
焼津はマグロやカツオの遠洋漁業基地として有名なまち。南半球を回遊する天然のミナミマグロを、資源にやさしいはえなわ漁法により漁獲します。漁獲直後に船上で活け締めにして、マイナス60℃の超低温で完全凍結することで、高い鮮度を保っています。大海原を回遊するミナミマグロは身がしまっていて絶品。クセのないあっさりとした味わいの赤身、甘みのある脂身が特徴の大トロと、部位により異なるおいしさを堪能できます。


天保元(1830)年に創業した、焼津を代表する老舗酒蔵「磯自慢酒造」。代表銘柄の「磯自慢」は、日本全国のみならず海外にもファンが多い逸品です。厳選した酒米に南アルプスの軟水など原料選びはもちろんのこと、原料処理や麹作り、伝統酵母を使った酒造りなど、全ての工程に熟練の杜氏たちのこだわりが詰まっています。白桃やマスクメロンのような果実感と、酸味が少なく奥行きのある味わいは、どんな料理とも相性抜群です。

静岡麦酒は焼津市にあるサッポロビール静岡工場で作られる、麦芽100%ビール。地元の食や風土との相性を追及し、静岡県民の味覚に合わせた味を目指しています。特徴は、上質でまろやかな味わい、富士山の雪をイメージしたクリーミーな泡、そしてクリアな後味です。県内の飲食店でしか味わえない限定の樽生ビールでしたが、気軽に飲める缶入りも登場。


オリーブオイル漬けも
マグロのオイル漬けを缶詰めにした「ツナ缶」は、実は焼津が発祥。昭和4(1929)年に焼津水産学校(現在の静岡県立焼津水産高等学校)で開発した製品が、国内の最初のツナ缶といわれています。そんな歴史があり、焼津市では複数の地元企業がさまざまなツナ缶を製造しており、とてもバリエーション豊か。なかでもにんにくの風味を加えたガーリック味は、パスタやサラダなど料理に使えるのでおすすめです。

焼津市には焼津港、小川港、大井川港の3つの漁港があり、焼津ミナミマグロや全国屈指の水揚げ高を誇るカツオをはじめ、サバ、アジなどさまざまな海の幸に恵まれています。そんな焼津の魚を自宅で楽しむなら、西京漬けや粕漬けなどの漬け魚がおすすめです。そのままおつまみとして楽しめるほか、ご飯にのせて海鮮丼にしたり、サラダやパスタのトッピングにするなど使い方はいろいろ。解凍して袋から出すだけという手軽さが嬉しい!
