カラっと爽やかな西予市民が、それでも落ち込んだときに行くパワースポット[愛媛県西予市]
気分が乗らない、憂鬱なときには家にこもりがちですが、そんなときこそお出かけして気持ちを切り替えましょう。絶景の名所でなくても、写真映えするアクティビティがなくても、いつの間にか気分が晴れる場所が、自分にとってのパワースポットです。今回は、「四国の穴場」といわれる愛媛県西予市へ。西予市で会った人全員がカラッと気持ちいいほど爽やかなんです。柑橘類がおいしく育つくらい、太陽がたっぷり届くからでしょうか。そんな西予市民に、地元の人だからこそ知る、とっておきの場所を教えてもらいました。
目次
ゆっくりと時間が流れる「宇和米博物館」&「Loca-cafe」
雑巾がけレースで有名な宇和米博物館。高台にあるので、心地よい風が心のもやもやまで吹き飛ばすよう。おすすめしてくれたのは、レトロな卯之町をこよなく愛する2児の母、西予市 町並み推進係の上野優姫さん。「気分があがらない時は、米博物館へ。小学生の声を遠くに聞きながら、ぼーっと町を眺めます。すっきりしたら、併設のカフェで自家焙煎のコーヒーと絶品ケーキを食べて、自分をとことん甘やかします!」
「四国カルスト」で自然を満喫
東西に長い西予市。東側に広がる四国カルストは、これからが紅葉シーズンです。ここがお気に入りなのは、昆虫とジオパークを愛する、西予市産業部長の和氣岩男さん。「落ち込んだら四国カルストへ。広大な自然の中に身を置くと、元気をチャージできます。搾りたての牛乳で作られたソフトクリームも最高!」
デジタルデトックスで、“自分に還る”さんぽ道
ネットでいくら調べても出てこない、地元の人には人気の場所が各地にはあります。教えてくれたのは、西予市生まれ、西予市育ちの元気120%のハツラツ山ガール、西予市 経済振興課 観光振興係の堀内智代さん。「イヤフォンをつけず、スマホも持たず。落ち込んだときは家にこもらず、手ぶらで歩くのがルーティーン。風を感じ、虫の声を聞いて、草の香りを感じて。五感をフルに使いつつ空を見上げながら歩いていると、自然と力が湧いてきます」。自然と一体になれる場所が身近にあるのが羨ましい。
心の静けさを取り戻す「龍澤寺」&「茶堂」
静かな時間が流れる寺社仏閣も外せません。ここは、西予市を知り尽くした西予市 経済振興課 課長・浦田和喜さんのおすすめ。「落ち込んだときは、静謐な空気を求めて、龍澤寺へ。樹齢300年を超す杉の巨木や、苔むす石畳の参道から、静かなエールをいただける気がします」。
「茶堂のそばも、マイナスイオンを感じる癒しの空間です」。苔むした雰囲気に包まれて心が穏やかになりそうです。
誰もが詩人になる……感性が磨かれる「大早津海岸」
――野福峠を下って、海岸線を西へ。
大早津海岸が見えてくる。
車を止め、裸足で砂浜に向かう。
寝転んで、目を閉じる。
波の音が嫌なことを忘れさせてくれる。
潮風が僕を癒してくれる。
ここが、僕が落ち込んだときに行く場所――
突然言葉を紡ぎ出したのは、一般社団法人西予市観光物産協会の松本真明さん。美しい自然に囲まれ、自分と対話すると感性も磨かれるようです。落ち込んだときだけでなく、感性を刺激したいときにも訪れたいですね。
おわりに
地元の人だからこそ知る、秘密の場所を紹介しました。気持ちが落ち込んでいるときには、大勢の観光客で賑わう名所よりも、自分と向き合える穏やかな場所がよいようです。「旅色」では、俳優・片山友希さんが巡る西予市1泊2日の旅を紹介しています。今回気になった場所を組み込んで、ぜひ出かけてみてください。