2005年に世界自然遺産に登録され、今年で20周年を迎える知床。
流氷が海を覆い、森と海がつながる生命のドラマが繰り広げられます。
原生林や多彩な生き物、長年続く保全活動による知床の“今”を感じる1泊2日の旅へ。
世界遺産マイスター・あけひとみさんが案内します。
- 知床へのアクセス
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● 東京から
羽田空港 ⇒ 飛行機で約1時間45分 ⇒ 女満別空港
車で約1時間20分 ⇒ 知床世界遺産センター● 札幌から
新千歳空港 ⇒ 飛行機で約45分 ⇒ 女満別空港
車で約1時間20分 ⇒ 知床世界遺産センター

北海道網走郡大空町に位置する地方管理空港。道東・オホーツク観光の拠点で、国内線では東京(羽田)、札幌(新千歳、丘珠)、名古屋(中部)、大阪(伊丹・関西)などと結ばれており、夏季には季節便も運航されます。ターミナルビルは1階が到着、2階が出発ロビー、3階が展望デッキ。空港からは路線バスが便利で、オンシーズンには定期観光バスも運行します。
周辺にはたんちょう釧路空港や根室中標津空港などもあり、釧路からは約3時間、中標津からは約1時間30分
知床半島の玄関口・北海道斜里町のウトロ西、国道334号線を走ると現れる白い飛沫。チャラッセナイ川の河口近くにかかる落差約30メートルの名瀑で、途中で流れが二筋に分かれることから「双美(そうび)の滝」とも呼ばれています。日本の滝100選・知床八景のひとつでもあるその姿は、迫力の中にも優美さをたたえ、訪れる人を魅了します。駐車場から滝の中腹まで続く階段を登れば、手を伸ばせば届きそうな距離に白い流れがほとばしり、水しぶきが頬を打ち、大自然の息づかいを感じます。
オシンコシンの滝
住所/斜里郡斜里町ウトロ西
北海道斜里町ウトロ西の道の駅「うとろ・シリエトク」に隣接する、知床の自然を“学び”として体感できる施設。ヒグマやエゾシカなど野生動物の実物大パネルや爪痕・足跡の模型、バーチャル体験展示を通して、知床の生態系と保全の仕組みをわかりやすく紹介しています。さらに、世界遺産「知床」の見どころや季節ごとの自然情報、環境保全の最前線など、知床の“今”を発信。観光案内と学術的な解説機能を併せ持つ、知床を理解するうえで欠かせない施設です。
知床世界遺産センター
住所/斜里郡斜里町ウトロ西186-10
電話/0152-24-3255
時間/8:30~17:30(夏期)、9:00~16:30(冬期)
休館日/4月20日~10月20日は無休。10月21日~ 4月19日は 毎週火曜日、年末年始(12月29日 ~1月3日)
知床五湖の散策は、「高架木道」と「地上遊歩道」があり、森の中を巡る地上遊歩道ルートでは、五湖すべてまたは主要湖を巡ることが可能です。ルートには大ループ(全長約3km)と小ループ(約1.6 km) の2つがあります。高架木道は往復約1.6kmの一湖までの往復ルート。森を見下ろすように配置されたバリアフリー設計で、電気柵によって安全性も確保。無料で歩くことができます。知床らしい原生林の中の散策は、自然と一体化していくような感覚になります。運が良ければ野生動物に出会うことも。
知床五湖
住所/斜里郡斜里町知床国立公園内
電話/0152-24-3323(知床五湖フィールドハウス)
開園時期/冬期閉園(4月下旬~11月上旬)
※地上遊歩道は、レクチャー受講必須

知床自然センターから続く遊歩道を歩くこと約20分。森を抜けた先に広がるのは、オホーツク海を望む断崖絶壁と、その岩肌を静かに流れる一本の白い糸。フレぺの滝は、知床連山に降った雪や雨が長い時間をかけて地中にしみ込み、断崖の割れ目から海へと染み落ちる滝。その繊細な流れは、まるで涙のように見えることから“乙女の涙”とも呼ばれています。展望台からは、雄大な知床連山とオホーツク海が一望できます。
滝までの道中でも雄大な自然に触れられます。ここでもシカに遭遇!
フレぺの滝
住所/斜里郡斜里町大字遠音別村字岩宇別531番地(知床自然センター)より徒歩約1km)
電話/0152-24-2114(知床自然センター)
時間/9:00~16:00(冬期10月21日~4月19日)、8:00~17:30(夏期4月20日~10月20日)
休館日/12月毎週水曜日、年末年始
国道334号沿いに建つ「道の駅うとろ・シリエトク」は、世界遺産・知床の旅を締めくくるにふさわしいスポット。漁師の“番屋”をモチーフにした建物には、観光案内や鮮魚直販、土産店、レストランが並び、旅の最後まで知床の魅力を満喫できます。ハスカップジャムやこけもも羊羹といった知床の味わいから、知床のシンボルキャラクター“知床トコさん”をデザインしたグッズなど、旅の思い出にぴったりのお土産が勢ぞろい。知床をお持ち帰りするために、ぜひ立ち寄りたい場所です。
道の駅うとろ・シリエトク
住所/斜里郡斜里町ウトロ西186-8
電話/0152-22-5000(代表)
時間/9:00~17:00(道の駅)、10:00~15:00(レストラン)
定休日/毎週木曜日(12月のみ)、年末年始


知床の自然環境を語るうえで欠かせない存在が流氷。海を覆う氷は、オホーツク海の栄養を運び、森と海の命をつなぐ架け橋です。そんな流氷の仕組みや生態系を、見て・触れて・感じながら学べるのが網走市の「オホーツク流氷館」。マイナス15℃の体感室では本物の流氷に触れられ、愛らしいクリオネの姿にも出会えます。展望台からは、晴れた日には知床連山を望む絶景も。旅の締めくくりに訪れれば、知床の自然の奥深さをより実感できるはずです。
オホーツク流氷館
住所/網走市天都山224番地の3
電話/0152-43-5951
時間/8:30~18:00(夏期5月~10月)、9:00~16:30(冬期11月~4月)
定休日/無
料金/大人990円、高校生880円、小中学生770円
![[月刊旅色]2025年12月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202512/images/common/cover.jpg)


