光が導くアートな時間。千葉市美術館25周年記念・宮島達男さん個展へ
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皆さんこんにちは! 大石絵理です。
街は紅葉が赤く染まり綺麗な季節となりましたね。冬が近づいてきているのを感じます。
さて、少しずつ外出し始めた私ですが、今回は千葉市美術館でやっている宮島達男さんの個展「宮島達男 クロニクル 1995-2020」を見に行ってきました。千葉市美術館は今年開館25周年、拡張リニューアルもしたばかりなので、今こそ行きたい美術館のひとつです。
宮島達男とは
作品を紹介する前に、まずは宮島達男さんについて。
1957年1月16日生まれ、63歳の宮島達男さんですが、LED(発光ダイオード)を使用した作品で高く評価され、世界で活躍しています。今回の個展のテーマでもありますが、1980年代より「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づき、これまで30ヵ国、250ヶ所以上で作品を発表してきました。
デジタル数字は彼の作品の特徴であり、命の輝きを表しているそうです。1から9の変化を永遠に繰り返すことで、人間にとって普遍的な問題である「生」と「死」の循環を、想像させられるのです。作品の中にも様々な歳の人達の写真にデジタル数字が写されているものがあり、これは何の数字だろうと思っていたらその人達が想像した自分の「残りの人生の時間」でした。おもしろい!と感動したと同時に、時間を大切に生きなければと感じました。
2000年代に入ってからの作品のテーマは、「Art in You(アートインユー)」。アートはあなたの中にある、と……素敵なメッセージですよね!
それでは、作品をご紹介していきます。
宮島達男 クロニクル 1995-2020
大きく展示された真っ赤に燃えるデジタル数字がぎっしりと! 存在感抜群のこの作品、立ち止まり引き込まれました。周りの白い壁にも赤いライトの余韻が写されていて、ほんのりピンク色に染まっていたのがとても印象的でした。
真っ白でピュアで、純粋さを感じる作品。白のライトは他の色よりも一つ一つがなぜか小さく見え、一生懸命光って見える姿に愛おしささえ感じました。
ブルーの一色で作られたこの作品。スタイリッシュでエッジの効いたオーラで、目立っていました!
暗い室内にカラフルなネオン色が、現代アートっぽいクールな作品。たくさんの色を使っているのに、パキッとし過ぎていなくて、引き込まれてしまいます。
暗闇の中に展示されたこちらは、暖かいオレンジ色の明かりに温もりを感じました。自分の家のような、どこか安心する気持ち。
この作品は、タイトルも素敵で印象的でした。作品の前に立つと、中に自分が映し出されるのです。
いかがでしたか?
今回私の好きだったデジタル数字の作品を紹介させていただきましたが、他にもインクを使ったり、ユニークで斬新な作品がたくさん展示されていました。東京から車で1時間程度なので、ドライブがてらに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
■宮島達男 クロニクル 1995-2020
会場:千葉市美術館
会期:~2020年12月13日(日)まで
開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場受付は閉館の30分前まで
観覧料:一般 1,200 円 ほか
※そのほか詳細、開館情報は公式ホームページをご確認ください