【岐阜】下呂は温泉だけじゃなかった! 魅惑の下呂温泉街へ
歴史やものづくりに触れる旅が大好きな、旅色LIKESライター・長月あきです。泉質の良さで知られる岐阜県の下呂温泉はコンパクトなエリアの中に見どころがぎゅっと詰まっています。幅広い世代に人気の下呂温泉街グルメやスイーツ、観光スポットを紹介します。
目次
下呂温泉のある下呂市とは?
岐阜県の中東部に位置する下呂市は山や川に囲まれた自然豊かな地で、市内各地に温泉が点在する街です。東京からは3時間半ほど、名古屋からは1時間半ほどとアクセスしやすい場所です。滑らかで柔らかい泉質が特徴の温泉は美肌の湯としても知られ、年間で100万人ほどの宿泊観光客が訪れています。
ここでしか食べられない! 絶品ご当地グルメ
下呂の名産である、飛騨牛や「なっとく豚」、トマトを使ったご当地グルメが食べられるお店を2つご紹介します。
1.湯島庵の飛騨牛炙り寿司
老舗精肉店が経営する飛騨牛あぶり寿司専門店「湯島庵」。おせんべいの上に乗せた肉寿司を食べ歩きできる人気店です。ひとつひとつ注文を受けてからお肉を炙るようで、提供までに少し時間がかかり行列ができていましたが、気軽においしい飛騨牛を食べられるのがこの店のウリ。いただいたのは飛騨牛の霜降り、赤身、「なっとく豚」の豚バラの3種類のお寿司の盛り合わせ「珠玉の3種盛り」です。とろけるような飛騨牛は言うまでもありませんが、なっとく豚の豚バラ握りのおいしさにびっくり! 飼料に納豆の粉末を混ぜて食べさせていることから「納豆喰(なっとく)豚」と名付けられたこの豚は下呂特産のブランド豚です。並んででもまた食べたい一品です。
◆湯島庵
住所:下呂市湯之島845
電話番号:0576-25-6226
営業時間:10:00~17:00 ※無くなり次第終了
定休日:水曜日、別途不定休有
2.下呂のご当地グルメ・宴蔵の「トマト丼」
下呂市の一部地域は昼夜の寒暖差が大きいことから甘みの強いトマトが栽培でき、名産品として育てられています。このトマトと飛騨牛を使ったご当地グルメが「トマト丼」です。下呂市役所のすぐ目の前にある飛騨牛料理のお店「宴蔵」では、飛騨牛のトマト丼となっとく豚のトマト丼の2種類があります。今回は飛騨牛のトマト丼をいただきました。
甘めのタレで味付けされたお肉とトマトの酸味がマッチしていて、ご飯が進みます。一緒に運ばれてくるタバスコをかけると、味変できてこれまたおいしい。実は、俳優の大泉洋さんがリクエストされたことがきっかけで、タバスコを提供するようになったのだとか。大泉さん、ナイスです。
ちなみに、このお店はすぐ隣の温泉旅館「木曽屋」の系列店で、食事をした当日のレシートを持参すると、木曽屋の日帰り入浴(通常1,000円)が500円で楽しめるそう。木曽屋はその日の朝に摘みたてのバラを湯船に浮かべた女性限定の「バラ風呂」が大人気! 美肌効果のある温泉にバラの花……想像するだけで素敵。次はそちらも入ってみたいです。
◆お食事処宴蔵
住所:下呂市森971-39
電話番号:0576-24-2883
営業時間:11:00~21:00(LO20:30)
定休日:火曜日
映えだけじゃない! 人気の下呂スイーツ
まだまだ食べたいものが下呂にはたくさんあります。見た目にも味にもこだわる下呂スイーツを3つご紹介します。
1.こだわり抜いた原材料!下呂プリン
温泉街の一角にある人気のプリン専門店「下呂プリン」。かわいい店舗の外観や昔の銭湯を彷彿とさせる内装が印象的です。プリンも見た目にこだわった映え重視なのかと思いきや、これがとんでもない。地元の新鮮な下呂牛乳に厳選された卵、マダガスカル産の高級バニラビーンズなど、素材と味にもこだわりが詰まっています。まろやかプリン(400円)を食べると、見た目からわかるほどバニラビーンズがたっぷり。実はこのプリンは人気プリン店・パステルの「なめらかプリン」生みの親であり、岐阜市の洋菓子店「プルシック」のオーナー・所浩史氏のプロデュースなのだとか。おいしさに納得です。お土産用にいちご(500円)と珈琲ゼリー(450円)を購入して帰ったところ家族全員大絶賛! 間違いのない下呂温泉土産です。
◆下呂プリン
住所: 岐阜県下呂市湯之島545-1
電話番号:0576-74-1771
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日
2.下呂温泉足湯の里・ゆあみ屋
店頭に足湯のあるスイーツと下呂土産のお店「ゆあみ屋」。温泉たまごののった「温玉ソフト」、湯煎して温めた「ほんわかプリン」、自家製プリンにソフトクリームをのせ、琥珀糖をトッピングした「げろぷりんソフト」など、ここにしかない名物スイーツが食べられます。
店内にはゆあみ屋オリジナルのコスメやスイーツなど、かわいい下呂のお土産もラインナップ。なお、2024年2月20日(火)には姉妹店である下呂コスメの専門店「下呂コスメ 湯めかし堂」も温泉街にオープンし、ここだけのオリジナルコスメが買えます。パッケージもかわいいのでお土産にぴったりですね。
◆下呂温泉足湯の里 ゆあみ屋
住所:下呂市湯之島801番地2
定休日:不定休 ※公式Instagram要確認
◆下呂コスメ 湯めかし堂
住所:下呂市湯之島850
定休日:不定休 ※公式Instagram要確認
3.下呂温泉 GEROGEROバタースタンド
自家製バターを使用したスイーツやお土産を販売している「GEROGEROバタースタンド」。地元産の下呂牛乳を使ったバターのバターサンドや焼きおにぎりが人気です。黄色い外観がインパクト大のこちらのお店は、外も中もフォトジェニック。店舗だけでなく、販売している商品もパッケージが凝っていてお土産に喜ばれそうなものばかりです。
◆GEROGEROバタースタンド
住所:下呂市湯之島571-2
営業時間:10:00~17:00 ※変動有
定休日:不定休
下呂に来たならここへ! 観光スポット
見どころがぎゅっと詰まっている下呂にはグルメだけでなく、観光スポットもいくつかあります。たくさん食べた後の腹ごなしをかねて、こちらのスポットはいかがでしょう。
1.下呂温泉合掌村
白川郷などから移築された合掌造りの民家10棟で集落を再現した野外博物館です。農具などが展示されている資料館や、陶芸や陶器の絵付け、和紙の絵漉き(えすき)ができる体験施設などがあります。
わたしは村内の体験施設「飛騨工房」でさるぼぼ作りを体験(1,800円)。さるぼぼとは、岐阜県飛騨地方で昔から作られている「猿の赤ん坊」の人形です。針と糸を使わずに20分程でつくれるので小さなお子さんでもできます。体験メニューは予約が必要なものもありますので、事前に確認してくださいね。
◆下呂温泉合掌村
住所:下呂市森2369
電話番号:0576-25-2239
営業時間:8:30~17:00 ※最終受付16:30、12月31日、1月1日・2日は9:00~16:00まで
休館日:無休 ※一部施設臨時休業あり
入場料:大人(高校生以上)800円、小人(小・中学生)400円
2.下呂温泉 温泉寺(おんせんじ)
下呂温泉に伝わる白鷺伝説の薬師如来が祀られたお寺です。温泉街から少し上った高台にあるため、下呂のまち並みを一望できる静かな場所でもあります。本堂前の湯薬師如来尊像・別名「湯かけ薬師」の台座からは温泉が湧き出ていて、この霊湯を自分の体の悪い部分と同じ場所にかけお参りするとご利益があるそう。
◆下呂温泉 温泉寺
住所:下呂市湯之島680
電話番号:0576-25-2465
多様な魅力が老若男女を惹き付ける下呂温泉
温泉そのものの泉質は言うまでもなく、豊かな自然やご当地グルメ、まち歩きなど、どの世代でも満喫できるのが下呂温泉の魅力です。今回紹介したスポット以外にも見どころがたくさんあります。わたしが想像していた以上に若い世代の方が多く、長い歴史と伝統のある温泉街でありながら、幅広い年齢層の方が特別な時間を堪能できる場所だと感じました。一年を通して楽しめる温泉地なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。