【秋田】おいしいお酒をきっかけに、伝統を守り挑戦を続ける人に惹かれる旅へ
おいしいご飯とお酒が大好き! 旅色LIKESライター・酒旅担当のERIです。「秋田に行くなら、やっぱりお酒を楽しみたい!」そんな思いを胸に、一泊二日で旅をしてきました。地元で長く愛される日本酒「高清水」の酒蔵を訪ねたり、銭湯をリノベーションしたブルワリーでクラフトビールを味わったり、お酒との出会いを楽しみました。旅を通して感じたのは、伝統を大切に守りながらも、新しいことに挑戦する人たちの存在。秋田の魅力を、一杯のお酒とともにお届けします。
目次
秋田駅エキナカでコスパ抜群のランチと、地酒の飲み比べ
お昼近くに秋田駅に到着。まずは腹ごしらえと駅直結の「秋田駅ビル トピコ・アルス」内にある「秋田の恵み鮨処 秋田港」へ向かいます。秋田近海で獲れた新鮮な魚介を味わえる人気店で、お寿司はもちろん、日本酒の品揃えも充実しています。ランチとともにおすすめの地酒飲み比べを味わいました。秋田のうまいを堪能し、幸先のいい旅のスタートです。ちなみに同じ駅ビル内の2階「あきたくらす」には20:00まで地酒を立ち飲みで楽しめるバーもあり、移動の隙間時間にもお酒を楽しむことができます。
◆秋田の恵み鮨処 秋田港
住所:秋田市中通7丁目1-2 秋田ステーションビル トピコ3階
営業時間:11:00~22:00
定休日:年中無休
伝統守る「高清水醸造元」の酒蔵見学
秋田駅からバスで約20分、秋田市に蔵を構える「秋田酒類製造株式会社」を訪れました。秋田の地酒を語るうえで外せない存在が「高清水」です。秋田酒類製造株式会社が醸す代表銘柄で、地元では“いつもの酒”として長く親しまれています。近年では純米大吟醸や熟成酒など、伝統を守りながら新たな酒造りにも挑戦。敷地内には、効率的な酒造りのために建てられた6階建ての「千秋蔵」と、伝統の酒造りを学ぶ修行道場としての役割を持つ「仙人蔵」があります。見学では資料館を備えた「仙人蔵」を案内していただきました。昔の酒造りに使われていた道具や、日本酒ができるまでの工程を学ぶなかで「酒米を磨くほど上質な酒になるというけれど、削られたお米はどうなるの?」と尋ねてみると、「お菓子やおせんべいなどに加工されます。」とのこと。なるほど、言われてみれば米どころには、お酒だけでなく、おいしいおせんべいもたくさんある!とピンときました。何気ない疑問から思いがけない発見があり、食材を無駄にせず活かしてきた日本人の知恵と工夫に気づかされました。お酒を飲むだけでは知ることのできない酒造りの奥深さに触れることができました。
見学の後にはおまちかねの試飲タイムです。なんと飲み放題! とはいえそんなには……と思いつつ、まずいただいたのは「嘉兆(かちょう)」。口に含むとしっかりとした旨みが広がり、飲み進めるほどに奥行きのある味わいが感じられました。派手さではなく、じっくりと酒の魅力を楽しみたい人におすすめの深みのある一本です。続いて試飲した純米大吟醸は、嘉兆とは対照的に繊細で上品な味わいが印象的。華やかすぎず、透明感のある口当たりで、白身魚やお刺身など魚料理と合わせたらおいしいだろうなと想像が膨らみました。個人的にはこちらの味わいが好みで、思わずもう一口! と飲みたくなるお酒でした。
◆秋田酒類製造株式会社
住所:秋田市川元むつみ町4-12
電話番号:018-864-7331
電話受付時間:月~金曜日 9:00~17:00
●本社蔵見学
見学時間:①10:30②13:30
所要時間:約45分
参加費:無料
電話かメールで要予約
街で最後の銭湯が生まれ変わった「HOPDOG BREWING」
日本酒どころとして知られる秋田ですが、近年はクラフトビールの世界も盛り上がりを見せています。今回訪れたHOPDOG BREWINGは、なんと銭湯をリノベーションして生まれたブルワリー。「銭湯を生まれ変わらせた」と聞いただけで興味がわいてしまいました。館内には当時の面影が随所に残されており、どこか懐かしくも新しい空間が広がります。そんなユニークな場所で醸されるビールは、秋田県産の素材を取り入れながら造られた個性豊かな味わい、地元産のあきたこまちを使ったビールも。日本酒とはまた違った角度から、秋田の酒文化を楽しませてくれます。工場見学では横手産のホップを使ったビール造りの工程やこだわりを代表の長谷川 信(はせがわまこと)さんが説明してくれました。
代表で醸造家の長谷川信さん。
長谷川さんは、大手ビールメーカーで働いていた経験と知識を生かしてHOPDOG BREWINGを立ち上げました。「地域に人が集まる場所をつくりたい」という思いからスタートしたブルワリーは、今では秋田の新たな魅力を発信する拠点のひとつとなっています。秋田の横手産ホップの生産にも力を入れており、その取り組みからは地域への深い愛情が伝わってきます。さらに、使われなくなった銭湯をリノベーションしたブルワリーは、クラウドファンディングによる多くの支援を受けて誕生したそうです。地域の資源や人とのつながりを大切にしながら新しい価値を生み出していく長谷川さんの姿勢に、秋田のものづくりの面白さを感じました。
自慢の出来立てビールを試飲タイム
私のお気に入りは、「YOKOTEHOPS ホワイトエール」。爽やかな香りがふわりと、口当たりはやさしく軽やかで、ホップの心地よい香りとすっきりとした飲み口が印象的でした。クラフトビールらしい個性はありながらも飲みやすく、旅の途中にゆっくり味わいたくなる一杯。普段あまりビールを飲まない人にもおすすめしたい一杯です。ほかにも「DDH IPA」は、華やかなホップの香りとしっかりとした苦味が特徴で、飲みごたえ十分。ホップの魅力を存分に楽しめるビールでした。ビールだけでなく、アートの面からも地域とのつながりを感じられる素敵な空間でした。
◆HOPDOG BREWING
住所:秋田市南通みその町6-27
電話番号:018-853-9168
営業時間:9:00~17:00
定休日:土日祝日
●蒸留所見学
参加費:2杯試飲付き一人1800円 2杯試飲+お土産ビール2本付き一人3000円 ※事前予約制
秋田には、美味しいお酒と食を楽しむ理由がたくさんあった
お酒と食をきっかけに訪れた秋田。そこには、伝統を守るだけでなく、新しいことを楽しみながら挑戦している魅力的な人との出会いがありました。次はどんなお酒と人に出会えるのか、楽しみです。











