「備中高松城址」でもスタッフの方による歴史の説明を熱心に聞かれていましたね。
豊臣秀吉によって高松城が「水攻め」に遭って、高松城主・清水宗治が切腹する。そんな歴史的には激しい戦いが起こった場所も、今は蓮の華が咲く穏やかで癒される場所になっているというのが不思議な感覚です。公園内にある清水宗治の首塚や胴塚にも手を合わせましたが、これを建てて現代にまで守り、伝えている土地の人の思いを感じられました。
――「吉備津(きびつ)神社」も、桃太郎伝説が古くから受け継がれてきた場所でしたね。中村さんが拝殿はもちろん、門などを通るときも毎回一礼していく姿が印象的でした。いつもそうされているんでしょうか?
神社や寺院で撮影することもあるのですが、そういうところにお邪魔するわけですし、必ず手を合わせたほうがいいというのを聞いたことがあるんです。訪れたときは必ずするようにしています。
――お参りの際にどんなことをお願いしたか、ちょっとだけ教えてください。
めちゃくちゃ、たくさんのことを願いました(笑)。僕はちょこちょこ体調を崩すので、まずは健康のことですね。とにかく健康で毎日を過ごしたいです。
――桃のモチーフのお守りを買われていましたね。
桃の形がすごくかわいいので買いました。僕、食べ物の中で桃が一番好きなんです。だから桃の季節である夏が近づくとうれしいし、夏が終わると悲しいんです。岡山市ではいろんなところで桃が目に入ってきて、とても幸せでした(笑)。
――残念ながら、撮影時は桃の季節が終わっていて食べられませんでしたが、岡山市のグルメ、特に名物料理「ばらずし」のお味はいかがでしたか?
普通のちらし寿司をイメージしていたのですが、「ばらずし」は本当に食べたことがない味でした。鰆のあらの煮汁で炊いた根菜や、野菜が混ぜ込んである酢飯は薄味。上に乗っている刺身は名前がわからないものも多くて、店主の方に食べながら何の魚かお聞きしました。「ヒラ」のお刺身は、薄くて小さいんですけど味も濃くて弾力のある食感で。どちらも「福寿司」さんならではの味と聞いて、「旅に来てよかったな」と思いました。食べ物も説明をお聞きしながらいただくと、より理解が深まっておいしいなって。
――「酒工房 独歩館」ではクラフトビールを飲んでいただきましたね。ビールはお好きですか?
たくさん飲めるわけではないですが、好きです。地ビールをいただくと、「その土地に来た」という感じがしていいですね。飲み比べをさせていただいたんですが、どれも味わいが違っておいしかったです。
――今回の旅のような、歴史を肌で感じられる旅が、ご自身の生活にも影響することもありそうですか?
俳優は、今回見たように大切に祀られていたり、使ったものが保管されていたりといった、歴史上の人物を演じることもある仕事。考えれば考えるほど、不思議な仕事をさせていただいているんだなと思いました(笑)。今回旅に出て、歴史ある場所や美しい自然にとても癒されたのは、日々忙しく仕事を一生懸命やってきたからこそ。「やり続けてよかった」と、改めて仕事のありがたみを感じることもできました。
俳優として40代、50代まで第一線で活躍している方はたくさんいますが、その方々のすごさは自分が歳を重ねる度に実感しています。僕も体調に気をつけて、40代、50代、60代と俳優を続けていきたいです。20代はそんなに旅には出なかったのですが、これをきっかけに、体と頭のスペースをちょっとだけ空けて、たまには旅に出たいなと思います。
1991年3月4日生まれ、福岡県出身。2006年、寺山修司原作による舞台『田園に死す』に主演し、俳優デビュー後、多くのドラマ、映画、舞台に出演。現在、公開中の映画『沈黙の艦隊』に“シーバット”の副長・山中栄治役で出演中のほか、NHKドラマ10『大奥 Season2 医療編』に徳川家斉役で出演中。
衣装協力 ・1日目/シャツ17,930円、パーカ12,980円(共にビューティー&ユース|ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ 丸の内店 03-6212-1500)、パンツ16,500円(グラミチ|ビショップ 03-5775-3266)、バッグ59,400円(ブレディ|ビショップ 03-5775-3266)、スニーカー22,000円(ニューバランス|ニューバランスジャパンお客様相談室 0120-85-7120)
・2日目/シャツ41,800円、パンツ49,500円(ともにユーゲン|イデアス 03-6869-4279)、カーディガン38,500円(テクネ|カナル 03-6661-6190)、バッグ59,400円(ブレディ|ビショップ 03-5775-3266)、靴(スタイリスト私物)
岡山市
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