旅好きが考える行程はひと味違う あの人の旅プラン

手作りプラン掲載数No.1の「旅色の旅行プラン」とのコラボ連載。
後編は、大石絵理さんが2019年にロンドン留学時代の友人と行った
香川県・直島のアート旅をご紹介。
アート好きなら誰もが憧れる、島全体でアートを体感できる直島。
そんな直島の魅力を満喫できる旅プランとなっています。

モデル 大石絵理さん ほかでは味わえないアート体験…!
「旅色の旅行プラン」とは?
今回のプランナーは...

モデル 大石絵理さん

  • 前編 「旅について語る」
  • 後編 「プランをつくる」

島まるごとで「自然×アート」を堪能 心豊かになる1泊2日の直島旅

モデル 大石絵理さん
直島の写真
モデル 大石絵理さん

今回私がご紹介する旅プランは、香川県直島の名所を周る1泊2日の旅です。2019年にロンドン留学時代の友人と実際に行った旅を、プランにしてみました。アートにハマって以来、直島の存在はとても気になっていて、いつか行ってみたいと思っていたんです。念願かなって訪れた直島は、想像以上に素晴らしくて……! 瀬戸内の雄大な自然と、島のいたる所に展示されたアートの融合は、ほかでは味わえないものでした。こじんまりとした島なので、敢えて足を伸ばさなくても、いろんなアートに触れられることができ、のんびりと過ごせたのもよかったです。

一番印象的だったのは、「地中美術館」のモネの展示。私はモネの絵が大好きで、世界のさまざまな美術館で観てきました。どれも素晴らしかったのですが、ここでは絵の展示方法が一風変わっていて。コンクリートの無機質な建物のなかに、モネの温かみのあるクラシカルな絵が飾られている様子は、両者の対比が際立ってとても面白かったです。また1日目に宿泊したベネッセハウスでは、4つの宿泊エリアがあって、美術館のなかに泊まれることをコンセプトにした「ミュージアム」で一泊することができました。施設のさまざまな場所にアートがあって、まるで呼吸をするようにアートに自然に触れられる、かけがえのない体験でした。アートの旅、というと敷居が高く感じてしまう人が多いかもしれませんが、私はもっとアートが身近になるといいなと思っていて、旅色LIKESでもアート旅について発信をさせてもらっています。旅先でのアート体験は、普段アートに触れる機会があまりない方でもきっと気軽に楽しめるはず。非日常を味わえるアートの旅、おすすめですよ!

心豊かになる2大アートスポット

「地中美術館」

SPOT1地中美術館

「自然と人間を考える場所」をコンセプトに2004年に設立された美術館。安藤忠雄氏が設計を手掛けた美術館で、直島の美しい景観を損なわないように、建物の大半が地下に埋設されている。自然光のなかで作品を見ることができるため、季節や時間によって作品が表情を変えるのもこの美術館の特徴。館内にはクロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が恒久設置されている。

住所/香川県香川郡直島町3449-1
TEL/087-892-3755
定休日/月曜日 ※ ただし、祝日の場合開館、翌日休館

大石さん’s memo
モデル 大石絵理さん

★ モダンな建築と融合したモネの展示は、言うまでもなく必見なのですが、もうひとつモネファンにおすすめなのが「地中の庭」。モネの『睡蓮』からインスピレーションを得たという庭園で、実際にモネが造園した庭に植えていたとされる睡蓮などの植物が植えられています。まるで絵画を飛び出したような世界観は圧巻です!

★ 作品のなかに入り、アートに没入するような体験ができるのも地中美術館の魅力のひとつ。安藤忠雄さんが設計した建築物はそれ自身がアートそのもので、光や風など自然と融合した作品を楽しむことができます

★ 美術館内は広いので、館内のカフェで一息入れるのがおすすめ! 島の美しい自然が一望できる、心落ち着く場所です

「地中美術館」
「ベネッセハウス」

SPOT2ベネッセハウス

「自然・建築・アートの共生」を目指して建てられたベネッセハウス。コンセプトの違う宿泊棟を併設しており、「ミュージアム」では美術館に泊まるという贅沢な体験が可能に。それぞれの客室には、収蔵作家の作品が展示され、アートの世界にどっぷりつかることができる。すべての建築物を安藤忠雄氏が設計しており、室内にいても常に自然を感じられるように外に向かって大きく開かれた構造になっていることも特徴。

住所/香川県香川郡直島町琴弾地
TEL/087-892-3223
定休日/なし

大石さん’s memo
モデル 大石絵理さん

★「直島で宿泊するなら絶対にここ!」と決めていたホテルです。展示されている作品だけでなく、安藤忠雄さんが建築したという建物自体がとてもきれいだったのが印象的。アート好きにはたまらないホテルでした

★ 一番記憶に残っているのが杉本博司さんの、硝子の茶室「聞鳥庵(もんどりあん)」。一面ガラス張りの茶室を眺めながら、ラウンジで呈茶を体験できます

撮影/十河英三郎 取材・文/上野郁美(エフェクト)

Profile
モデル 大石絵理さん
大石絵理Eri Oishi

1993年12月22日、東京都生まれ。高校2年生の時にモデルとしてデビュー。ロンドン留学時代、美術館に訪れたことがきっかけでアート鑑賞が趣味に。モデルとして活動し、アパレルブランド「KOL」をプロデュースしている。また、TV、雑誌、広告と多岐にわたって活動中。