訪れる人が口を揃えて「ゆったりとした時間が流れている」と話す板倉町。この心地よさに惹かれて、町への移住を決める人がいま増えています。都心にも出やすく、地震避けの「なまずさん」が有名なように、地震が少ないエリアとしても知られるこの町。ここでは、東武⽇光線「板倉東洋大前」駅前から広がる「板倉ニュータウン」に移り住んだ2組のご家族に、板倉町との出会いや住み心地、町の魅力を伺いました。
写真/山田大輔・旅色編集部 文/竹林佑子



もともと板倉町の出身で「いつか結婚をして、家を建てるなら戻ってきたい」と思える心地よさがありました。大学進学をきっかけに数県を渡り、どこも住みやすかったのですが、やはり板倉町には敵わないなと。大きな商業施設はありませんが、買い物は埼玉や佐野のアウトレットでできますし、板倉東洋大前駅のほかにも隣県の茨城県の古河駅からは東京も近く、どこに出るにも便利です。結婚して戻る友人が多いので、やはりそれだけ住み心地が良いのだと思います。

住宅メーカー目線になりますが、駅が近くて便利な割に土地の値段が安いこと。僕の勤務先の地域だと駅から徒歩約20分の土地で3,000万円ほどですが、ここは徒歩10分圏内で1,000万円もしないんです。別の市町村からニュータウンに移り住むと、要件が合えば100万円の支援金をもらえるのもありがたい。出勤は車で片道1時間ほどですが、渋滞の心配もほとんどなし。両親も東京や埼玉勤務でしたし、周りでも町外に通う人は多いです。


自然豊かな環境、住む人の温かさは子育てに最適だと感じています。「静かな町で子育てをしたいけど、休日はお出かけも楽しみたい」というアクティブなご家族にもおすすめです。町内にも渡良瀬遊水地など子どもと過ごせる場所はありますし、ニュータウンなら駅やスーパーも近くて生活に便利。おむつ券支給、小・中学校の給食費無料、高校生まで医療費無料など、子育て手当も助かっています。




もとは他市に住んでいましたが、仕事の都合でこの地域に引っ越さなければならなくて。そのとき、以前たまたま通った「板倉ニュータウン」の街並みがきれいだったことを思い出して、下見に来たのが始まりです。最初は夜に、そして昼にもう一度来ましたが、どの時間も言葉にならない落ち着く空気感がありました。「ここに住んだら穏やかに暮らせるな」とイメージができ、すぐに移住を決めました。
想像通りの住み心地でした。最初は夫婦2人でしたが、今は息子と犬も加わり、にぎやかに暮らしています。最初に驚いたのは、どこにいってもパーソナルスペースが広いこと。ニュータウンは歩道も広く、小さい子どもを連れて歩くにも安心です。高い建物がなく、空が広いのもお気に入り。今は片道2時間かけて他県に通勤していますが、子どもの育つ環境を重視すると、その時間をかけてでも板倉に住むメリットは大きいですね。


お気に入りは、デイキャンプが楽しめる渡良瀬遊水地。それと、グラウンドとテニスコートが併設している公園。団体予約がないときは無料かつ貸切りで使えます(笑)。今の時代、キャッチボール禁止の公園が増えているなかで、これだけのびのびと遊べる環境は貴重です。息子の少年野球チームなど、子育てを通じて増えた町の方々との繋がりは温かな交流ばかりで、改めてこの町に来て良かったと実感しています。



群馬県が開発・分譲する大規模な新興住宅地で、総開発面積は約218ha。その3割以上を広場などの憩いの公共空間に充て、住宅地は約1400区画とゆとりのある配置が魅力です。街は歩車共存をコンセプトに設計され、道幅が広く安全で、思わず歩きたくなる環境が整っています。さらに、全国的に地震が少ない地の利に加え、地盤強化や治水対策も施されており、安心して暮らせる街として支持されています。
