稲敷市を巡ってみていかがでしたか?
このあたりは撮影で来たことは何度もあったのですが、時間をかけて巡ってみると「こんなに魅力のある土地だったんだ」と発見の連続で、わくわくした2日間でした。印象的だったのは、「稲敷」という地名の由来が一目でわかるような、美しい田園風景です。どこまでも続く広大な田んぼの稲穂が、風が吹くたびに、草色から黄緑・黄金色へグラデーションを描きながらゆったりと揺れる様子が本当に美しかったです。雲が行き交うごとに田んぼに影を落として色合いを変えていくんです。大海原ならぬ“大稲原(おおいなばら)”とでも表現したくなるくらい壮大で、田んぼのそばに立つと稲の香りまで立ちのぼってきて、本当に感動的でした。
最新スポット「SHOEI HELMET PARK」にも
行きました。
展示スペースが円形の鏡面仕上げで、とてもスタイリッシュでした。実は父が大型バイク乗りで、私も大型バイクに乗りたいと長年思っていたんです。なので、歴代のヘルメットがずらりと並んでいるのを見ると「お父さんも昔はこういうのをかぶっていたなあ」と思い出しました。時代とともに機能面も進化していて、快適さと安全性とデザイン性を兼ねるものづくりのすごさを実感しましたね。ギャラリーでは購入時に3D計測でフィッティング調整までしてもらえるそう。かぶり心地のよさが安全性にもつながるという館長さんのお話には、とても納得しました。
同じ施設内の「HELMET PIZZA」はどうですか?
事前に、SHOEIの社長さんのピザ好きが高じてできたお店と伺っていたので期待はしていたんですが、それを上回るおいしさでびっくりしました。有名ピッツェリアに負けない耳までおいしい本格派のピザで、特にトルコの有名ライダー、トプラク・ラズガットリオグル選手の名前を冠した「ピッツァ トプラク」が絶品でした。牛肉のサルシッチャの旨みがぎゅっと詰まっているのに脂っぽさがなくて、パプリカパウダーを纏ったフレッシュな赤玉ねぎにレモンをたっぷり搾ると、まるでトルコに行ったかのような気分になりました(笑)。稲敷の旬の食材を使った「ピッツァ 稲敷」は、この日は7種類のチーズに地元産のいちじくを合わせたピザでしたが、口の中にチーズの香りが広がり、生地のしっかりとした歯ごたえとも見事にマッチしていました。シラスとアオサなどほかのピザもすべておいしくて、 みんなで「これ、東京まで届けてくれないかな」なんて話していたくらいです。
一方、自然豊かな場所や歴史ある場所も
多いですよね。
こもれび森のイバライドは、園内の緑が豊かで木漏れ日も気持ちよく、石畳の道や広々とした牧場など景色に変化があるので、のびのびと自然を満喫できる場所でした。お子さんが水遊びをしている様子もすごく楽しそうで、「近くに住んでいる方が羨ましいな」と思いました。大杉神社は、参拝に来た方をできる限り楽しませたい、いろんな願いを叶えたいという気持ちが随所に感じられる神社でした。拝殿の天狗のお面の大きさや角度まで計算されているという裏話など、宮司さんのお話も興味深かったです。さらにお手洗いまで楽しいんです(笑)。天井まで絵がいっぱいで、個室それぞれに「~の間」と名前が付いていてデザインも全部違っているというこだわりぶり。私は次に来た時は「付喪神(つくもがみ)の間」に絶対に入ろうと思っています。
お土産に買ったものはありますか?
まずは浮島れんこんです。撮影帰りに買ったり、取り寄せたこともあるくらい、霞ヶ浦周辺のれんこんが大好きなんです。稲敷市の方から「旬はもう少し先」と伺っていたんですが、味咲屋さんでいただいた浮島れんこんの天ぷらが本当においしくて、「ピーク前でこのおいしさなんだ!」と驚いて、迷わず買いました。あとはスイカも。直売所 浮島で小ぶりのスイカが100円引きになっていたんです。ここから持って帰るのは重いかな……とも思いましたが、HELMET PIZZAでいただいたスイカのジェラートの香りがすごくよくておいしかったので買っちゃいました。旅先で直売所を覗くのが好きなんです。趣味の釣りの旅だと時間帯的に買い物ができないことが多いので、今回は思う存分買えて楽しかったですね。直売所のいいところは“季節が見える”こと。都会では薄れがちな季節感を、採れたての旬の食材からしみじみ感じられます。
スカート19,800円(ル・ピボット 03-6427-7530)、編みバック27,500円、日傘28,600円(共にボンボンストア 03-6427-6016)、ネックレス91,300円、右手リング72,600円、左手リング194,700円(すべてチカコ・ヤジマ https://chikakoyajima.com/)、その他スタイリスト私物
旅の、どんなところに魅力を感じますか?
日本は縦に長いので、国内でも地域ごとにまったく表情が違いますよね。同じ気温でもその土地ならではの空気感や風の通り方があって、このあたりだと「開けているから風が通るな」とか。そうやって体感した各地の違いが自分の中で「座標」のように蓄積されていくのがすごく楽しいんです。食べ物も、地域によって全然違いますよね。私が育った内陸部の埼玉もおいしいもの、景観のよい場所はたくさんありますが、稲敷市のように農産物やお米に霞ヶ浦の恵み、埼玉と同じく利根川も流れ、海の幸も楽しめる環境で、丸ごと網羅できる土地は本当に素晴らしいなと感じます。そうした土地ごとの魅力は、何もしない時間があるとより一層感じられるので、旅には余白が多めにあるとうれしいですね。
ガウンコート20,900円、ニット18,700円(共にル・ピボット 03-6427-7530)、編みバック27,500円(ボンボンストア 03-6427-6016)、イヤリング41,800円、右手リング各165,000円、左手リング71,500円(すべてチカコ・ヤジマ https://chikakoyajima.com/)、その他スタイリスト私物
今回の旅を通して、新たな発見はありましたか?
ひとつのまちをじっくり巡ることで、こんなにも魅力が詰まっていたんだと改めて気づくことができました。 稲敷市は成田空港や鹿嶋・つくばが近くにあって通過されがちだと伺いましたが、そうやって普段何気なく通り過ぎている場所でも、一度足を止めてみると、思いがけない魅力に出会えるんだというのは今回の大きな発見でした。これからは目的地までまっすぐ行くだけじゃなく、その手前のあまり知らない場所で寄り道を挟む旅もやってみたいですね。稲敷市は、高速道路でのアクセスがよくていろいろな楽しみ方ができる場所ですし、東京から日帰りでも十分楽しめる距離なので、気軽にリフレッシュしたいときにぴったりの場所だと思います。

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