Special Interview Akari Takaishi
Special Interview 矢田亜希子
矢田亜希子さんと訪れたのは、群馬県で最も都心に近いまち・板倉町。世界的にも貴重な湿地・渡良瀬遊水地をはじめ、豊かな自然とどこまでも続く青空に包まれた地域です。にぎわう観光地ではないけれど、どこを見渡してものどかで心地よく、何を食べてもおいしい。旅に癒しを求める矢田さんにとって、今回の日帰り旅は、日常の延長のようでありながら、リラックス感あふれる特別なひとときとなったようです。写真/山田大輔 スタイリング/高野夏季(HITOME)ヘアメイク/千葉万里子 文/竹林佑子

板倉町に来られたのは、初めてですか?

初めてです。この近くで行ったことがあるのは日光や草津、水上温泉などですね。有名な観光地でないとなかなか来る機会も、知る機会も少ないですが、今回板倉町を訪ねてみてゆったりとした時間の流れがとても心地よかったです。

立ち寄った場所で印象的だったのは?

「雷電神社」の空気感が印象的でした。鳥居をくぐると時が止まったような静けさがあって、パワースポットだといわれているのも納得です。よく神社巡りをしているので、髙鳥天満宮とあわせてまたゆっくり来たいですね。そのときは古民家カフェの「Blanc de Blancs(ブラン ドゥ ブラン)」にも寄りたいな。畳や障子窓など懐かしさを感じる素敵な空間で、ホッとひと息つけました。

「Blanc de Blancs」では撮影したプレート以外にもスイーツを召し上がったとか。

実はハニートーストも食べちゃって(笑)。アイスとマッチしてとってもおいしかったです。撮影したデザートプレートもおしゃれでテンションが上がりました。ついつい長居しちゃって……とってもいい時間でした。

ほかにも思い出深い板倉グルメは
ありますか?

「うおとし」でいただいた、なまずのお寿司は初体験でした! 川魚って少しクセがあるイメージでしたが、全然そんなことなくて。板倉町の水がきれいだからなんでしょうね。歯応えと繊細なうまみがあって鯛のような味わいでした。天ぷらも身がふっくらしていて、とてもおいしかったです。撮影後にはフナなどほかの川魚料理もいただいて、いろんな食感や味が楽しめました。どじょうを油で揚げた「どじょうの爆弾」が人気のようなので、次はそれを食べてみたいな。

グライダーが空を飛ぶ景色は圧巻 こんなにシンプルなの!? グライダーが空を飛ぶ景色は圧巻 こんなにシンプルなの!?

グライダーが飛び立つ姿は新鮮でしたね。

滑空場ではプライベート写真もたくさん撮ったんですが、見返したらどれも最高に映えていました。もちろん、空を飛ぶ景色も圧巻で。テレビで見たことはありましたが、間近で見ると機体が想像以上にシンプルでびっくりしました。普段乗っている方は、4時間近く飛行することもあるというんだからすごい!

デニムシャツ63,800円、パンツ68,200円(ともにMADISONBLUE | MADISONBLUE 03-6427-9228)、イヤリング154,000円(単品価格)、イヤリング(右上)253,000円、ネックレス(上)847,000円、ネックレス(下)462,000円、ブレスレット649,000、リング(上)363,000円、リング(下)242,000円(ともにFRED | フレッド カスタマーサービス 03-5635-7040)、バッグ253,000円※参考価格(FABIANA FILIPPI | 株式会社アオイ 03-3239-0341)、シューズ158,400円(Sergio Rossi | セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス 0570-016600)、その他スタイリスト私物

三県境での撮影も盛り上がりましたね。

本当に不思議な場所ですよね。私がいるのは群馬県板倉町のはずなのに、スマホで現在地を見ると埼玉県になるんです(笑)。旅の印象に残るスポットですよね。

2025年に板倉町は
町制施行70周年を迎えました。
まちの皆さんへメッセージをいただけますか。

今回訪ねてみて、のどかで素敵なまちだと思いました。時間の流れ方が東京とは違って、リラックスできる感じ。「ゆっくりドライブをしていたら、ポッと板倉町に着いちゃった」みたいなノープランの旅もいいなと思っています。またゆっくり遊びに来ますね。

今回は2パターンの日帰り旅の提案でしたが、
プライベートで日帰り旅をされますか?

よく行きます! 少し前から滝にハマっていて、思いつきで栃木の那須高原に行ったり、東京の奥多摩に行ったり。去年の夏に少しでも涼みたくて、行ってみたらすごく気持ちよくて。マイナスイオンを浴びている感じがしました。最近だと秩父の三峯神社にも日帰りで行って、往復で8時間くらい車に乗っていましたね。

長時間の移動は苦ではありませんか?

運転が好きですし、友達と交代しながらなのでどこまでも行けちゃいます。渋滞も苦じゃないんですよ。おしゃべりしたり、90年代の懐メロをかけて楽しんだり。たまに車内カラオケもしちゃったり。それに、日帰りだと身軽でいいですよね。泊まりだとつい大荷物になっちゃうので、日帰りなら旅のハードルがグンと下がります。

旅に求めるものは、癒し。一つひとつ大切にして楽しみたい 旅に求めるものは、癒し。一つひとつ大切にして楽しみたい

旅先選びで重要視していることはなんですか?

“心の癒し”ですね。滝もそうですが、桜とか季節の花を見るのも癒されます。最近だと河津桜を見たくて名所を探していたら、足立区にあると出てきて。いざ行ってみたら観光地でもなく、人も少なかったのですが、車を降りたら思わず「わぁ!」と声が出るくらいきれいで。桜のトンネルになっていたんです。こうやって「本当にあるかな? 失敗したかな?」ってワクワクしながら穴場を見つけるのも楽しいですよね。その数日後にニュースで紹介されているのを見て、「私は先に行ったぞ」とちょっと優越感(笑)。

以前とは旅の感覚が変わりましたか?

そうですね、年齢を重ねて感情の変化もあるので。前は桜のありがたみが分かりませんでしたが、今では一年に一度しか見られないと思うと感謝の気持ちが湧いてきます。母なんて「あと何回見られるかしら」と何年も言い続けていますよ。でもその姿を見て、私も今この瞬間を大事にしなきゃなって。だから旅も一つひとつ大切にして楽しんでいきたいと、今は思っています。

ジップアップドレス275,000円(FABIANA FILIPPI | 株式会社アオイ 03-3239-0341)、スカート60,500円(DÉPAREILLÉ | デパリエ 伊勢丹新宿店 03-3351-0005)、イヤリング1,969,000円、ブレスレット(バックル)627,000円、ブレスレット(ケーブル)385,000円、リング1,012,000円(ともにFRED | フレッド カスタマーサービス 03-5635-7040)、バッグ528,000円(Valextra | ヴァレクストラ ジャパン 03-5315-2379)、サンダル82,500円(PELLICO | AMAN 03-6418-5889)、スニーカー25,300円(PELLICO×SUPERGA | AMAN 03-6418-5889)、その他スタイリスト私物

矢田亜希子
矢田亜希子 Akiko Yada
Profile
1978年12月23日生まれ、神奈川県出身。1995年にドラマ『愛していると言ってくれ』の主人公の妹役で女優デビュー。『やまとなでしこ』『恋ノチカラ』『白い巨塔』など多くの人気ドラマに出演し、2002年『マイリトルシェフ』で連続ドラマ初主演を果たす。2024年にはテレビ東京 木ドラ24『ナースが婚活』で主演を務め、話題に。最近はTBS 朝番組『ラヴィット!』の水曜レギュラーをはじめ、さまざまなバラエティ番組でも活躍中。