出かけなくったっていい。 雨の沖縄を楽しむ旅なら、やんばるへ
7月にジャングリア沖縄が開業し、注目を集める沖縄北部のやんばるエリア。10月まで海開きしているのでまだまだ旅先に選ぶ人も多いはず。秋は雨が多くなる時期ですが、やんばるは雨でも楽しめる、雨が似合うエリアなんです。今回は、沖縄が大好きでこれまで10回以上訪れたことがある旅色LIKESメンバーのミツミトさん(好きすぎて三線も持ってます笑)が、雨の沖縄の楽しみ方をご紹介します。
目次
雨が似合う「やんばるエリア」
沖縄本島屈指の観光スポットとして挙がる、西側の恩納村(おんなそん)や古宇利(こうり)島。そんな古宇利島へは那覇空港から車で約1時間半。古宇利島の少し手前の名護市から「やんばる」と呼ばれることも多いですが、「やんばる」って一体なんのことかご存じですか?
「山原」と書いて「やんばる」と読みます。字の通り、「山々が連なり、森が広がる地域」という意味。名護市より北側の北部一帯を指す言葉なのですが、名護市はだいぶ都会で、名護市のお隣りの大宜味村(おおぎみそん)に入ると車窓の景色も一変して森が増え、店数もまばらに。側道に入るとだいぶワイルドな木々が山原に来た気持ちを高めてくれます。この森の木々、雨に濡れてもっさりとした緑がとんでもなく山原らしい「映え」なんです。
山原で食を楽しむ宿「民宿やんばるくいな荘」
ここからは、筆者オススメの山原らしさを満喫できる宿を2つご紹介。ひとつめは、「民宿やんばるくいな荘」。
昔ながらの四畳半程度の畳の客室。シャワーとトイレが一緒になったタイルの空間を備えた、ドラマに出てきそうな質素な、いえ、シンプルなお部屋です。恩納村のキラキラしたホテルからは考えられない設備ではありますが、沖縄の山原に来たかんじがしてくるでしょ。
このお宿一番のオススメポイントはごはん! 併設された雰囲気抜群の三角小屋でお食事をいただきます。中にある冷蔵庫のビールは飲んだら自己申告制。地元の食材を生かした沖縄料理を食べることができます。お部屋の好みは分かれるかもしれませんが、夕食も朝食も、沖縄の家庭的料理をたっぷり食べて満足の宿です。
◆やんばるくいな荘
住所:沖縄県国頭郡国頭村字辺土名1278-6
電話:0980-41-5506
チェックイン:16:00
チェックアウト:10:00
自然と共生するカフェ「Bookcafe Okinawa Rail」
やんばるくいな荘から車で25分ほど、もう少し山の中に入ったところに、この宿の息子さんが営む最先端のおしゃれカフェ「Bookcafe Okinawa Rail」があります。ここも是非足を運んでほしい。
Okinawa Railとは沖縄固有種の飛べない鳥「やんばるくいな」のこと。沖縄の田舎を感じる「やんばるくいな荘」から一転してこのカフェは洗練されたシンプルなデザインの建物に超最先端設備を整えています。水道も電気も無い山奥に切り開き、電気と水道と排水を自給しているんです。今や珍しくない蓄電池ですが、このカフェでは高価なリチウム電池ではなく、昔からある鉛電池を使用しているそう。
やんばるの湧き水で淹れた自家焙煎のスペシャルティコーヒーをはじめとしたドリンクと、ケーキをいただけます。
◆Bookcafe Okinawa Rail
住所:沖縄県国頭郡国頭村奥間大保謝原2040-107
電話:080-8350-5524
営業時間:10:00〜18:30(LO17:00以降は来客の帰りにあわせて閉店)
定休日:月曜・火曜日
やんばるくいなとは?
沖縄県北部のやんばる(山原)地域だけに生息している、飛べないクイナ
ところで、飛べない鳥「やんばるくいな」ってどんな姿かご存じですか? ふっくらとした個体にスラっとした足でテクテクあるく姿が愛らしいんです。山道を運転していても時折目の前を素早く横切る姿を目撃したりして、そのかわいらしい姿に興奮してしまいます。
ホームステイ気分を味わう、沖縄最北端の宿「民宿 海山木(みやぎ)」
宿にはテレビはなく本がたくさんある
山原らしさを満喫できる宿2つめは、「民宿 海山木」。沖縄本島の北の端を意味する「奥」というところにある宿。すぐ近くに海があり、目の前には川、そして緑のお庭の中にある一軒家には客間が3部屋。お風呂やトイレはごく一般の家庭にあるものと同じで、みんなで共同で使います。
まさにオーナーの宮城さんのおうちに遊びに来た気分。
庭に軒先をのばした大きな茅葺屋根の小屋があり、食事時にはたくさんの琉球料理が並びます。十種類以上の大皿料理から、自分の好きなものを好きなだけ食べる。
その日宿泊している全員が大きな食卓を囲み、仙人のようなオーナー・宮城さんの巧みな話術で気が付くと全員で楽しくユンタク(おしゃべり)しながら、まさに家族団らんの楽しいお食事の時間。
◆民宿 海山木
住所:沖縄県国頭郡国頭村奥480
電話:0980-41-8383
チェックイン:15:00
チェックアウト:12:00
鬱蒼とした森を眺め、雨を見つめる時間も愛おしい
海山木にある張り紙。お酒は、ほどほどに
山や森林が広がり、日本固有の生物が多く生息し「奇跡の森」と表現されるほど多様な希少動植物の宝庫である山原は、雨でも楽しめる、むしろ雨がよく似合います。なんでもある那覇、国際色豊かな北谷(ちゃたん)、リゾートでリッチな気分を味わえる恩納村、いろんな姿で楽しませてくれる沖縄本島ですが、ぜひ北部の山原地域も訪れてみてはどうでしょう。きっと古くて新しい沖縄を発見できるはず。
宿にカフェにおこもり滞在して、鬱蒼とした山々を眺め、地元の方とゆったり時を過ごす……。山原という魅惑の地域に行ってみませんか?
◆この記事を書いたメンバー:ミツミトさん
千葉出身、東京在住。沖縄や海以外にはレトロ建築も好きです。














