商人のまちとして歴史を重ねた大阪には「ええもん」が目白押し。なかでも“食い倒れ”といわれるだけあって、トラディショナルな銘品からアップ・アンド・カミングな逸品まで「うまいもん」には事欠きません。旅の締めくくりは“花より団子”ということで、とっておきの大阪「うまいもん」をお土産に買って帰りましょう。
写真/直江泰治、久保秀臣 文/尾添雄介(編集七味)



かつて「天下の台所」と呼ばれ、食の都として名高い大阪の出汁文化を支える昆布専門店。店内には、四代目当主の土居純一さん自ら目利きした北海道函館産の天然真昆布など、昆布製品がズラリと並び、明治36年の創業から120年の歴史を重ねる老舗の風格が感じられます。とはいえ、誰もが気軽に立ち寄れる雰囲気で、敷居は決して高くありません。本格的な味を簡単便利に楽しめる加工品も豊富。なかでも、化学調味料や酵母エキスなどのうまみ調味料を一切使わず天然素材だけで作った「十倍出し」(本格十倍出し小850円/標準十倍出し小600円)は、漫画『美味しんぼ』にも登場した逸品です。
住所/大阪府大阪市中央区谷町7-6-38
電話/06-6761-3914
時間/9:30~18:00
定休日/日・祝日、盆、年末年始



昭和5年に創業し、二代目が考案した焼きたてのきんつば(10個入り1,100円)を看板に据える名店。現在は、三代目当主でこの道40年の白石誠治さんを筆頭に、老舗の味を守り受け継いでいます。極薄の皮をまとった粒あんは、北海道産の小豆を使用。砂糖の量を最小限に抑え、小豆本来の風味と香りが生きた上品な甘さに仕上げられています。保存料などは一切加えていないため日持ちは当日限りですが、おつかいものや手土産、差し入れなどに買い求める常連客が引きも切らず、多い日には3,000個が完売するとか。冷凍すれば2週間は保存が効くので、お土産にも安心です。店内奥には喫茶スペースもあり、その場で焼きたてをいただくこともできます。
住所/大阪府大阪市北区堂島3-4-10
電話/06-6451-3819
時間/10:00~19:00(土曜日は~18:00)
定休日/日・祝日



住所/大阪府大阪市北区天満3-5-1 アイアンドアイビル1F
電話/06-6360-9513
時間/11:00~17:00
定休日/火・水・木曜日



関西随一の繁華街、北新地のビル1階に潜む隠れ家的な1軒。名物は、大阪のお持たせシーンで言わずと知れた大阪・豊中の「森のおはぎ」から毎日直送されるおはぎです。名店の逸品が大阪都心で手に入るとあって、開店直後から次々とファンが買い求めていきます。おはぎのラインナップは、3個入りセットが2種類(460円/写真奥、530円/写真手前)。2ヶ月ごとに内容が変わり、新しい味に出会えるのも大きな魅力です。また、どらやきなど、「森のおはぎ」から独立して店を構えた職人さんのお菓子も購入できます。
住所/大阪府大阪市北区曽根崎新地1-1-43 第二大川ビル1F
電話/06-6341-2320
時間/16:30~売切次第閉店
定休日/日・月・祝日



住所/大阪府大阪市浪速区難波中2-6-22
電話/06-6641-8381
時間/11:30~20:00
定休日/日・祝日

大阪に来たらいつも新大阪駅で「たこ家道頓堀くくる」を買って、東京に帰ってから食べます! 「たこパティエ」は甘じょっぱいたこ焼き味でおいしく、個包装で配りやすいサイズなのでおすすめ。